Workflow Manager (Classic) システム設定

Workflow Manager のライセンスで利用可能。

Workflow Manager (Classic) システム設定を構成するには、ArcGIS Workflow Manager (Classic) Administrator を起動して、Workflow Manager (Classic) データベースに接続し、[設定] > [Workflow Manager のシステム設定] の順にクリックします。 システム設定の各タブとそれによって制御される動作について、以下に説明します。

一般

[一般] アプリケーション設定では、ジョブの割り当てとステータス、対象地域 (AOI)、バージョン管理、トランザクション管理などに関連する特定の状況で、アプリケーションがどのように動作するかを決定します。

ステータス タイプの作成の詳細

ジョブの設定

[一般] タブの [ジョブの設定] セクションには、以下の設定があります。

オプション説明

ステータスの自動割り当てを使用

ジョブのステータスは、ジョブのステージに基づいて Workflow Manager (Classic) によって管理されます。

  • 作成済み - ジョブが作成されましたが、ワークフローはコミットされていません (まだ編集可能)。
  • 準備完了 - ジョブが作成され、ワークフローの準備が整っています。
  • 実行中 - ワークフローのステップが実行されています。
  • 完了 - ワークフローのすべてのステップが実行されました。
  • 終了 - ジョブは、ワークフローの実行またはプロパティの更新に使用できません。

ステップ ステータスの自動割り当てを使用

このオプションを使用すると、ステータス タイプがジョブのワークフローのステップに関連している場合に、ステップが達したステータスに一致するようジョブのステータスが更新されます。

保留日の表示

このオプションにより、ジョブのプロパティ タブの日付の下に保留日が表示されます。 ジョブが保留されている日数は、ジョブの開始日付から計算されます。 ジョブが終了すると、終了日と開始日を考慮して、ジョブの終了前に保留されていた日数を計算します。

保留日に対しホールドを考慮するオプションを選択していると、各ホールドの日数は、保留日数の計算から除外されます。

たとえば、11 月 1 日にジョブが開始され、ジョブの実行期間中に 10 日間のホールドが 2 回あり、ジョブが 11 月 26 日に終了した場合、ジョブが終了するまでの保留日数は 6 になります。

ジョブ ID の先頭の値

Workflow Manager (Classic) は、作成されたジョブに自動的に割り当てられるジョブ ID にこの値を追加します。

管理

[ジョブ バージョンの削除時にユーザー/パスワードを要求する] を有効にすると、ユーザーは、削除対象バージョンの所有者のパスワードを入力するよう求められます。

Workflow Manager (Classic)カスタム ステップ の一部として、ワークフローの一部としてのバージョンの削除に使用できるクリーン アップ ステップを使用できます。 ステップが実行されると、ユーザーは、バージョンを削除する前に、有効なユーザー名とパスワードを入力するよう求められます。 個別のデータベース ユーザーが所有するバージョンがある場合は、ここでスーパー ユーザー (エンタープライズ ジオデータベース ユーザーなど) を指定できます。

アプリケーション タブ

ArcGIS Pro のジョブ ビューで使用できるタブは、システム設定として制御できます。

アプリケーションで、グループの特定ユーザーが特定のタブにアクセスできるようにし、他のグループはタブにアクセスできないよう、タブの表示を制御することができます。 この関連付けは、グループのメンバーシップに基づいて行われます。 たとえば、[履歴] タブをマネージャーにのみ表示したい場合は、組織の他のメンバーに対してこのタブを非表示にし、マネージャーのみがタブにアクセスできるよう設定できます。

通知

Workflow Manager (Classic) の組み込み通知エンジンの使用を選択している場合は、このタブで、SMTP サーバーの名前を設定します。 これは、送信用通知メール メッセージを送信するすべての Workflow Manager (Classic) クライアント コンピューターによって使用されます。 組み込み通知エンジンを使用するには、SMTP サーバー名を指定し、必要に応じてデフォルトの送信者の電子メール アドレスおよび名前を入力します。

セキュアな SMTP サーバーを使用するには、SMTP サーバー、ポート、サーバー経由でのメッセージ送信に使用できる有効なユーザー名およびパスワードを指定する必要があります。 たとえば、SMTP サーバーを使用している場合、Workflow Manager (Classic) とその SMTP サーバーの通信を開く有効な電子メール アカウントの認証情報を入力します。

注意:

セキュアな SMTP サーバーは、ArcGIS Workflow Manager (Classic) Server 限定のインストールには含まれていない .NET ライブラリを使用します。 通知を送信するために ArcGIS Workflow Manager (Classic) のサーバー限定インストールを配置している場合は、組み込みオプションを使用します。

オプション説明

SMTP サーバー

送信用メッセージを送るための SMTP サーバーの名前。

ポート

SMTP サーバーのポート。デフォルトのポート番号は 25 です。 この設定はオプションですが、SMTP サーバーが別のポート番号を使用している場合は、その番号をここに入力します。 これは、セキュアな SMTP 認証を使用している場合も必要です。

プレーン テキスト通知

この通知タイプのメッセージのテキストは、特別な書式が設定されません。

HTML 通知

この通知タイプのメッセージ内の HTML タグは、メッセージの送信時に解釈されます。

デフォルトの電子メール送信者

その送信タイプに対して電子メール送信者が指定されていない場合、ここで指定した送信者が使用されます。

デフォルト送信者の表示名

その送信タイプに対して電子メール送信者の表示名が指定されていない場合、ここで指定した名前が使用されます。

SMTP 認証のユーザー名

セキュアな SMTP サーバーを使用する際の有効な電子メール アカウントを指定する必要があります。 たとえば、Google の SMTP を使用する場合は、jbloggs@gmail.com のように指定します。

SMTP 認証のパスワード

セキュアな SMTP サーバーを使用する際、上記で指定したユーザー名の有効なパスワードを指定する必要があります。

SMTP 認証のプロトコル

SMTP サーバーが使用するプロトコルを指定する必要があります。 たとえば、SSL や TLS を指定します。

マップ ビュー

[マップ ビュー] タブに表示したい、Workflow Manager (Classic) リポジトリの既存マップを選択できます。

[ジョブ結果マップ ビュー] テキスト ボックスにマップ名を入力すると、ArcGIS Pro プロジェクトから表示したいマップを選択することができます。

また、マップがジョブの LOI にズームしたり、マップ ビューの LOI セクションの色を変更したりすることもできます。

ワークフロー

ワークフローの設定により、ワークフローの動作と表示を制御できます。

オプション

[ワークフロー] タブの [オプション] セクションには、以下のオプションがあります。

オプション説明

ワークフローにステップ ID を表示する

有効にすると、ワークフローにステップの一意の ID が表示されます。

プロシージャル ステップの完了を確認する

有効にすると、現在のプロシージャル ステップを完了としてマークすることを確認するプロンプトが表示されます。

ワークフローの完了時にジョブを自動終了する

このオプションにより、ワークフローの最後のステップが完了としてマークされるとジョブが終了します。

ジョブ ワークフローの自動コミット

有効にすると、ジョブの作成時にワークフローが自動的に実行可能な状態になります。 無効にすると、ジョブの作成時にワークフローは編集可能な状態になります。

プロシージャル ステップは開始済みとしてマークされる必要がある

有効にすると、ユーザーは、プロシージャル ステップを完了とマークする前に、開始済みとマークする必要があります。

選択したステップ シンボル

[ワークフロー] タブの [選択したステップ シンボル] セクションには、以下のオプションがあります。

オプション説明

塗りつぶし色

ワークフローでアクティブなステップの塗りつぶし色を指定します。

アウトライン色

ワークフローでアクティブなステップのアウトライン色を指定します。

アウトライン幅

ワークフローでアクティブなステップのアウトライン幅を指定します。

テキスト色

ワークフローでアクティブなステップのテキストの色を指定します。

デフォルトに戻す

アクティブなステップのデフォルト表示 (黄色い塗りつぶし、黒いアウトライン色とテキスト色) に戻します。

注意:

いずれのオプションを無効にしても、アクティブなステップのパラメーターは変更されません。

対象位置

対象位置の設定は、[対象地域 (AOI)] タブで選択できます。

LOI のオーバーラップ

これらの設定を使用して、ジョブの対象位置 (LOI) を重複させるかどうか、またどのように重複させるかを制御します。

オプション説明

許可

すべてのジョブの LOI は別のジョブの LOI と重複することができます。

許可しない

LOI は、システム内の他の LOI と重複できません。

ジョブ タイプにより許可しない

同じジョブ タイプのジョブの LOI 同士は重複できません。

注意:

重複を評価する際、終了しているジョブは対象外です。

AOI の編集エクステンション

これらの設定を使用して、フィーチャの編集中、ジョブの AOI のデータへのユーザー アクセスをさらに制限します。

以下の [LOI のオーバーラップ] オプションを使用できます。

  • ユーザーが、ジョブの AOI の完全に外側にあるフィーチャを選択したときに警告する。
  • ユーザーが、ジョブの AOI の完全に外側にあるフィーチャを選択できないようにする。
  • ジョブの AOI の完全に外側にあるフィーチャの編集を許可する。

[演算子] は、上記のルールが適用される動作を制御します。

  • [完全に外側] - ジョブの対象地域の完全に外側にあるフィーチャで行われる編集操作に対し、上記のルールを適用します。 この演算子は、AOI の境界に接触するフィーチャは AOI 内にあるものと見なして無視します。
  • [外側] - ジョブの対象地域内のフィーチャと、AOI に接触するフィーチャで行われる編集操作に対し、上記のルールを適用します。

[バッファー距離] により、AOI の編集エクステンション ルールを適用するジョブの AOI の範囲を拡張することができます。 たとえば、ユーザーが、ジョブの AOI とバッファーとして指定された距離の完全に外にあるフィーチャを選択したときに警告します。

セキュリティ

セキュリティの設定は [セキュリティ] タブで構成できます。

ユーザー ストア

これらの設定を使用して、ユーザーが Workflow Manager (Classic) データベースに接続する方法を変更します。

オプション説明

トラディショナル

ユーザーは、管理者により、または Active Directory のインポートを使用して、Workflow Manager (Classic) データベースに個別に追加されます。

ユーザーは、データベースに保存されている Windows ログイン情報に基づいて、アプリケーションを使用するよう認証されます。

ポータル

ユーザーは、組織のポータルまたは ArcGIS Online から、管理者によって Workflow Manager (Classic) システムに追加されます。

ユーザーは、ポータル ログイン情報に基づいて、アプリケーションを使用するよう認証されます。

注意:

Workflow Manager (Classic) for Server を使用する場合、ポータル ユーザー ストアは、フェデレーション サーバーとのみ連動します。

Workflow Manager (Classic) データベースのユーザー ストアのタイプを変更できるのは、管理者権限のあるユーザーのみです。 ユーザー ストア モードをトラディショナルとポータルの間で切り替えると、アクティブ ユーザーは、そのモード向けに構成されたユーザーに更新されます。 ユーザー ストアが後日切り替えられても、各モードのユーザー設定は保持されます。 ArcGIS Workflow Manager (Classic) Administrator で、Workflow Manager (Classic) リポジトリをトラディショナルからポータルに切り替える前に、ArcGIS Pro でポータルを追加してサイン インする必要があります。

ユーザー認証

有効にすると、この機能により Workflow Manager (Classic) はドメインに対してユーザーを認証できます。