タイル キャッシュのエクスポート (Export Tile Cache) (データ管理)

サマリー

既存のタイル キャッシュから新しいタイル キャッシュまたはタイル パッケージにタイルをエクスポートします。タイルは、単独で他のキャッシュにインポートするか、ArcGIS Pro またはモバイル デバイスからアクセスすることができます。

使用法

  • タイル キャッシュをタイル パッケージ tpk ファイルとしてエクスポートした場合、キャッシュ格納形式は必ず [コンパクト] になります。タイル キャッシュをタイル パッケージ *.tpkx ファイルとしてエクスポートした場合、キャッシュ格納形式は必ず [コンパクト V2] になります。

  • このツールは、並列処理環境設定をサポートしています。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力タイル キャッシュ

エクスポート対象の既存のタイル キャッシュ。

Raster Layer; Raster Dataset
出力タイル キャッシュの場所

タイル キャッシュまたはタイル パッケージのエクスポート先の出力フォルダー。

Folder
出力タイル キャッシュ名

エクスポートするタイル キャッシュまたはタイル パッケージの名前。

String
キャッシュのエクスポート先
(オプション)

キャッシュをタイル キャッシュとしてエクスポートするか、タイル パッケージとしてエクスポートするかを指定します。ArcGIS Runtime および ArcGIS Mobile の配置では、タイル パッケージが適しています。

  • タイル キャッシュキャッシュは、スタンドアロン キャッシュ ラスター データセットとしてエクスポートされます。これがデフォルトです。
  • タイル パッケージ (*.tpk)キャッシュは、キャッシュ データセットがレイヤーとして追加され、簡単に共有できるように統合された単一の圧縮ファイル (*.tpk) としてエクスポートされます。このタイプは、ArcMap や、ArcGIS Runtime および ArcGIS Mobile アプリケーションで使用できます。
  • タイル パッケージ (*.tpkx)キャッシュは Compact_V2 格納形式 (*.tpkx) でエクスポートされます。この格納形式は、ネットワーク共有とクラウド ストア ディレクトリで優れたパフォーマンスを発揮します。これにより、ArcGIS OnlineArcGIS Pro 2.3ArcGIS Enterprise 10.7、ArcGIS Runtime 100.5 など、新しいバージョンの ArcGIS プラットフォームでサポートされているタイプのパッケージの構造が改善および簡素化されます。
String
格納形式
(オプション)

タイルの格納形式を決定します。

  • コンパクトタイルを、バンドルと呼ぶ大きなファイルにグループ化します。この格納形式は、格納と移動の点で、より効率的です。
  • コンパクト V2 タイルはバンドル ファイルのみにグループ化されます。この形式は、ネットワーク共有とクラウドストア ディレクトリのパフォーマンスを向上させます。[エクスポートするキャッシュのタイプ] パラメーターが [タイル パッケージ] (tpkx) に設定されている場合、タイル パッケージの拡張子は (*.tpkx) になります。これは、ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise 11ArcGIS Runtime 100.5 などの新しいバージョンの ArcGIS プラットフォームによってサポートされます。これがデフォルトです。
  • エクスプロード各タイルは、個別ファイルとして格納されます。 この形式は、タイル パッケージでは使用できません。
String
縮尺 [ピクセル サイズ] (推定ディスク使用量)
(オプション)

タイルのエクスポート先の縮尺レベルのリスト。

Double
対象地域 (AOI)
(オプション)

キャッシュからタイルをエクスポートする範囲を空間的に制限する対象エリア。

対象地域は、フィーチャクラスでもマップ上で描写するフィーチャでも構いません。

このパラメーターは不規則な形状のエリアをエクスポートする場合に有効です。ツールはキャッシュ データセットをピクセル解像度でクリップします。

Feature Set

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力タイル キャッシュ

出力タイル キャッシュまたはタイル パッケージ。

ラスター レイヤー; ファイル

arcpy.management.ExportTileCache(in_cache_source, in_target_cache_folder, in_target_cache_name, {export_cache_type}, {storage_format_type}, {scales}, {area_of_interest})
名前説明データ タイプ
in_cache_source

エクスポート対象の既存のタイル キャッシュ。

Raster Layer; Raster Dataset
in_target_cache_folder

タイル キャッシュまたはタイル パッケージのエクスポート先の出力フォルダー。

Folder
in_target_cache_name

エクスポートするタイル キャッシュまたはタイル パッケージの名前。

String
export_cache_type
(オプション)

キャッシュをタイル キャッシュとしてエクスポートするか、タイル パッケージとしてエクスポートするかを指定します。ArcGIS Runtime および ArcGIS Mobile の配置では、タイル パッケージが適しています。

  • TILE_CACHEキャッシュは、スタンドアロン キャッシュ ラスター データセットとしてエクスポートされます。これがデフォルトです。
  • TILE_PACKAGEキャッシュは、キャッシュ データセットがレイヤーとして追加され、簡単に共有できるように統合された単一の圧縮ファイル (*.tpk) としてエクスポートされます。このタイプは、ArcMap や、ArcGIS Runtime および ArcGIS Mobile アプリケーションで使用できます。
  • TILE_PACKAGE_TPKXキャッシュは Compact_V2 格納形式 (*.tpkx) でエクスポートされます。この格納形式は、ネットワーク共有とクラウド ストア ディレクトリで優れたパフォーマンスを発揮します。これにより、ArcGIS OnlineArcGIS Pro 2.3ArcGIS Enterprise 10.7、ArcGIS Runtime 100.5 など、新しいバージョンの ArcGIS プラットフォームでサポートされているタイプのパッケージの構造が改善および簡素化されます。
String
storage_format_type
(オプション)

タイルの格納形式を決定します。

  • COMPACTタイルを、バンドルと呼ぶ大きなファイルにグループ化します。この格納形式は、格納と移動の点で、より効率的です。
  • COMPACT_V2 タイルはバンドル ファイルのみにグループ化されます。この形式は、ネットワーク共有とクラウドストア ディレクトリのパフォーマンスを向上させます。[エクスポートするキャッシュのタイプ] パラメーターが [タイル パッケージ] (tpkx) に設定されている場合、タイル パッケージの拡張子は (*.tpkx) になります。これは、ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise 11ArcGIS Runtime 100.5 などの新しいバージョンの ArcGIS プラットフォームによってサポートされます。これがデフォルトです。
  • EXPLODED各タイルは、個別ファイルとして格納されます。 この形式は、タイル パッケージでは使用できません。
String
scales
[scale,...]
(オプション)

タイルのエクスポート先の縮尺レベルのリスト。

Double
area_of_interest
(オプション)

キャッシュからタイルをエクスポートする範囲を空間的に制限する対象エリア。

対象地域は、フィーチャクラスでもマップ上で描写するフィーチャでも構いません。

このパラメーターは不規則な形状のエリアをエクスポートする場合に有効です。ツールはキャッシュ データセットをピクセル解像度でクリップします。

Feature Set

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_cache

出力タイル キャッシュまたはタイル パッケージ。

ラスター レイヤー; ファイル

コードのサンプル

ExportTileCache (タイル キャッシュのエクスポート) の例 1 (Python ウィンドウ)

以下は、ExportTileCache ツールを実行する Python サンプルです。

import arcpy

arcpy.ExportTileCache_management(
     "C:/Data/CacheDatasets/Source", "C:/Data/CacheDatasets", 
     "Target", "TILE_PACKAGE", "COMPACT", "4000;2000;1000", "#")
ExportTileCache (タイル キャッシュのエクスポート) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

以下は、ExportTileCache ツールを実行する Python スクリプト サンプルです。

#Export tile cache for some levels to an EXPLODED format in 
#another location

import arcpy

    
cacheSource = "C:/Data/CacheDatasets/Source"
cacheTarget = "C:/Data/CacheDatasets"
cacheName = "Target"
cacheType = "TILE_CACHE"
storageFormat = "EXPLODED"
scales = "4000;2000;1000"
areaofinterest = "#"

arcpy.ExportTileCache_management(cacheSource, cacheTarget, cacheName,
     cacheType, storageFormat, scales, areaofinterest)

環境

特殊なケース

並列処理ファクター

並列処理係数値が空 (空白) の場合、このツールは、利用可能なコアの 50 パーセント (1/2) を使用して実行されます。

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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