オーバーラップの除去 (Remove Overlap) (Business Analyst)

Business Analyst ライセンスで利用できます。

サマリー

隣接する境界線を持つ 2 つ以上のエリア間の重複を除去します。

[オーバーラップの除去 (Remove Overlap)] ツールの図

使用法

  • [出力フィーチャクラス] パラメーターには、重複が除去された入力ポリゴンが含まれます。

  • 入力ポリゴン間にオーバーラップが存在しない場合、出力フィーチャクラスは入力のコピーになります。

  • [入力フィーチャ] パラメーターの数値属性を [加重フィールド] パラメーターに割り当てて、作成されている境界の位置を調整することができます。値が大きいポリゴンほど、境界の定義時に重複エリアを多く含みます。

  • 重複している商圏に値が等しい複数リングが含まれていると、境界が維持される場合があります。[商圏の定義] パラメーターにより、重複している商圏で一緒にディゾルブされる部分を識別するリング ID フィールドを割り当てることができます。たとえば、入力フィーチャが、店舗の周りに 1 マイル、3 マイル、5 マイルのリングで構成された商圏がある場合、3 つの別々のエリアに、1 マイルのリング、3 マイルのリング、5 マイルのリングの境界が作成されます。

  • [方法] パラメーターの [中心線] オプションは、ポリゴン間で重複するエリアを均等に分割する境界を作成します。たとえば、2 つのポリゴンが重複した場合、この方法により、各交差からの直線を使用して、2 つのエリアを半分に分割します。[中心線] は、より複雑な [グリッド] および [ティーセン] オプションと比較すると、最も簡単です。

    中心線を使った方法

  • [方法] パラメーターの [グリッド] オプションは、2 つのポリゴン間で自然な分割を探すために使用する平行線のグリッドを作成することで重複を除去します。

    グリッドを使った方法

  • [方法] パラメーターの [ティーセン] オプションは、直線を使用して重複しているエリアを分割することで、2 つ以上の商圏間の重複を除去します。この方法では、一連の幾何補正関数を使用して、重複していない商圏を作成します。

    ティーセンを使った方法

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力フィーチャ

重複するポリゴンを格納する入力フィーチャ。

Feature Layer
出力フィーチャクラス

新しい商圏フィーチャを格納するフィーチャクラス。

Feature Class
方法
(オプション)

商圏間の重複を除去する方法を指定します。

  • 中心線 ポリゴン間に交差エリアを均等に配置する枠線を作成して重複を除去します。これがデフォルトです。
  • ティーセン 交差エリアを分割する直線を使用して重複を除去します。
  • グリッド ポリゴン間の自然な分割を定義する平行線のグリッドを作成して重複を除去します。
String
商圏の定義
(オプション)

商圏内のリングの重複を除去するかどうかを指定します。

  • オン - [リング ID フィールド] パラメーターに同じ値を含むポリゴン間の重複のみを除去します。
  • オフ - すべての交差しているポリゴンから重複を除去します。これがデフォルトです。
Boolean
リング ID フィールド
(オプション)

共通の商圏を定義する入力のフィールドです。このフィールド内の値が等しい場合にのみ、ポリゴン間の重複を除去します。

Field
加重フィールド
(オプション)

フィールドの値に基づいて重複の除去に影響を与えるために使用される、入力のフィールド。

Field
入力フィーチャの店舗 ID フィールド
(オプション)

店舗フィーチャ レイヤー内の一意の ID フィールド。

Field
店舗
(オプション)

重複する商圏に対応する中心点を格納する入力フィーチャ。

Feature Layer
関連付けられた店舗 ID フィールド
(オプション)

店舗または施設のロケーションを表す一意の ID フィールド。

Field

arcpy.ba.RemoveOverlap(in_features, out_feature_class, {method}, {define_trade_area}, {ring_id_field}, {weight_field}, {store_id}, {in_stores_layer}, {link_field})
名前説明データ タイプ
in_features

重複するポリゴンを格納する入力フィーチャ。

Feature Layer
out_feature_class

新しい商圏フィーチャを格納するフィーチャクラス。

Feature Class
method
(オプション)

商圏間の重複を除去する方法を指定します。

  • CENTER_LINE ポリゴン間に交差エリアを均等に配置する枠線を作成して重複を除去します。これがデフォルトです。
  • THIESSEN 交差エリアを分割する直線を使用して重複を除去します。
  • GRID ポリゴン間の自然な分割を定義する平行線のグリッドを作成して重複を除去します。
String
define_trade_area
(オプション)

商圏内のリングの重複を除去するかどうかを指定します。

  • DEFINE_TRADE_AREA[ring_id_field] パラメーターに同じ値を含むポリゴン間の重複のみを除去します。
  • DO_NOT_DEFINE_TRADE_AREAすべての交差しているポリゴンから重複を除去します。これがデフォルトです。
Boolean
ring_id_field
(オプション)

共通の商圏を定義する入力のフィールドです。このフィールド内の値が等しい場合にのみ、ポリゴン間の重複を除去します。

Field
weight_field
(オプション)

フィールドの値に基づいて重複の除去に影響を与えるために使用される、入力のフィールド。

Field
store_id
(オプション)

店舗フィーチャ レイヤー内の一意の ID フィールド。

Field
in_stores_layer
(オプション)

重複する商圏に対応する中心点を格納する入力フィーチャ。

Feature Layer
link_field
(オプション)

店舗または施設のロケーションを表す一意の ID フィールド。

Field

コードのサンプル

RemoveOverlap (オーバーラップの除去) の例 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、RemoveOverlapツールの使用方法を示しています。

import arcpy
arcpy.ba.RemoveOverlap("Ring_Trade_Areas", r"C:\Temp\MyProject.gdb\Ring_Trade_Areas_RemoveOverlap", "THIESSEN", "DEFINE_TRADE_AREA", "RING", None, STORE_ID)

環境

特殊なケース

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Business Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Business Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Business Analyst

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