以下を含む複数の方法で ArcGIS Pro プロジェクトを開くことができます。
- ArcGIS Pro が管理している最近のプロジェクトのリストからプロジェクトを開く。
- コンピューターまたはネットワーク ドライブに保存されているプロジェクトを参照する。
- アクティブなポータルでプロジェクト パッケージを参照または検索する。
- ArcGIS Pro を構成して、特定のプロジェクトを起動時に開く。
一度に複数のプロジェクトを開くことができます。 各プロジェクトは、ArcGIS Pro の別のインスタンスに開かれます。
同じプロジェクトを ArcGIS Pro の複数のインスタンスで開くことができます。 たとえば、あるプロジェクトがネットワーク ドライブに保存されている場合、別のユーザーがそのプロジェクトを同時に開くことができます。 ただし、最初のインスタンスで開いたプロジェクトだけが書き込み可能になり、他のインスタンスでは読み取り専用になります。 同様に、読み取り専用の場所から開いたプロジェクトは、読み取り専用になります。 プロジェクトが読み取り専用の状態にあることは、アプリケーション ウィンドウのタイトル バーに表示されます。
読み取り専用のプロジェクトでは、プロジェクト ファイル (.aprx) に保存されているマップ、レイアウト、チャートなどを変更できますが、変更を保存するには、新しい名前でプロジェクトを保存する必要があります。 データセットやジオプロセシング モデルの編集など、プロジェクト ファイルの外部に格納されたアイテムへの変更は、読み取り専用のプロジェクトから保存できます。
ArcGIS Pro のいずれかのバージョンで保存されたプロジェクト (.aprx) またはプロジェクト パッケージ (.ppkx) は、以降のすべてのバージョンと互換性があります。 以前のバージョンとの互換性の詳細。
最近使ったプロジェクトを開く
ArcGIS Pro を起動すると、最近使用したプロジェクトのリストが最大 50 件まで表示されます。 リスト内のプロジェクトの名前やパスの一部が表示されていない場合は、プロジェクトにポインターを合わせると、名前、更新日、およびパスがポップアップで表示されます。
- [最近使ったプロジェクト] リストに移動します。
- ArcGIS Pro を起動します。 スタート ページが表示されます。
- 開いているプロジェクトのリボンで [プロジェクト] タブをクリックします。 サイド タブのリストで [開く] をクリックします。
- 開くプロジェクトをクリックします。
最近使用したプロジェクトのリストの操作
複数の方法で、最近使用したプロジェクトのリストを操作できます。
- プロジェクトの検索 - 検索ボックスに文字列を入力すると、名前にその文字列が含まれているプロジェクトを検索できます。 最近使用したプロジェクトのリストのみが検索されます。
- プロジェクトの並べ替え - デフォルトでは、プロジェクトはアクセスした日付順に表示され、最後に開かれたプロジェクトが一番上に表示されます。 リストはプロジェクト名や更新日で並べ替えることができます (プロジェクトを開くとアクセスされ、変更して保存すると更新されます)。
- プロジェクトの固定 - プロジェクトにポインターを合わせ、更新日の上にある [ピン] をクリックすると、そのプロジェクトをリストの一番上に固定することができます。
- プロジェクトの削除 - プロジェクトを右クリックし、[リストからプロジェクトを削除] をクリックします。 表示されているパスにすでに存在しないプロジェクトを開こうとすると、ArcGIS Pro でプロジェクトをリストから削除するよう求められます。
- ディスク上のプロジェクトの場所を参照 - プロジェクトを右クリックし、[ファイル エクスプローラーで表示] をクリックします。
- リストからすべてのプロジェクトを削除 - プロジェクトを右クリックし、[最近使用したプロジェクトを消去] をクリックします。
別のプロジェクトを開く
ArcGIS Pro を起動しても、使用するプロジェクトが [最近使ったプロジェクト] リストに入っていない場合は、ローカル コンピューター、ネットワーク コンピューター、ポータル上の場所を参照できます。
プロジェクトはプロジェクト パッケージとしてのみ、ポータルに保存することができます。 ポータルからプロジェクトを開く場合、パッケージがコンピューターにダウンロードされ、プロジェクトが開く前に展開されます。 デフォルトでは、プロジェクト パッケージは <User Documents>\ArcGIS\Packages フォルダーに展開されます。 この場所は、共有およびダウンロード オプションで変更できます。
開始ページからプロジェクトを開く
ArcGIS Pro の開始ページからプロジェクトを開くことができます。
- ArcGIS Pro の開始ページで、最近使用したプロジェクトのリストの横にある [別のプロジェクトを開く] をクリックします。
[プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスが表示されます。
- 開くプロジェクトを参照または検索します。
ポータルに保存されているプロジェクトを検索したり、参照したりすることができます。 ローカルまたはネットワーク ドライブに保存されているプロジェクトのみ参照できます。
ヒント:
ポータルでプロジェクトを検索する場合、[プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスの端をドラッグして、検索ボックスを拡大できます。 ダイアログ ボックスの上部にある [更新] ボタン と [並べ替え] ボタン の間の隙間をドラッグすることもできます。
- 該当するプロジェクトをクリックします。
- [OK] をクリックします。
プロジェクトを開くと、そのプロジェクトが [最近使ったプロジェクト] リストと Windows タスクバーにある ArcGIS Pro ジャンプ リスト (このオプションがコンピューター上で有効になっている場合) に追加されます。 プロジェクト パッケージを開く場合でも、リストに追加されるのはプロジェクト ファイル (*.aprx) です。
[設定] ページからプロジェクトを開く
ArcGIS Pro の [設定] ページからプロジェクトを開くことができます。
- [設定] ページに移動します。
- 開始ページで [設定] タブ をクリックします。
- プロジェクトが開いている場合は、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックします。
- サイド タブのリストで [開く] をクリックします。
- プロジェクトが配置されている場所に応じて、[コンピューター] または [ポータル] をクリックします。
[コンピューター] から、ローカル コンピューターまたは割り当てられたネットワーク ドライブに保存されたプロジェクトを開くことができます。 [ドキュメント] および [デスクトップ] 見出しは、プロジェクトの格納によく使用される場所です。 これらの場所に格納されているプロジェクトは、場所を参照しなくても [設定] ページから直接開くことができます。ただし、プロジェクト ファイル (.aprx) をこの場所のフォルダーに配置することはできません。
[ポータル] から、アクティブなポータルにプロジェクト パッケージとして格納されているプロジェクトを開くことができます。 [マイ コンテンツ] 見出しや、メンバーになっているグループは、プロジェクト パッケージの格納によく使用される場所です。 これらの場所に格納されているプロジェクトは、場所を参照しなくても [設定] ページから直接開くことができます。 - 次のいずれかの方法でプロジェクトを開きます。
- よく使用される場所の見出しをダブルクリックして、利用可能なプロジェクトを表示します。 目的のプロジェクトをクリックします。
- [別のプロジェクトを開く] をクリックします。 [プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスで、目的のプロジェクトを参照または検索します。 プロジェクトをクリックして選択し、[OK] をクリックします。
- 現在開いているプロジェクトの変更を保存するかどうかの確認を求められたら、変更を保存する場合は [はい]、変更を破棄する場合は [いいえ] をクリックします。 他のプロジェクトを開かない場合は、[キャンセル] をクリックします。
現在開いているプロジェクトが閉じて、選択したプロジェクトが開きます。 プロジェクトを開くと、そのプロジェクトが [最近使ったプロジェクト] リストに追加されます。
常に同じプロジェクトを開く
定期的に同じプロジェクトで作業する場合、起動時に自動的にこのプロジェクトを開くように ArcGIS Pro を設定できます。
- ArcGIS Pro の [設定] ページを開きます。
- ArcGIS Pro の開始ページで [設定] タブ をクリックします。
- プロジェクトが開いている場合は、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックします。
- サイド タブのリストで [オプション] をクリックします。
[オプション] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [オプション] ダイアログ ボックスの [アプリケーション] 見出しの下で、[一般] タブをクリックします。
- [ArcGIS Pro の起動] 見出しをクリックします。
- [デフォルトのプロジェクト] オプションをクリックします。
- 開くプロジェクトのパスを入力するか、貼り付けます。 または、[参照] をクリックし、該当するプロジェクトを参照します。
- [OK] をクリックします。
ArcGIS Pro の次回の起動時に、指定したプロジェクトがすぐに開きます。 開始ページが表示されなくなります。
ファイル システムからプロジェクトを開く
ファイル システムからプロジェクトを開く方法は、コンピューターのオペレーティング システムと各自の設定によって異なります。 次のリストに、一部のオプションを示します。
- 開くプロジェクトの場所を参照し、プロジェクト (*.aprx) ファイルまたはプロジェクト パッケージ (*.ppkx) ファイルをダブルクリックして開きます。
- プロジェクト (.aprx) ファイルまたはプロジェクト パッケージ (.ppkx) ファイルをローカル コンピューター上で検索します。 検索結果内のファイルをダブルクリックすると、そのファイルが開きます。
- よく使用するプロジェクトがある場合は、プロジェクトまたはプロジェクト パッケージ ファイルのショートカットを作成し、そのショートカットをコンピューターのデスクトップに配置します。 ショートカットをダブルクリックすると、ArcGIS Pro が起動してプロジェクトが開きます。
- オペレーティング システムが、ArcGIS Pro で最近開いたプロジェクトまたはプロジェクト パッケージ ファイルのリストを保持している場合があります。 たとえば、アプリケーションが Microsoft Windows タスクバーに固定されている場合、ArcGIS Pro のアイコンの上にポインターを合わせるとリストが表示されるため、プロジェクトまたはプロジェクト パッケージ ファイルをクリックして開きます。
ArcGIS Pro がすでに実行されている場合は、現在のプロジェクトは開いたままで、選択したプロジェクトが ArcGIS Pro の新しいインスタンスに開きます。
ArcGIS Pro で作成したその他のファイル タイプの一部を、次のファイル システムから開くことができます。
- マップ ファイル (*.mapx)
- レイアウト ファイル (*.pagx)
- レイヤー ファイル (*.lyrx)
- マップ パッケージ (*.mpkx)
- レイヤー パッケージ (*.lpkx)
これらのファイルのいずれかをダブルクリックすると、プロジェクト テンプレートが存在しない状態で ArcGIS Pro が起動します。 マップ ファイル、レイアウト ファイル、マップ パッケージの場合は、ファイル内に定義されたマップとレイアウトがプロジェクトに追加されます。 レイヤー ファイルとレイヤー パッケージの場合は、マップがプロジェクトに追加され、ファイル内に定義されたレイヤーがマップに追加されます。
注意:
他の ArcGIS Pro または ArcMap ファイル タイプを ArcGIS Pro と関連付けて、ファイル システムから直接開こうとしないでください。これらのファイルは正常に開きません。 ArcGIS Pro を起動して、アイテムをプロジェクトに追加またはインポートします。
アクティブなポータルから開いたプロジェクトを更新
ポータルに保存されたプロジェクトは、開く前にコンピューターにダウンロードされます。 このデフォルトのダウンロード場所は、ユーザー プロファイルの Documents\ArcGIS\Packages フォルダーです。 ダウンロード場所にあるプロジェクトのローカル コピーは、ポータルのプロジェクト パッケージにリンクされます。 プロジェクト パッケージが更新されると、次回プロジェクトを開いたときに通知されます (プロジェクト パッケージが格納されたポータルにサイン インしている場合)。 通知は、アプリケーション上部のサイン イン ステータスの横にある通知ボタン 上に青いドットとして表示されます。
- 通知ボタン をクリックして、[通知] ウィンドウを開きます。
- 新しいバージョンのプロジェクトが使用可能であることを示す通知にポインターを合わせます。
- 必要に応じて、[詳細表示] をクリックすると、オプションが表示されます。
[ポータル アイテムを開く] をクリックすると、ブラウザーでプロジェクト パッケージのアイテム ページが開きます。 アイテム ページには、更新の内容を説明する情報が含まれている場合があります。 [常に終了] をクリックすると [通知] ウィンドウが閉じて、通知インジケーターが削除されます。 プロジェクトを更新しない場合は、このオプションを使用できます。
- [プロジェクトの更新] をクリックします。
現在のプロジェクトが閉じます。 更新されたプロジェクト パッケージがダウンロードされて展開された後に開きます。
注意:
更新されたプロジェクトは、以前のプロジェクトを上書きしません。 両方のプロジェクトは <User Documents>\ArcGIS\Packages フォルダー内の個別のプロジェクト フォルダーで管理され、両方とも [最近使ったプロジェクト] リストに表示されます。
復元されたプロジェクトを開く
プロジェクトをバックアップすると、ArcGIS Pro が予期せずシャットダウンした場合に、保存されていない変更を復元できます。 保存されていない変更は、最新のバックアップ時まで復元されます。
予期しないアプリケーションのシャットダウン後に復元されたプロジェクトを開く手順は、次のとおりです。
- ArcGIS Pro を起動します。
- スタート ページで、最近のプロジェクトのリストからプロジェクトを開きます。
[プロジェクトの回復] プロンプトが表示され、バックアップ プロジェクトが元のプロジェクトより後に保存されたことが通知されます。
プロンプトが表示されない場合は、元のプロジェクトがバックアップ プロジェクトより後に保存されたことを意味します。 この場合、保存されていない変更を復元することはできません。
- 作業の手順を選択します。
- バックアップ プロジェクトを開くには、[はい] をクリックします。 保存されていない変更は、バックアップ プロジェクトのタイム スタンプまで復元されます。
- 元のプロジェクトを開くには、[いいえ] をクリックします。 最後に手動で保存したデータがプロジェクトに反映されます。 保存されていない変更は失われます。
- プロジェクトを開かずにプロンプトを閉じるには、[キャンセル] をクリックします。
注意:
[はい] をクリックすると、バックアップ プロジェクトが元のプロジェクトに置き換わります。 元のプロジェクトは削除されます。 復元したプロジェクトで作業を続けると、新しいバックアップが作成されます。
[いいえ] をクリックすると、元のプロジェクトが維持されます。 元のプロジェクトで作業を続けると、指定した間隔で新しいバックアップが引き続き作成されます。