出力データの座標系の環境を反映するツールは、指定された座標系で出力ジオデータセットを作成します。
出力ジオデータセットと同じ座標系で処理 (ジオメトリック リレーションシップの計算とジオメトリの変更) が行われます。この環境は、ジオプロセシング ツールで作成された出力ジオデータセットのデフォルトの座標系を無視します。
デフォルトの出力座標系を決定する方法の説明については、「空間参照とジオプロセシング」をご参照ください。
使用上の注意
- 出力データの座標系の環境が入力データの座標系と異なる場合、ツールの実行時に入力が出力座標系に投影されます。この投影は入力に影響を与えません。
- 入力座標系または出力座標系のいずれかが「不明」の場合、投影は行われません。投影が行われた場合、入力座標は出力座標系と同じ座標系にあるものと想定されます。
- 入力と出力の座標系で地理座標系変換が必要な場合は、地理座標系変換の環境を設定します。
ダイアログの構文
これは、ジオプロセシング ツールで作成されたジオデータセットの出力座標系を指定します。
- 入力データと同様 - 出力ジオデータセットの座標系は入力と同じになります。これがデフォルトです。
- [以下の指定に一致] - 出力ジオデータセットの座標系を選択します。座標系の名前を指定するか、[空間参照プロパティ] ダイアログ ボックスを使用して参照します。
- 表示領域に一致 - 現在のマップまたはシーンの座標系が使用されます。
- [レイヤー <名前> に一致] - すべてのレイヤーが一覧表示され、その中の 1 つを座標系として選択できます。[表示領域に一致] オプションと同様に、レイヤーの座標系が読み込まれ、格納されます。次に出力データの座標系の設定を確認したときに、[以下の指定に一致] が読み込まれます。
スクリプトの構文
arcpy.env.outputCoordinateSystem = coordinate_system
パラメーター | 説明 |
---|---|
coordinate_system | デフォルトでは、出力座標系は入力座標系と同一になります。それ以外の場合、出力座標系は次のいずれかを使用して設定できます。
|
スクリプトの例
import arcpy
# Set the workspace, outputCoordinateSystem and geographicTransformations
# environments
arcpy.env.workspace = "c:/data"
arcpy.env.outputCoordinateSystem = arcpy.SpatialReference("WGS 1984 UTM Zone 18N")
arcpy.env.geographicTransformations = "Arc_1950_To_WGS_1984_5; PSAD_1956_To_WGS_1984_6"
# Project data into new coordinate system while buffering.
arcpy.Buffer_analysis("roads.shp", "roads_buffer.shp", "10 meters")