LAS の変換 (Convert LAS) (変換)

サマリー

LAS 形式ファイルを別の圧縮方法、ファイル バージョン、ポイント記録形式に変換します。

使用法

  • このツールでは、個別のファイル、処理するファイルを含むフォルダー、LAS データセットのいずれかを選択して *.las および *.zlas ファイルのコレクションを参照する際に、LAS、ZLAS、LAZ 形式間の変換を行うことができます。

  • また、このツールを使用して、大規模な一連の分類コードおよびフラグをサポートしている *.las ファイル バージョンとポイント記録形式に更新することもできます。 出力ファイル バージョンとポイント記録形式がこの情報をサポートしていないと、入力 *.las ファイル内の分類データが失われることがあります。

  • LAS ポイントを整理すると、表示および解析のパフォーマンスが上がりますが、テンポラリ *.las ファイルを生成する必要があります。 LAS ポイントが整理された時点で、統計情報が自動的に算出されます。

  • 編集できるのは、圧縮されていない *.las ファイルに限ります。 一方、*.zlas ファイルは、解析操作を実行するジオプロセシング ツールへの入力データとして使用できます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力 LAS

変換する LAS データ。 フォルダーを指定して、そのフォルダーに含まれている *.las ファイルをすべて処理することができます。

Layer File; LAS Dataset Layer; Folder; File
ターゲット フォルダー

出力 *.las ファイルが書き込まれる既存のフォルダー。

Folder
ファイル バージョン
(オプション)

出力ファイルに使用される LAS 形式ファイル バージョンを指定します。

  • 入力と同様出力ファイル バージョンは入力と同じになります。 これがデフォルトです。
  • 1.0256 のクラス コードをサポートしている LAS 形式のベース バージョンが使用されます。
  • 1.1出力ファイル バージョンが 1.1 になります。 クラス コードの数は 32 に減少しましたが、分類フラグに対応できるようになりました。
  • 1.2出力ファイル バージョンが 1.2 になります。 RGB (赤 - 緑 - 青) 色チャンネルと GPS 時間に対応できるようになりました。
  • 1.3出力ファイル バージョンが 1.3 になります。 ArcGIS プラットフォームでサポートされていないポイント記録形式の LIDAR 波形データを格納できるようになりました。
  • 1.4出力ファイル バージョンが 1.4 になります。 Well Known Text (WKT) 変換を使用した座標系定義、256 のクラス コード、パルスあたり最大 15 の不連続リターン、高精度のスキャン角度、オーバーラップ分類フラグに対応できるようになりました。
String
ポイント形式
(オプション)

出力 *.las ファイルに使用されるポイント記録形式を指定します。 使用可能なオプションは、出力 LAS 形式ファイル バージョンによって異なります。

  • 0LIDAR 強度、リターン値、スキャン角度、スキャン方向、フライト ラインのエッジなどの属性をサポートしており、不連続 LAS ポイントを格納するベース タイプが使用されます。
  • 1ポイント形式 0 でサポートされている属性に追加された GPS 時間が使用されます。
  • 2ポイント形式 0 でサポートされている属性に追加された RGB 値が使用されます。
  • 3ポイント形式 0 でサポートされている属性に追加された RGB 値および GPS 時間が使用されます。
  • 6LAS ファイル バージョン 1.4 で不連続 LAS ポイントを格納する優先ベース タイプが使用されます。
  • 7ポイント形式 6 でサポートされている属性に追加された RGB 値が使用されます。
  • 8ポイント形式 6 でサポートされている属性に追加された RGB 値および近赤外の値が使用されます。
String
圧縮
(オプション)

出力 *.las ファイルを圧縮形式にするか、標準の LAS 形式にするかを指定します。

  • 圧縮なし出力は標準の LAS 形式 (**.las) になります。 これがデフォルトです。
  • zLAS 圧縮出力 *.las ファイルは zLAS 形式 (**.zlas) で圧縮されます。
  • LAZ 圧縮出力 *.las ファイルは LAS 形式 (**.laz) で圧縮されます。
String
LAS オプション
(オプション)

出力 *.las ファイルのサイズを縮小し、表示および解析操作でこれらのファイルの有用性とパフォーマンスを上げるために実行する変更を指定します。

  • ポイントの整理表示および解析のパフォーマンスを上げるために、ポイントが整理されます。 この処理中に統計情報が自動的に算出されます。 これがデフォルトです。
  • 可変長レコードの削除ヘッダーの後に追加された可変長レコードと各ファイルのポイント レコードが削除されます。
  • 余分なバイトを削除各ポイントに余分なバイトが存在する場合は、これらのバイトが入力ファイルから削除されます。
String
出力 LAS データセット
(オプション)

新しく作成された *.las ファイルを参照する出力 LAS データセット。

LAS Dataset
入力座標系の定義
(オプション)

入力 *.las ファイルの座標系の定義方法を指定します。

  • LAS ファイルなし
  • すべての LAS ファイル
  • 空間参照が含まれない LAS ファイル
String
入力データの座標系
(オプション)

入力 *.las ファイルに使用される座標系。 このパラメーターは、[入力座標系の定義] パラメーターが [すべての LAS ファイル] または [空間参照が含まれない LAS ファイル] に設定されている場合のみアクティブになります。

Coordinate System

arcpy.conversion.ConvertLas(in_las, target_folder, {file_version}, {point_format}, {compression}, {las_options}, {out_las_dataset}, {define_coordinate_system}, {in_coordinate_system})
名前説明データ タイプ
in_las

変換する LAS データ。 フォルダーを指定して、そのフォルダーに含まれている *.las ファイルをすべて処理することができます。

Layer File; LAS Dataset Layer; Folder; File
target_folder

出力 *.las ファイルが書き込まれる既存のフォルダー。

Folder
file_version
(オプション)

出力ファイルに使用される LAS 形式ファイル バージョンを指定します。

  • SAME_AS_INPUT出力ファイル バージョンは入力と同じになります。 これがデフォルトです。
  • 1.0256 のクラス コードをサポートしている LAS 形式のベース バージョンが使用されます。
  • 1.1出力ファイル バージョンが 1.1 になります。 クラス コードの数は 32 に減少しましたが、分類フラグに対応できるようになりました。
  • 1.2出力ファイル バージョンが 1.2 になります。 RGB (赤 - 緑 - 青) 色チャンネルと GPS 時間に対応できるようになりました。
  • 1.3出力ファイル バージョンが 1.3 になります。 ArcGIS プラットフォームでサポートされていないポイント記録形式の LIDAR 波形データを格納できるようになりました。
  • 1.4出力ファイル バージョンが 1.4 になります。 Well Known Text (WKT) 変換を使用した座標系定義、256 のクラス コード、パルスあたり最大 15 の不連続リターン、高精度のスキャン角度、オーバーラップ分類フラグに対応できるようになりました。
String
point_format
(オプション)

出力 *.las ファイルに使用されるポイント記録形式を指定します。 使用可能なオプションは、出力 LAS 形式ファイル バージョンによって異なります。

  • 0LIDAR 強度、リターン値、スキャン角度、スキャン方向、フライト ラインのエッジなどの属性をサポートしており、不連続 LAS ポイントを格納するベース タイプが使用されます。
  • 1ポイント形式 0 でサポートされている属性に追加された GPS 時間が使用されます。
  • 2ポイント形式 0 でサポートされている属性に追加された RGB 値が使用されます。
  • 3ポイント形式 0 でサポートされている属性に追加された RGB 値および GPS 時間が使用されます。
  • 6LAS ファイル バージョン 1.4 で不連続 LAS ポイントを格納する優先ベース タイプが使用されます。
  • 7ポイント形式 6 でサポートされている属性に追加された RGB 値が使用されます。
  • 8ポイント形式 6 でサポートされている属性に追加された RGB 値および近赤外の値が使用されます。
String
compression
(オプション)

出力 *.las ファイルを圧縮形式にするか、標準の LAS 形式にするかを指定します。

  • NO_COMPRESSION出力は標準の LAS 形式 (**.las) になります。 これがデフォルトです。
  • ZLAS出力 *.las ファイルは zLAS 形式 (**.zlas) で圧縮されます。
  • LAZ出力 *.las ファイルは LAS 形式 (**.laz) で圧縮されます。
String
las_options
[las_options,...]
(オプション)

出力 *.las ファイルのサイズを縮小し、表示および解析操作でこれらのファイルの有用性とパフォーマンスを上げるために実行する変更を指定します。

  • REARRANGE_POINTS表示および解析のパフォーマンスを上げるために、ポイントが整理されます。 この処理中に統計情報が自動的に算出されます。 これがデフォルトです。
  • REMOVE_VLRヘッダーの後に追加された可変長レコードと各ファイルのポイント レコードが削除されます。
  • REMOVE_EXTRA_BYTES各ポイントに余分なバイトが存在する場合は、これらのバイトが入力ファイルから削除されます。
String
out_las_dataset
(オプション)

新しく作成された *.las ファイルを参照する出力 LAS データセット。

LAS Dataset
define_coordinate_system
(オプション)

入力 *.las ファイルの座標系の定義方法を指定します。

  • NO_FILESすべての入力 *.las ファイルの座標系は、ヘッダーに含まれている情報で定義されます。 座標系情報が含まれていない *.las ファイルはすべて、座標系が不明なファイルと見なされます。 これがデフォルトです。
  • ALL_FILESすべての入力 *.las ファイルの座標系は、in_coordinate_system パラメーターで定義されます。
  • FILES_MISSING_PROJECTIONヘッダーに座標系情報が含まれていない入力 *.las ファイルの座標系は、in_coordinate_system パラメーターで定義されます。
String
in_coordinate_system
(オプション)

入力 *.las ファイルに使用される座標系。 このパラメーターは、define_coordinate_system パラメーターが ALL_FILES または FILES_MISSING_PROJECTION 設定されている場合のみ有効です。

Coordinate System

コードのサンプル

ConvertLas の例 1 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.conversion.ConvertLas('2014_survey.zlas', '2014_unclassified_collection', 
                            '1.4', 7, 'NO_COMPRESSION',
                            ['REMOVE_VLR', 'REMOVE_EXTRA_BYTES', 'REARRANGE_POINTS'], 
                            '2014_unclassified_collection/2014_Survey_Collection.lasd')

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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