Image Analyst ライセンスで利用できます。
Image Analyst マップ代数演算式の一次ラスター出力は Raster オブジェクトです。 Raster オブジェクトの最も重要な特徴の 1 つは、マップ代数演算式から一次出力として作成されたとき、テンポラリ ラスターを参照することです。 明示的に保存しない限り、テンポラリ データは ArcGIS セッションまたはスクリプトの終了時に削除されます。
テンポラリ ラスターの保存
テンポラリ ラスターを永続的に保存するには、Raster オブジェクトの save メソッドを使用します。 テンポラリ データにレイヤーが関連付けられている場合は、そのレイヤーのショートカット メニューを使用するか、マップ ドキュメントを保存することによって、データを保存することもできます。 ここでは、これらの保存方法について説明します。
- save メソッドを使用して、テンポラリ ラスターを保存できます。 次の例では、[Float] ツールのテンポラリ出力を、指定した出力フォルダーに保存しています。
outraster = Float("C:/Data/elevation") outraster.save("C:/output/floatraster")データを保存する場所は、save メソッドでの入力内容と、ワークスペース環境の設定内容によって変わります。
- データセット名とともに絶対パスを指定した場合、この場所は永続データが保存される場所になります。
- データセット名だけを指定した場合、保存されるデータの場所は、ジオプロセシング ワークスペース環境によって決定されます。
- テンポラリ ワークスペースまたは現在のワークスペースが設定されている場合、保存されるデータは、設定されているワークスペースの場所に保存されます。
- 現在のワークスペースとテンポラリ ワークスペースの両方が設定されている場合、保存されるデータは、現在のワークスペースに保存されます。
- ワークスペースが設定されていない場合、エラーが返されます。
- データをデフォルト名で現在の場所に永続的に保存したい場合は、次の例のように、名前を指定しないで save メソッドを呼び出します。
outraster.save()
- マップ レイヤーに関連付けられているテンポラリ ラスター データセットを永続的に維持するには、そのマップ プロジェクトを保存します。 マップ プロジェクトを保存すると、ラスター データセットがディスク上の現在の場所に保存され、自動的に生成された名前で永続的に維持されます。
Raster オブジェクト、レイヤー、およびデータセットの相互作用
Raster オブジェクトはラスター データセットを参照し、マップ表示で使用されている場合は、[コンテンツ] ウィンドウ内のラスター レイヤーに関連付けることができます。 ほとんどの場合、ラスター データセット、Raster オブジェクト、およびラスター レイヤー間の関係は維持されますが、マップ代数演算を生産的に使用するには、これらの関係を理解しておく必要があります。
Raster オブジェクトの相互作用の詳細については、「ArcGIS での Raster オブジェクトの相互作用」をご参照ください。