一部の地理座標系変換 (たとえば NTv2、GEOCON、NADCON5 など) と、ジオイド、準ジオイド、あるいはその他の変換グリッドに基づく鉛直座標変換 (たとえば EGM や VERTCON) では、ArcGIS Pro でインストールされないファイルが必要です。 そのようなファイルは、My Esri が提供する ArcGIS Coordinate Systems Data ソフトウェア コンポーネントを使用して、ダウンロードおよびインストールできます。
非常に正確な地理座標系変換や 3D データセットを操作する場合は、ArcGIS Coordinate Systems Data コンポーネントをお勧めします。 InstallationGuide_ArcGISForINSPIRE_GDB_10_5_EN.pdfサポートされている地理座標変換と鉛直座標変換のリスト で、それらのグリッド ファイルを必要とする変換を確認してください。
My Esri からのダウンロード
ArcGIS Pro に使用できるインストール パッケージは 2 つあり、同じ変換ファイルが含まれています。 ArcGIS Coordinate Systems Data は、各ユーザー用のコンピューターごとにインストールでき、ArcGIS Enterprise および ArcGIS Desktop (ArcMap) で機能します。 同一コンピューター上の 3 つの製品すべてに対し、必要なインストールは 1 つだけです。
コンピューター単位のインストールを行うための管理権限がない場合や、ユーザー単位で ArcGIS Pro をインストールしている場合は、ArcGIS Pro 向けの ArcGIS Coordinate Systems Data をユーザー単位でインストールして使用する必要があります。 この場合、ソフトウェア コンポーネントは、ユーザー アカウントの場所である <System Drive>\Users\<username> にインストールされます。
以下の手順を実行して、ArcGIS Coordinate Systems Data ソフトウェア コンポーネントを My Esri からダウンロードします。
- My Esri に移動します。
- [組織] タブでをクリックして [ダウンロード] タブをクリックします。
注意:
[ダウンロード] タブがない場合、ソフトウェアをダウンロードする権限がないことを意味します。 [権限の要求] サイド タブをクリックします。 フォームに入力し、ソフトウェア管理者にダウンロードの許可を求めることができます。または、[管理者に連絡] ボタンをクリックしてダイレクト メッセージを送信することもできます。
- 使用可能な製品のリストで、ArcGIS Pro の横のバージョン番号 (3.0 など) が正しいことを確認し、[ダウンロードの表示] をクリックします。
注意:
事前にマスター契約書の契約条件に同意していない場合、ポップアップ ウィンドウが表示されます。 契約条件を確認後、続行する場合はチェックボックスをオンにして [同意] をクリックします。
- [コンポーネントのダウンロード] タブをで、[データとコンテンツ] リストまでスクロールします。
- [アクション] 列で、適用可能な ArcGIS Coordinate Systems Data インストール パッケージの [ダウンロード] ボタンをクリックします。
実行ファイル (.exe) がコンピューターにダウンロードされます。
ArcGIS Coordinate Systems Data のインストール
ArcGIS Pro をインストールして ArcGIS Coordinate Systems Data をダウンロードすると、ソフトウェア コンポーネントのインストールが可能になります。
デフォルトのインストール場所は次のとおりです。
- コンピューター単位のインストール - <System Drive>\Program Files (x86)\ArcGIS\CoordinateSystemsData
- ユーザー単位のインストール - <System Drive>\Users\<username>\AppData\Local\Programs\ArcGIS\CoordinateSystemsData
ArcGIS Coordinate Systems Data をインストールするには、以下の手順を実行します。
- ArcGIS Coordinate Systems Data をダウンロードした場所を参照し、実行ファイルをダブルクリックしてインストール処理を開始します。
- ファイルの抽出先フォルダーをそのまま使用するか、[参照] をクリックして別のフォルダーを選択します。
デフォルトのインストール先フォルダーは <System Drive>\Users\<username>\Documents\ArcGIS Pro <version> です。
- [次へ] をクリックします。
ファイルが正常に抽出されたことを示すメッセージが表示され、[セットアップ プログラムを起動する] チェックボックスがデフォルトでオンになっています。
注意:
ソフトウェアを後からインストールする場合は、[セットアップ プログラムを起動する] チェックボックスをオフにします。 インストールする準備が整ったら、インストール先フォルダーを参照して ArcGISPro.msi をダブルクリックします。
- [閉じる] をクリックします。
- [ArcGIS Coordinate Systems Data セットアップ プログラムへようこそ] ウィンドウで [次へ] をクリックします。
- ライセンス契約を確認し、次のオプションを選択します。
- 契約書の条件に同意する場合は、[使用許諾契約に同意します] をクリックし、[次へ] をクリックして操作を続けます。
- 使用許諾契約に同意しない場合は、[キャンセル] をクリックしてインストールを終了します。
- 必要に応じて、[機能の選択] ウィンドウで、インストールから除外するグリッドを選択します。 リストで対応するボタンをクリックして、[インストールしない] を選択します。
- 同じウィンドウで、デフォルトのインストール フォルダーの場所をそのまま使用するか、[変更] をクリックして別のフォルダーを指定します。
- [次へ] をクリックします。
- [インストール] をクリックします。
- インストールが完了したら、[終了] をクリックします。
変換グリッドの追加インストール
グリッドに基づく地理座標変換および鉛直座標変換の場合、それらの定義は ArcGIS Pro に含まれていますが、ライセンスの制限により、グリッド ファイルは配布されません。 場合によっては、必要なグリッド ファイルを、サードパーティのプロバイダーまたは政府機関から直接購入する必要があります。
それらのグリッド ファイルを入手できたら、使用しているコンピューターの特定の CoordinateSystemsData\pedata サブフォルダ―にファイルを追加できます。 ファイルは、NTv2 や vertical\geoid のように変換方式別のフォルダーに格納されます。 NTv2 はさらに、国フォルダーに格納されます。 詳細な手順については、地域の販売代理店にご連絡ください。