データ変更メッセージのエクスポート

Standard または Advancedのライセンスで利用可能。

非接続環境のレプリカの場合、同期を行うにはメッセージ交換を手動で実行する必要があります。 これを行うには、1 つのレプリカからファイルにメッセージをエクスポートし、DVD や別の方法を使ってメディアにファイルを移動し、ファイルを相対レプリカにインポートします。

[データ変更メッセージのエクスポート (Export Data Change Message)] ジオプロセシング ツールを使用して、すべての新しいデータ変更 (前回のデータ変更メッセージのエクスポート以降にレプリカ バージョンに適用された挿入、更新、削除) とすべての非承認データ変更 (承認を受けていない、以前にエクスポートした変更) をエクスポートします。

新しいデータ変更と非承認のデータ変更のいずれか、または両方を含めることができます。 デフォルトでは両方が含まれます。

双方向レプリカを使用している場合、エクスポート時にレプリカを送信側から受信側に切り替えることもできます。 切り替えた場合、デルタ ファイルにフラグが追加され、インポート時に相対レプリカが受信側から送信側に切り替わります。

データ変更メッセージをエクスポートするには次の手順を実行します。

1. 以下のいずれかの方法で [データ変更メッセージのエクスポート (Export Data Change Message)] ツールにアクセスします。
   • [レプリカの管理] ウィンドウで、レプリカ カードか [レプリカの管理メニュー] を使用して [データ変更メッセージのエクスポート] ボタン をクリックします。
   • [カタログ] ウィンドウで、エクスポートするデータ変更を含むジオデータベースを右クリックし、[分散ジオデータベース] をポイントして [データ変更メッセージのエクスポート] をクリックします。

   [データ変更メッセージのエクスポート (Export Data Change Message)] ツールでは、ローカル ジオデータベースとリモート ジオデータベースの両方がサポートされています。

   注意:

   [データ変更メッセージのエクスポート (Export Data Change Message)] ツールにアクセスすると、現在のワークスペースに基づいて [エクスポートするレプリカ ジオデータベース] パラメーターが自動的に設定されます。

2. 作成する [出力データ変更ファイル] パラメーター値の名前とタイプを指定します。

   このパラメーターによって、ファイル ジオデータベース (*.gdb) または XML 形式のファイル (*.xml) にできる出力デルタ ファイルが作成されます。 出力デルタ ファイルを指定するときには、適切な拡張子 (*.gdb または *.xml) を付ける必要があります。

3. [レプリカ] パラメーターでは、データ変更のエクスポート元となるレプリカを指定します。

   注意:

   ステータスが [データの送信側] になっているレプリカだけがドロップダウン リストに表示されます。

4. レプリカ タイプに応じて、非接続環境でのレプリカの同期中に出力デルタ ファイルを作成するために使用できる 3 つのパラメーターがあります。
   • メッセージのエクスポート後に受信側に切り替え

     注意:

     このオプションは双方向レプリカでのみ使用でき、メッセージのエクスポート後に受信側に切り替えることができます。 このパラメーターをオンにすると、メッセージのインポート時の相対レプリカの役割が送信側に変わります。

   • 非承認のデータ変更を含める
   • 前回のエクスポート以降の新しいデータ変更を含める

   注意:

   最後のパラメーターをさまざまに組み合わせることで、以下の追加オプションを使用できます。

   • すべての非承認データ変更と前回のエクスポート以降の新しいデータ変更を含める
   • 非承認のデータ変更を含める
   • [データ変更メッセージを一切含めない] - データを送信せずに、メッセージを送信して役割を切り替える場合にこのオプションが便利です。

注意:

データ変更メッセージをエクスポートする際のこれらのパラメーターとオプションの詳細については、「[データ変更メッセージのエクスポート (Export Data Change Message)] ツールのドキュメント」をご参照ください。