PDF → TIFF (PDF To TIFF) (変換)

サマリー

*.pdf ファイルを TIFF (Tagged Image File Format) にエクスポートします。

使用法

• [入力 PDF ファイル] パラメーター値にジオリファレンス情報が含まれている場合、[出力 TIFF ファイル] パラメーター値を GeoTIFF にできます。 ArcGIS Pro でのデジタイズと表示を行うソースとして GeoTIFF を使用できます。

• このツールでは、ジオリファレンスされた PDF ドキュメントの GeoPDF 標準と ISO 標準の両方をサポートしています。

• [入力 PDF ファイル] パラメーター値が複数のページで構成されている場合、[PDF ページ番号] パラメーターには *.pdf ファイルのページが表示されます。

• [入力 PDF ファイル] パラメーター値に空間参照がない場合、[PDF マップ] パラメーターと [GeoTIFF タグの書き込み] パラメーターは使用できません。

• 3D GeoPDF は *.tif ファイルをエクスポートしますが、ジオリファレンスされません。

パラメーター

ダイアログ

ラベル	説明	データ タイプ
入力 PDF ファイル	TIFF にエクスポートする入力 *.pdf ファイル。	File
出力 TIFF ファイル	出力 *.tif ファイル。	Raster Dataset
PDF パスワード (オプション)	このパラメーターは ArcGIS 3.0 では使用できません。 今後のリリースでサポートされる予定です。	Encrypted String
PDF ページ番号 (オプション)	TIFF にエクスポートする PDF ドキュメントのページ番号。	Long
PDF マップ (オプション)	エクスポートするマップ。 *.pdf ファイルでは、マップは空間参照がある PDF ページ上の定義済みのグラフィックスの入れ物です。 PDF マップは ArcGIS Pro マップと同等であり、空間データの入れ物です。 PDF ドキュメントにはマップを複数含めることができます。 たとえば、ページにメイン マップと追加の小さめの概要やキー マップがある場合があります。 [GeoTIFF タグの書き込み] パラメーター値を指定した場合、*.tif ファイルの出力空間参照を設定するために使用されます。 [出力をマップにクリップ] パラメーター値を指定した場合、出力 *.tif ファイルの範囲を定義するために使用されます。 ページにマップが複数ある場合、PDF ページ上の各マップが名前で一覧表示されます。 [最大] オプションを使用して、PDF で一番大きいマップを使用することもできます。 これがデフォルトです。 OGC GeoPDF 標準を使用する *.pdf ファイルの場合、サポートされるオプションは [最大] だけです。 ページにマップが 1 つしかない場合、このパラメーターは空白になります。	String
出力をマップにクリップ (オプション)	ページ全体とマップのみのどちらをエクスポートするかを指定します。 オン - [PDF マップ] パラメーターで指定したマップだけが TIFF にエクスポートされます。 オフ - ページ全体が TIFF にエクスポートされます。 これがデフォルトです。	Boolean
解像度 (DPI) (オプション)	DPI (Dots Per Inch) 単位の出力 *.tif ファイルの解像度。 デフォルトは 250 です。	Long
カラー モード (オプション)	色を表すのに使用するビット数を指定します。 RGB トゥルー カラー—32 ビット RGBA カラーが使用されます。 [圧縮] パラメーターが [Jpeg] に設定されている場合、24 ビット RGB カラーが使用されます。 これがデフォルトです。 注意: 今後のリリースでオプションが増える予定です。	String
圧縮 (オプション)	出力 *.tif ファイルの圧縮スキームを指定します。 LZW—Lempel-Ziv-Welch、可逆データ圧縮が使用されます。 これがデフォルトです。 Deflate—可逆データ圧縮が使用されます。 JPEG—JPEG 非可逆圧縮が使用されます。 圧縮品質は自動的に 100 に設定され、変更できません。 なし—圧縮は適用されません。 PackBits—PackBits 可逆圧縮が使用されます。	String
GeoTIFF タグの書き込み (オプション)	GeoTIFF タグを出力に追加するかどうかを指定します。 [入力 PDF ファイル] パラメーター値に空間参照がある場合のみ、このパラメーターがサポートされます。 オン - GeoTIFF タグが出力に追加されます。 これがデフォルトです。 オフ - GeoTIFF タグは出力に追加されません。	Boolean

Python

arcpy.conversion.PDFToTIFF(in_pdf_file, out_tiff_file, {pdf_password}, {pdf_page_number}, {pdf_map}, {clip_option}, {resolution}, {color_mode}, {tiff_compression}, {geotiff_tags})

名前	説明	データ タイプ
in_pdf_file	TIFF にエクスポートする入力 *.pdf ファイル。	File
out_tiff_file	出力 *.tif ファイル。	Raster Dataset
pdf_password (オプション)	このパラメーターは ArcGIS 3.0 では使用できません。 今後のリリースでサポートされる予定です。	Encrypted String
pdf_page_number (オプション)	TIFF にエクスポートする PDF ドキュメントのページ番号。	Long
pdf_map (オプション)	エクスポートするマップ。 *.pdf ファイルでは、マップは空間参照がある PDF ページ上の定義済みのグラフィックスの入れ物です。 PDF マップは ArcGIS Pro マップと同等であり、空間データの入れ物です。 PDF ドキュメントにはマップを複数含めることができます。 たとえば、ページにメイン マップと追加の小さめの概要やキー マップがある場合があります。 geotiff_tags パラメーター値を指定した場合、*.tif ファイルの出力空間参照を設定するために使用されます。 clip_option パラメーター値を指定した場合、出力 *.tif ファイルの範囲を定義するために使用されます。 マップは名前で指定できます。 LARGEST オプションを使用して、PDF で一番大きいマップを使用することもできます。 これがデフォルトです。 OGC GeoPDF 標準を使用する *.pdf ファイルの場合、サポートされるオプションは LARGEST だけです。 注意: マップの名前を入力する際、スペースはすべてアンダースコアに変更してください。 たとえば、「My Map」は「My_Map」に変更します。	String
clip_option (オプション)	ページ全体とマップのみのどちらをエクスポートするかを指定します。 CLIP_TO_MAP—pdf_map パラメーターで指定したマップだけが TIFF にエクスポートされます。 NO_CLIP—ページ全体が TIFF にエクスポートされます。 これがデフォルトです。	Boolean
resolution (オプション)	DPI (Dots Per Inch) 単位の出力 *.tif ファイルの解像度。 デフォルトは 250 です。	Long
color_mode (オプション)	色を表すのに使用するビット数を指定します。 注意: 今後のリリースでオプションが増える予定です。 RGB_TRUE_COLOR—32 ビット RGBA カラーが使用されます。 tiff_compression パラメーターが JPEG に設定されている場合、24 ビット RGB カラーが使用されます。 これがデフォルトです。	String
tiff_compression (オプション)	出力 *.tif ファイルの圧縮スキームを指定します。 LZW—Lempel-Ziv-Welch、可逆データ圧縮が使用されます。 これがデフォルトです。 DEFLATE—可逆データ圧縮が使用されます。 JPEG—JPEG 非可逆圧縮が使用されます。 圧縮品質は自動的に 100 に設定され、変更できません。 NONE—圧縮は適用されません。 PACK_BITS—PackBits 可逆圧縮が使用されます。	String
geotiff_tags (オプション)	GeoTIFF タグを出力に追加するかどうかを指定します。 in_pdf_file パラメーター値に空間参照がある場合のみ、このパラメーターがサポートされます。 GEOTIFF_TAGS—GeoTIFF タグが出力に追加されます。 これがデフォルトです。 NO_GEOTIFF_TAGS—GeoTIFF タグは出力に追加されません。	Boolean

コードのサンプル

PDF → TIFF の例 1 (Python ウィンドウ)

このサンプルでは ISO PDF を使用して必須パラメーターを実行しています。

import arcpy
inPDF = r'C:\Project\export.pdf'
outTIFF = r'C:\Project\export.tif'
arcpy.conversion.PDFToTIFF(inPDF, outTIFF)

PDF → TIFF の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

このサンプルでは、複数ページの OGC PDF ドキュメントの各ページのループ処理、オプションのパラメーターを一部設定した状態での各ページのエクスポート、各 TIFF でのピラミッドの構築と統計の計算を行っています。

import arcpy
import os

# Define variables
inPDF = r'C:\Project\OGC_DDP.pdf'
outTIFF = r'C:\Project\TIFFs'

# Create PDFDocument Object from inPDF
pdf = arcpy.mp.PDFDocumentOpen(inPDF)

# Loop through each page in the PDF and create a name based on the page number
for page in range(1, pdf.pageCount+1):
    name = str(page) + ".tif"
    outTIFFpath = os.path.join(outTIFF, name)

    # Export each page to TIFF using 96 DPI, RGB color mode, and JPEG compression
    arcpy.conversion.PDFToTIFF(inPDF, outTIFFpath, '#', str(page), '#', '#', 96, 
                               'RGB_TRUE_COLOR', 'JPEG')

    # Build pyramids and calculate statistics on each output TIFF
    arcpy.management.BuildPyramidsandStatistics(outTIFF)

    print("Exported " + outTIFFpath)

環境

現在のワークスペース, テンポラリ ワークスペース

ライセンス情報

• Basic: Yes
• Standard: Yes
• Advanced: Yes