補正ツールセットの概要

GIS データは複数のデータ ソースに分散していることがあります。さまざまなデータソース間には、空間的な違いや属性の違いがあるため、データを使用するには、まず、それらの不一致の解決が必要になる場合があります。補正ツールを使用して、複数のソースからのデータを一致させ、解析やマッピングを行うための最高のデータ品質を得ることができます。

データによっては、ユーザーが保持または使用するデータに対して、幾何学的な歪みやずれが生じている場合があります。補正ツールでは、アジャスト、エッジマッチ、およびラバーシートを実行することによって、データの位置精度を改善できます。これらのツールは、空間的に一致するフィーチャを入力データセットから自動的に検索し、エッジマッチ リンクまたはラバーシート リンクを生成し、それらのリンクを使用してエッジマッチ アジャストまたはラバーシート アジャストを実行します。あるソースのフィーチャのフィーチャ属性を、別のソースの一致するフィーチャに割り当てることもできます。

ツール説明

フィーチャの形状に一致 (Align Features)

検索範囲内のターゲット フィーチャに対して入力フィーチャが一致しない部分を識別し、ターゲット フィーチャに一致させます。

変換エラーの計算 (Calculate Transformation Errors)

座標変換に使用する既知のコントロール ポイント間の変換リンクの座標に基づいて、残差エラーと RMSE (二乗平均平方根誤差) を計算します。

エッジマッチ フィーチャ (Edgematch Features)

指定されたエッジマッチ リンクにより、形状を空間的に調整し、入力ライン フィーチャを変更します。それによって入力ライン フィーチャは、隣接するデータセット内のラインと接続されます。

エッジマッチ リンクの生成 (Generate Edgematch Links)

ソース データの領域と隣接データの領域のエッジに沿って、一致しているが切断されているライン フィーチャを検索し、ソース ラインと一致する隣接ラインとの間にエッジマッチ リンクを生成します。

ラバーシート リンクの生成 (Generate Rubbersheet Links)

ソース ライン フィーチャがターゲット ライン フィーチャと空間的に一致する場所を検索し、ソースの位置からそれに対応するターゲットの位置に向けて、ラバーシートを行うためのリンクを表すラインを生成します。

ラバーシート フィーチャ (Rubbersheet Features)

指定されたラバーシート リンクを使用してラバーシート処理を行い、空間的に調整することによって、入力フィーチャを変更します。それによって入力フィーチャは、目的のターゲット フィーチャとより正確に一致するようになります。

照合でラインを分割 (Split Line By Match)

対応関係に優れたライン セグメンテーションを取得するために、一致リレーションシップに基づいて入力フィーチャを分割します。

属性の割り当て (Transfer Attributes)

ソース ライン フィーチャが空間的にターゲット ライン フィーチャと一致している場所を検索し、指定された属性をソース フィーチャから一致するターゲット フィーチャに割り当てます。

フィーチャの座標補正 (Transform Features)

対応する既知のコントロール ポイント間の変換リンクに基づき、スケーリング、シフト、回転を通じて、ある位置から別の位置に入力フィーチャの座標を変換します。

[補正] ツールセットのツール

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