多くのサービス プロパティはデフォルトで設定されているため、ArcGIS Pro でサービスをすぐに公開できます。 ただし、サービスにアクセスするユーザー数が非常に多い場合は、配置環境に合わせてサービス プロパティをデフォルト値から変更することができます。
ジオコード サービスを公開する際、マップ サービスの使用方法を制御するプロパティを設定します。 これらのプロパティは、公開の構成プロセスで設定します。公開する前に [ジオコード サービスの公開] ウィンドウの [構成] タブで行います。
ジオコード サービスのプロパティは次のとおりです。
ケーパビリティ
[ケーパビリティ] セクションでは、以下のジオコード サービスのケーパビリティを有効にできます。
- ジオコード - 住所の検索や住所テーブルのジオコーディングに使用します。
- リバース ジオコード - マップ上の特定のポイントに対応する住所を返します。
- 候補の表示 - ユーザーの入力内容に対して自動完成の候補を生成します。
パラメーター
[パラメーター] セクションでは、以下のジオコード サービスのパラメーターを設定します。
- サービスをホストするクラスターの選択 - ロケーターをホストするクラスター。 クラスターは、連携してクライアントにサービスを提供する 2 つ以上の GIS サーバーのグループです。
- サーバーが返す候補の最大数 - 対話形式で住所を検索する場合に返される候補の数。 返される候補数が少ないほど、処理時間が短くなります。 このプロパティは SOAP アプリケーションと REST アプリケーションの両方に適用されます。
- 各バッチ ジョブで処理される最大レコード数 - 住所テーブルをジオコーディングする場合に、サーバー上で (レコード セットとして) 一度に処理されるレコードの数。 オーバーヘッド コストを最小限に抑え、サーバー上の CPU リソースが過度に消費されるのを防ぐには、デフォルト値 (1000) が適しています。 このプロパティは SOAP を使用するアプリケーションにのみ適用されます。
- 各バッチ ジョブに渡すときに推奨されるレコード数 - 住所テーブルをジオコーディングする場合に、サーバー上で一度に処理するためにクライアントがサーバーに渡すレコードの数。 この値は、[各バッチ ジョブで処理される最大レコード数] パラメーターの値を超えてはいけません。 多くの場合、この 2 つのパラメーターには同じ値を設定します。 サーバー管理者は、このパラメーターを使用して、各バッチ ジオコーディング リクエストで、サーバーに渡すレコード数を制御することで、処理を最適化できます。
プールの設定
ArcGIS Server で公開されるすべてのサービスは、プールされます。 つまり、サービスのインスタンスは、複数のアプリケーション セッション間で共有することができます。
[プール] セクションを展開し、サーバー コンピューターごとに一度に実行できるジオコード サービスの最小インスタンス数と最大インスタンス数を指定します。 サーバーがこれらのインスタンスを複数のクライアント間で共有する方法のため、サーバーがサポート可能なクライアントの数が、実行しているインスタンスの数より多いこともあります。 サーバー上のトラフィック量が多い場合は、インスタンスの数を増やす必要があります。
注意:
ジオコーディングで常に最大限のリソースが利用可能であるようにするには、[コンピューターまたはポッドごとのインスタンスの最小数] および [コンピューターまたはポッドごとのインスタンスの最大数] を同じ値に設定します。[プール] セクションでは、ジオコード サービスがユーザーに対応する方法を指定できます。
プロセス
[プロセス] セクションを展開して、ロケーターをサーバー上のプロセスとして実行する方法を指定します。 「サービスのチューニングと構成」には、分離の設定、リサイクル間隔の決定、および無効なデータ接続の確認の際に理解すべき注意点が記載されています。