空間データの時間

空間データでは、さまざまな方法で時間がサポートされます。 時間情報は、属性 (フィーチャクラス、スタンドアロン テーブル、モザイク データセット) として格納、または (netCDF データなどの) 内部に格納できます。 以下のセクションでは、時間を通して視覚化できるデータについて説明します。

フィーチャ レイヤー

フィーチャ レイヤーの場合、フィーチャは次の 2 つの方法で時間経過に合わせて視覚化できます。

• 各フィーチャの形状と位置は一定ですが、経時的に属性値が変化できます。
• 各フィーチャの形状と位置が経時的に変化します。

形状または位置が経時的に変化するフィーチャは、個別のフィーチャとして格納される必要があります。 たとえば、経時的に視覚化されるハリケーンの進路では、特定の時間のハリケーンの位置を表すポイント フィーチャが、個別のフィーチャとして格納される必要があります。

形状または位置が変化しないフィーチャも、個別のフィーチャとしてテーブルで表すことができます。たとえば、都市別の人口値などです。 各都市は、複数のフィーチャで表すことができます。 同じ都市を表す各フィーチャは同じ場所にあり、日付ごとに人口値が異なります。

ただし、同じ静的フィーチャのタイムスタンプが多数ある場合は、空間情報がベーステーブルに格納され、重複する情報が別のテーブルに格納される、1 対多の結合を使用できます。

時系列データの個別テーブルへの格納の詳細

スタンドアロン テーブル

非地理的な経時的変化は、スタンドアロン テーブルを使用して視覚化できます。

注意:

非 OID テーブルは、時間表現に対応していません。

テーブル プロパティで日付フィールドに時間が定義されている場合、テーブルは自動的にそのレコードをフィルター処理し、現在のタイム スライダーの範囲内にあるレコードのみを表示します。 たとえば、従業員の月間売上データを示すテーブルは、1 年を通して再生されるときに、月ごとのタイム スライダー ステップで更新されます。

モザイク データセット

モザイク データセットを使用すると、経時的な変化を表すラスターを格納できます。 たとえば、モザイク データセットには、土地利用の経時的変化を表す航空画像を格納でき、時間経過に合わせて視覚化できます。 フィーチャ レイヤーと同様に、各ラスターの有効な時刻を示すため、モザイク データセットの属性テーブルに日付フィールドが必要です。

netCDF レイヤー

netCDF レイヤーでは、データ ビジュアライゼーションのためのディメンションを選択できます。 時間値は、netCDF レイヤーの 1 つのディメンションとして格納されます。 netCDF フィーチャ レイヤーの場合は、時間ディメンションを使用するか、時間値を含む属性フィールド (開始時間および終了時間フィールド) を使用して、レイヤーの時間を指定できます。 ただし、netCDF ラスター レイヤーでは、データの経時的表示を可能にする時間ディメンションの使用によってのみ、レイヤーの時間を指定できます。