Available with ArcGIS Pro Standard and Data Reviewer licenses.
サマリー
[交差数の評価] チェックは、他のポリラインまたはポリゴン フィーチャと指定された回数だけ空間的に交差するポリライン フィーチャを検索します。
概要
[交差数の評価] チェックは、他のポリラインまたはポリゴン フィーチャの境界と指定された回数だけ交差するポリライン フィーチャを検索します。 比較するフィーチャは、同じポリライン データ ソースまたは異なるポリラインまたはポリゴン ソースから取得できます。
入力フィーチャが別のポリラインまたはポリゴン フィーチャとルールで指定された回数だけ交差すると、入力フィーチャごとにエラーが作成されます。
業界シナリオ
地形図マッピングでは、3 回以上交差する同じタイプの線形フィーチャ (線路など) は、マージまたは頂点の間引きが可能な絡み合ったフィーチャを示している可能性があります。 他の線形フィーチャとしては、電力線や水路などが挙げられます。
サポートされているワークフロー
ArcGIS Data Reviewer のチェックは、データの自動レビューを実装するための複数の方法をサポートしています。 次の表に、このチェックでサポートされている実装方法を示します。
整合チェック | 制約 | ||
---|---|---|---|
レビューアー バッチ ジョブ | 属性 (整合チェック) ルール | いいえ | |
はい | はい (ArcGIS Pro 2.9 以降) |
構文
パラメーター | 必須 | 説明 | ワークフロー |
---|---|---|---|
サブタイプ | いいえ | ルールが適用されるサブタイプ。 | 整合チェック |
属性 | いいえ | ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリ。 | 整合チェック |
比較するフィーチャ | はい | 入力フィーチャは、このデータ ソースのフィーチャへのリレーションシップに基づいて、エラーとして返されます。 有効な入力は、測地基準系が入力フィーチャと一致するポリラインおよびポリゴン フィーチャです。 | 整合チェック |
比較するフィーチャ フィルター | いいえ | [比較するフィーチャ] パラメーターで指定されたデータ ソースからルールに含めるフィーチャを特定するクエリ。 | 整合チェック |
交差数 | はい | 入力フィーチャと、比較するフィーチャの間で許可されていない交差数を定義するクエリ。 交差数がこのパラメーターでの定義と一致する入力フィーチャは、エラーとして返されます。
上限値と下限値のある演算子を選択した場合は、追加入力が必要です。 | 整合チェック |
名前 | はい | ルールの一意の名前。 この情報は、データ品質要件のトレーサビリティ、自動レポート、および修正ワークフローのサポートに使用されます。 | 整合チェック |
説明 | いいえ | 非準拠フィーチャが検出されたときのエラーの定義済みの説明。 この情報は、修正ワークフローを円滑に進めるためのガイダンスを提供します。 | 整合チェック |
重要度 | はい | 非準拠フィーチャが検出された時点で割り当てられるエラーの重要度。 この値は、他のエラーに対するこのエラーの重要度を示します。 値の範囲は 1 ~ 5 で、1 は最高優先順位を示し、5 は最低優先順位を示します。 | 整合チェック |
タグ | いいえ | ルールのタグ プロパティ。 この情報は、データ品質要件のトレーサビリティとレポートをサポートするためのルール作成および管理ワークフローで使用されます。 | 整合チェック |
備考
チェックを使用する際には、次の点に留意してください。
- 入力データ ソースとして、ポリライン フィーチャのみがサポートされています。
- 入力フィーチャおよび [比較するフィーチャ] パラメーターのデータ ソースは、共通の測地基準を共有する必要があります。
- Z 対応データ ソースを使用している場合、交差を評価するときにフィーチャの Z 値は考慮されません。
- [比較するフィーチャ] パラメーターに含まれている入力フィーチャとデータ ソースの Validation Status 属性値は評価中に無視されます。 たとえば、ルール評価時には、整合チェックのステータスが [0 (計算不要、整合チェック不要、エラーなし)])、[1 (計算不要、整合チェック必要、エラーあり)]、 [4 (計算必要、整合チェック不要、エラーなし)]、または [5 (計算必要、整合チェック不要、エラーあり)] の入力フィーチャが引き続き含まれます。
- マップまたはプロジェクトのパッケージを作成する場合、および [検証] 機能を有効化して Web レイヤーを共有する場合は、[比較するフィーチャ] パラメーターのデータ ソースを含めます。
- [属性] および [比較するフィーチャ フィルター] パラメーターには、比較演算子 (=、<>、>、<、>=、<=) および論理演算子 (AND/OR、IN/NOT IN、LIKE/NOT LIKE、IS NULL) のみを使用できます。
- [比較するフィーチャ] パラメーターのデータ ソースには Global ID フィールドを含める必要があります。