レイヤーの反復 (ModelBuilder)

サマリー

マップ内のレイヤーを反復処理します。

ModelBuilder での [レイヤーの反復 (Iterate Layers)] の詳細

使用法

  • このツールは、ModelBuilder で使用するためのツールで、Python スクリプトでは使用できません。

  • [レイヤー タイプ] パラメーターが [テーブル ビュー] に設定されている場合、スタンドアロン テーブルのみが反復処理されます。 フィーチャ テーブルまたはラスター テーブルで作業するには、[レイヤー タイプ] パラメーターを [フィーチャ レイヤー] または [ラスター レイヤー] に設定します。

  • 各反復処理では、ツールは次の出力を返します。

    • [出力レイヤー] - マップのレイヤーで、設定されているパラメーター フィルターに基づきます。 このレイヤーには、レイヤーですでに設定されている選択内容と結合が含まれます。
    • [名前] - レイヤーの名前。 この名前は、インライン変数置換で使用できます。
    • [出力レイヤー タイプ] - レイヤーのタイプ。 この値は、[レイヤー タイプ] パラメーターで設定されたレイヤーのタイプに合致します。 出力値は定数で、ローカライズできません。 2 つ以上のレイヤー タイプが使用される場合、タイプを使用して下に示すように、モデルを分割できます。
      出力結果のレイヤー タイプを使用した例
    • [ワークスペースまたは形式タイプ] - レイヤーのワークスペース タイプ。 この値は、フィーチャ レイヤー、ラスター レイヤー、テーブル ビューでのみ返されます。 出力値は定数で、ローカライズできません。 フォルダーベースのワークスペースに格納されたラスター レイヤーの場合、ファイル形式が返されます (たとえば TIFF)。この値を使用してモデルを分割したり、診断として使用して反復処理されたレイヤー タイプを評価することができます。
      出力結果のワークスペース タイプを使用した例

  • ツールは、[レイヤー タイプ] パラメーターで設定されたタイプと、[表示設定] パラメーターおよび [状態] パラメーターで設定されたフィルターと合致するレイヤーを返します。 たとえば、[レイヤー タイプ] パラメーターが [フィーチャ レイヤー][ラスター レイヤー] に、[表示設定] パラメーターが [非表示] に、そして [状態] パラメーターが [有効] に設定されている場合、ツールは、表示されておらず有効なフィーチャ レイヤーとラスター レイヤーを返します。

  • [レイヤー タイプ] パラメーターが設定されていない、またはパラメーター基準に合致するレイヤーがない場合、[出力レイヤー] の値は [OUTPUT_LAYER] に設定され、[名前] の値、[出力レイヤー タイプ] の出力は [FEATURE_LAYER] に設定され、そして、[ワークスペースまたは形式タイプ] の出力は [WORKSPACE] に設定されます。

  • [レイヤー タイプ] パラメーターは、複数のタイプに設定できます。たとえば、[フィーチャ レイヤー][ラスター レイヤー][テーブル レイヤー] などです。 ただし、ツールを [フィーチャのコピー (Copy Features)][ラスターのコピー (Copy Raster)]、または [行のコピー (Copy Rows)] など、一部のレイヤー タイプと互換性がない場合がある下流のツールに接続できます。 複数のレイヤー タイプをこのシナリオでサポートするには、[レイヤー タイプ] パラメーターを 1 つの特定のレイヤー タイプに設定する必要があります。 次に、出力を対応するツール (特定のデータ タイプで動作するもの) に接続します。 すべての下流の接続を行った後、3 つすべてのレイヤー タイプに [レイヤー タイプ] パラメーターを設定できます。 ツールの開始時のデフォルトはフィーチャ レイヤー タイプに設定されており、ラスターを入力として考慮するツールとは互換性がないため、このワークフローが必要です。 すべてのレイヤー タイプがモデルに追加されたら、整合チェックにより、ツールは有効な状態になります。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力マップ

反復処理するレイヤーを持つ入力マップ。

Map
ワイルドカード
(オプション)

結果を制限するために使用する、* (アスタリスク) と文字の組み合わせ。アスタリスクは「すべて」と同じ意味です。ワイルドカードを指定しない場合は、すべての値が返されます。たとえば、ワイルドカードを使用すると、名前が特定の文字や語句で始まる入力だけを反復処理できます (A*Ari*Land* など)。

String
レイヤー タイプ
(オプション)

レイヤーのフィルタリングに使用するレイヤー タイプを指定します。 レイヤー タイプが指定されていない場合は、サポートしているすべてのレイヤー タイプが反復処理されます。 複数のレイヤー タイプ使用して、レイヤーをフィルタリングできます。

  • アノテーション レイヤーアノテーション レイヤーが反復処理されます。
  • ビルディング レイヤービルディング レイヤーが反復処理されます。
  • ビルディング シーン レイヤービルディング シーン レイヤーが反復処理されます。
  • ディメンション レイヤーディメンション レイヤーが反復処理されます。
  • フィーチャ レイヤーフィーチャ レイヤーが反復処理されます。
  • Geostatistical Analyst レイヤーGeostatistical レイヤーが反復処理されます。
  • グループ レイヤーグループ レイヤーが反復処理されます。
  • サブタイプ グループ レイヤーサブタイプ グループ レイヤーが反復処理されます。
  • KML レイヤーKML レイヤーが反復処理されます。
  • LAS データセット レイヤーLAS データセット レイヤーが反復処理されます。
  • モザイク レイヤーモザイク レイヤーが反復処理されます。
  • Network Analyst レイヤーNetwork Analyst レイヤーが反復処理されます。
  • ネットワーク データセット レイヤーネットワーク データセット レイヤーが反復処理されます。
  • パーセル レイヤーパーセル レイヤーが反復処理されます。
  • ラスター レイヤーラスター レイヤーが反復処理されます。
  • シーン サービス レイヤーシーン サービス レイヤーが反復処理されます。
  • テーブル ビューテーブル ビューが反復処理されます。
  • テレイン レイヤーテレイン レイヤーが反復処理されます。
  • TIN レイヤーTIN レイヤーが反復処理されます。
  • トポロジ レイヤートポロジ レイヤーが反復処理されます。
  • トレース ネットワーク レイヤートレース ネットワーク レイヤーが反復処理されます。
  • ユーティリティ ネットワーク レイヤーユーティリティ ネットワーク レイヤーが反復処理されます。
  • ボクセル レイヤーボクセル レイヤーが反復処理されます。
String
ワークスペース タイプ

レイヤーのフィルタリングに使用するワークスペース タイプを指定します。 ワークスペース タイプが指定されていない場合は、サポートしているワークスペース タイプのすべてのレイヤーが反復処理されます。

[ワークスペース タイプ] パラメーターは、[レイヤー タイプ] パラメーターが [フィーチャ レイヤー][ラスター レイヤー]、または [テーブル ビュー] に設定されている場合のみ有効です。

  • ビッグ データ コネクションビッグ データ コネクション ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • BIM ファイルBIM ファイル ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • CADCAD ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • 区切りテキスト ファイル区切りテキスト ファイル ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • エンタープライズ ジオデータベースエンタープライズ ジオデータベース ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • フィーチャ サービスフィーチャ サービス ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • ファイル ジオデータベースファイル ジオデータベース ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • メモリ内データベースメモリ内データベース ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • Microsoft ExcelMicrosoft Excel ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • NetCDFNetCDF ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • OLE DBOLE DB ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • Rasterラスター ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • シェープファイルシェープファイル ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • SQLiteSQLite ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • SQL クエリ レイヤーSQL クエリ レイヤー ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • ストリーム サービスストリーム サービス ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
  • Web フィーチャ サービスWeb フィーチャ サービス ワークスペースのレイヤーが反復処理されます。
String
フィーチャ タイプ
(オプション)

レイヤーのフィルタリングに使用するフィーチャ タイプを指定します。 フィーチャ タイプが指定されていない場合は、サポートしているすべてのフィーチャ タイプが反復処理されます。

  • アノテーションアノテーション フィーチャクラスが反復処理されます。
  • ディメンションディメンション フィーチャクラスが反復処理されます。
  • シンプル エッジシンプル エッジ フィーチャクラスが反復処理されます。
  • コンプレックス エッジコンプレックス エッジ フィーチャクラスが反復処理されます。
  • シンプル ジャンクションシンプル ジャンクション フィーチャクラスが反復処理されます。
  • コンプレックス ジャンクションコンプレックス ジャンクション フィーチャクラスが反復処理されます。
  • ラインライン フィーチャクラスが反復処理されます。
  • ポイントポイント フィーチャクラスが反復処理されます。
  • ポリゴンポリゴン フィーチャクラスが反復処理されます。
  • マルチパッチマルチパッチ フィーチャクラスが反復処理されます。
String
ラスター タイプ
(オプション)

[ワークスペース タイプ] パラメーターが [ラスター] に設定されているときに、ラスター レイヤーのフィルタリングに使用されるラスター形式タイプ。 ラスター タイプが指定されていない場合は、サポートしているラスター タイプのすべてのレイヤーが反復処理されます。

String
表示設定
(オプション)

レイヤーのフィルタリングにレイヤー表示設定を使用するかどうかを指定します。

  • すべてレイヤーのフィルタリングにレイヤーの表示設定が使用されません。
  • 可視表示されているレイヤーが反復処理されます。
  • 不可視表示されていないレイヤーが反復処理されます。
String
(オプション)

レイヤーのフィルタリングに使用するレイヤー状態を指定します。 パラメーターが無効に設定されていると、ソース パス レイヤーが分割されているレイヤーが返されます。

  • すべてレイヤーのフィルタリングにレイヤーの状態が使用されません。
  • 有効有効なレイヤーが反復処理されます。
  • 無効無効なレイヤーが反復処理されます。
String
再帰
(オプション)

反復子がネストされたグループ レイヤーを反復処理するかどうかを指定します。

  • オン - ネストされたグループ レイヤーは反復処理されます。
  • オフ - ネストされたグループ レイヤーは反復処理されません。
Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力レイヤー

マップのレイヤーで、設定されているパラメーター フィルターに基づきます。 このレイヤーには、レイヤーですでに設定されている選択内容と結合が含まれます。

Any Value
名前

レイヤーの名前。

String
出力レイヤー タイプ

レイヤーのタイプ。

String
ワークスペースまたは形式タイプ

レイヤーのワークスペース タイプ。

String

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes