サーフェスの再構築 (Reconstruct Surface) (データ管理)

Advanced のライセンスで利用可能。

サマリー

調整後の画像から DSM オルソフォト、2.5D メッシュ、3D メッシュ、およびポイント クラウドを生成します。

ライセンス:

[サーフェスの再構築 (Reconstruct Surface)] ツールは、制限された、招待限定のベータ テスト リリースでのみ使用できます。

使用法

• [入力モザイク データセット] パラメーター値は、事前調整済みである必要があります。 オルソ マッピングのブロック調整の詳細については、「ブロック調整」をご参照ください。

• ツールの実行後、[再構築フォルダー] 値の内に Project.spr ファイルが作成されます。 [再構築フォルダー] 値を再度使用すると、すでに Project.spr ファイルが存在するため、[ジオプロセシング] ウィンドウで [入力モザイク データセット] パラメーターが非表示になります。 これにより、Project.spr ファイルに格納されている入力モザイクの情報を再計算することなく、追加のプロダクトを生成できます。 同じプロジェクトに対して追加のプロダクトを生成するには、ツールを再実行します。

• 入力モザイク データセットが変更された場合は、[再構築フォルダー] 値に別のフォルダーを指定します。 モザイク データセットの変更を反映したプロダクトを生成するには、この新しい場所を指定して、ツールを再実行します。

• [対象エリア] パラメーターを使用して、処理を高速化し、入力モザイク内にある画像のサブセットのプロダクトを生成します。

• [再構築オプション] パラメーターが指定されている場合、.json ファイルまたは JSON 文字列のパラメーターは、残りのオプション パラメーターのデフォルトを設定します。

  以下のリストでは、[再構築オプション] パラメーターが .json ファイルまたは JSON 文字列として使用するキーワードを定義します。

  • scenario - 出力プロダクトの生成に使用される画像のタイプを指定します。
  • fwdOverlap - 画像間の前方 (縦) オーバーラップの割合。 このキーワードは、scenario を AERIAL_NADIR に設定した場合に使用されます。
  • swdOverlap - 画像間の横方向 (サイド) オーバーラップの割合。 このキーワードは、scenario を AERIAL_NADIR に設定した場合に使用されます。
  • quality - 最終プロダクトの品質を指定します。
  • products - 生成するプロダクトを指定します。
  • srs - WKT 形式のプロジェクトの地理座標系。
  • tileSize - タイル サイズ。 値は AUTO または double 型のいずれかです。
  • cellSize - 出力ラスター プロダクトのセル サイズ。 この値は自動的に推定されますが、手動で定義することもできます。 値は AUTO または double 型のいずれかです。
  • cellSizeMultiplicator - セル サイズのスカラー値。 この値は自動的に推定されますが、手動で定義することもできます。 値は AUTO または double 型のいずれかです。
  • areaX - 出力範囲の X 座標。
  • areaY - 出力範囲の Y 座標。
  • areaZ - 出力範囲の Z 座標。
  • areaFeatures - 対象エリア。
  • waterbodyFeatures - 大規模な水域の範囲を指定するポリゴン。
  • correctionFeatures - 水域ではないすべてのサーフェスの範囲を指定するポリゴン。
  • gpuStatus - GPU を処理に使用するかどうかを指定するブール値。
  • applyGlobalColorBalancing - カラー調整を適用するかどうかを指定するブール値。
  • orthoEnhanceTexture - DSM オルソ プロダクトでテクスチャを強化するかどうかを指定するブール値。
  • meshEnahnceTexture - メッシュ プロダクトでテクスチャを強化するかどうかを指定するブール値。
  • force8BitColor - 入力に関係なく 8 ビット カラーを使用するかどうかを指定するブール値。
  • dsmDepthBuffer - セルの高さ値の計算に使用する DSM セル内の最高地点の数を定義する整数値。 デフォルトでは、この値は自動的に決定されますが、手動で指定することもできます。
  • exportAdditionalTFWs - 追加の .tfw ファイルをエクスポートするかどうかを指定するブール値。
  • exportImagePyramidsInTIFFs - 画像のピラミッドを .tiff ファイルにエクスポートするかどうかを指定するブール値。
  • dsmMetaProducts - 出力に含める DSM メタ情報プロダクトを指定します。 値には、DSM_CELL_POINT_COUNT、DSM_HEIGHT_COLORED、DSM_POINT_COLOR、DSM_POINT_COLOR_INTERPOLATE、DSM_BINARY_MASK、DSM_DISTANCE_MAP、DSM_POINT_MODEL_COUNT、DSM_CELL_SD、DSM_ROUGHNESS の組み合わせを含めることができます。
  • meshAndTextureFormats - メッシュ出力形式を指定します。 メッシュ形式とテクスチャ形式の特定の組み合わせだけに互換性があります。 サポートされている組み合わせを次の表に示します。 デフォルトでは、OSGB 形式と S3TC 形式が使用されます。

    メッシュ ファイル フォーマット	テクスチャ ファイル フォーマット
    OSGB	S3TC
    CESIUM	JPG および S3TC
    SLPK	JPG、JPG、および DDS
    LOD_OBJ	JPG、PNG、および DDS
    LOD_DAE	JPG、PNG、および DDS
    DAE	JPG および PNG
    OBJ	JPG および PNG

  • cesiumOverImposeHeightsOnTargetEllipsoid -高さを含むすべてのディメンションを、Cesium で使用されている座標系 (WGS 84) にそのまま変換するかどうかを指定するブール値。 このオプションが False の場合、入力メッシュの高さ値は Cesium 楕円体上の高さとして解釈されます。
  • cesiumDracoCompression - パフォーマンスを改善するためにメッシュ サイズを小さくするかどうかを指定するブール値。
  • slpkExportInPCS - SLPK メッシュ形式に対して座標系変換を実行するかどうかを指定するブール値。 デフォルトで、SURE は SLPK メッシュの結果を EGM96 ジオイド高を含む WGS 84 座標系に変換します。 True の場合、異なる座標系が必要な場合を除き、SLPK メッシュ形式に対して座標系変換は実行されません。 このオプションが True の場合、水平および鉛直座標系の WKID と、高さモデルおよび高さ単位を定義する必要があります。

• 次に、.json ファイルとして指定される [再構築オプション] パラメーター値の例を示します。

  {
      "scenario": "AERIAL_NADIR",
      "fwdOverlap": .60,
      "swdOverlap": .30,
      "quality": "HIGH",
      "products": "DSM;TRUE_ORTHO;DSM_MESH",
      "areaX": [424960.019858008, 425010.984614762],
      "areaY": [5132484.30528369, 5132517.9432181],
      "gpuStatus": True,
      "applyGlobalColorBalancing": True,
      "dsmMetaProducts": "DSM_HEIGHT_COLORED;DSM_ROUGHNESS"
  
  }

パラメーター

ダイアログ

ラベル	説明	データ タイプ
入力モザイク データセット	調整された入力モザイク データセット。	Mosaic Dataset; Mosaic Layer
再構築フォルダー	出力データセット フォルダー。	Folder
再構築オプション (オプション)	ツール パラメーターの値を指定する .json ファイルまたは JSON 文字列。 このパラメーターが指定されている場合、.json ファイルまたは JSON 文字列のパラメーターは、残りのオプション パラメーターのデフォルトを設定します。	File; String
シナリオ (オプション)	出力プロダクトの生成に使用される画像のタイプを指定します。 デフォルト—入力画像は、ドローンまたは地表カメラで取得された画像として定義されます。 空中天底—入力画像は、規模の大きい写真測量カメラ システムで取得された画像として定義されます。 空中オブリーク—入力画像は、傾斜カメラ システムで取得された画像として定義されます。	String
前方オーバーラップ (オプション)	画像間で使用される前方 (縦) オーバーラップの割合。 デフォルトは 60 です。 このパラメーターは、[シナリオ] パラメーターが [空中天底] に設定されている場合に有効です。	Long
側方オーバーラップ (オプション)	画像間で使用される横方向 (サイド) オーバーラップの割合。 デフォルトは 30 です。 このパラメーターは、[シナリオ] パラメーターが [空中天底] に設定されている場合に有効です。	Long
品質 (オプション)	最終プロダクトの品質を指定します。 ウルトラ—入力画像が元の (フル) 解像度で使用されます。 高精度—入力画像が 2 倍ダウンサンプルされます。 中—入力画像が 4 倍ダウンサンプルされます。 低—入力画像が 8 倍ダウンサンプルされます。	String
製品 (オプション)	生成するプロダクトを指定します。 DSM—数値表層モデル (DSM) が生成されます。 このプロダクトは、[シナリオ] パラメーターが [空中天底] に設定されている場合にデフォルトで選択されます。 トゥルー オルソ—画像がオルソ幾何補正されます。 このプロダクトは、[シナリオ] パラメーターが [空中天底] に設定されている場合にデフォルトで選択されます。 DSM メッシュ—DSM メッシュが生成されます。 このプロダクトは、[シナリオ] パラメーターが [空中天底] に設定されている場合にデフォルトで選択されます。 点群—画像ポイント クラウドが生成されます。 このプロダクトは、[シナリオ] パラメーターが [デフォルト] または [空中オブリーク] に設定されている場合にデフォルトで選択されます。 メッシュ—3D メッシュが生成されます。 このプロダクトは、[シナリオ] パラメーターが [デフォルト] または [空中オブリーク] に設定されている場合にデフォルトで選択されます。	String
セル サイズ (オプション)	出力プロダクトのセル サイズ。	Double; String
対象エリア (オプション)	処理する画像の選択に使用される対象エリア。 対象エリアは、自動的に計算されるか、入力シェープファイルを使用して定義されます。 値に 3D ジオメトリが含まれている場合、Z 成分は無視されます。 値にオーバーラップしているフィーチャが含まれている場合、これらのフィーチャのすべての範囲が計算されます。 なし—処理にすべての画像が使用されます。 自動—処理範囲が自動的に計算されます。 これがデフォルトです。	Feature Class; Feature Layer; File; String
水域フィーチャ (オプション)	大規模な水域の範囲を定義するポリゴン。 最適な結果を得るには、3D シェープファイルを使用します。	Feature Class; Feature Layer; File; String
修正フィーチャ (オプション)	水域ではないすべてのサーフェスの範囲を定義するポリゴン。 値は 3D シェープファイルでなければなりません。	Feature Class; Feature Layer; File; String

派生した出力

ラベル	説明	データ タイプ
更新された再構築フォルダー	出力再構築フォルダー。	Folder

Python

arcpy.management.ReconstructSurface(in_mosaic_dataset, recon_folder, {recon_options}, {scenario}, {fwd_overlap}, {swd_overlap}, {quality}, {products}, {cell_size}, {aoi}, {waterbody_features}, {correction_features})

名前	説明	データ タイプ
in_mosaic_dataset	調整された入力モザイク データセット。 recon_folder パラメーター値に既存のプロジェクトが含まれている場合、in_mosaic_dataset パラメーターに None を指定します。	Mosaic Dataset; Mosaic Layer
recon_folder	出力データセット フォルダー。	Folder
recon_options (オプション)	ツール パラメーターの値を指定する .json ファイルまたは JSON 文字列。 このパラメーターが指定されている場合、.json ファイルまたは JSON 文字列のパラメーターは、残りのオプション パラメーターのデフォルトを設定します。	File; String
scenario (オプション)	出力プロダクトの生成に使用される画像のタイプを指定します。 DEFAULT—入力画像は、ドローンまたは地表カメラで取得された画像として定義されます。 AERIAL_NADIR—入力画像は、規模の大きい写真測量カメラ システムで取得された画像として定義されます。 AERIAL_OBLIQUE—入力画像は、傾斜カメラ システムで取得された画像として定義されます。	String
fwd_overlap (オプション)	画像間で使用される前方 (縦) オーバーラップの割合。 デフォルトは 60 です。 このパラメーターは、scenario パラメーターが AERIAL_NADIR に設定されている場合にアクティブになります。	Long
swd_overlap (オプション)	画像間で使用される横方向 (サイド) オーバーラップの割合。 デフォルトは 30 です。 このパラメーターは、scenario パラメーターが AERIAL_NADIR に設定されている場合にアクティブになります。	Long
quality (オプション)	最終プロダクトの品質を指定します。 ULTRA—入力画像が元の (フル) 解像度で使用されます。 HIGH—入力画像が 2 倍ダウンサンプルされます。 MEDIUM—入力画像が 4 倍ダウンサンプルされます。 LOW—入力画像が 8 倍ダウンサンプルされます。	String
products [products,...] (オプション)	生成するプロダクトを指定します。 DSM—数値表層モデル (DSM) が生成されます。 このプロダクトは、scenario パラメーターが AERIAL_NADIR に設定されている場合にデフォルトで選択されます。 TRUE_ORTHO—画像がオルソ幾何補正されます。 このプロダクトは、scenario パラメーターが AERIAL_NADIR に設定されている場合にデフォルトで選択されます。 DSM_MESH—DSM メッシュが生成されます。 このプロダクトは、scenario パラメーターが AERIAL_NADIR に設定されている場合にデフォルトで選択されます。 POINT_CLOUD—画像ポイント クラウドが生成されます。 このプロダクトは、scenario パラメーターが DEFAULT または AERIAL_OBLIQUE に設定されている場合にデフォルトで選択されます。 MESH—3D メッシュが生成されます。 このプロダクトは、scenario パラメーターが DEFAULT または AERIAL_OBLIQUE に設定されている場合にデフォルトで選択されます。	String
cell_size (オプション)	出力プロダクトのセル サイズ。	Double; String
aoi (オプション)	処理する画像の選択に使用される対象エリア。 対象エリアは、自動的に計算されるか、入力シェープファイルを使用して定義されます。 値に 3D ジオメトリが含まれている場合、Z 成分は無視されます。 値にオーバーラップしているフィーチャが含まれている場合、これらのフィーチャのすべての範囲が計算されます。 NONE—処理にすべての画像が使用されます。 AUTO—処理範囲が自動的に計算されます。 これがデフォルトです。	Feature Class; Feature Layer; File; String
waterbody_features (オプション)	大規模な水域の範囲を定義するポリゴン。 最適な結果を得るには、3D シェープファイルを使用します。	Feature Class; Feature Layer; File; String
correction_features (オプション)	水域ではないすべてのサーフェスの範囲を定義するポリゴン。 値は 3D シェープファイルでなければなりません。	Feature Class; Feature Layer; File; String

派生した出力

名前	説明	データ タイプ
derived_recon_folder	出力再構築フォルダー。	Folder

コードのサンプル

ReconstructSurface の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、オルソ画像から 3D メッシュを作成します。

# Import system modules
import arcpy

3d_surface = arcpy.management.ReconstructSurface(r"C:\SURE.gdb\droneMD", r"C:\RS_output", None, "DEFAULT", 
	   None, None, "HIGH", "TRUE_ORTHO", 0.1, r"\\shared_location\RMeTesting.gdb\AOI", None, 
	   r"\\shared_location\RMTesting.gdb\CorrectionFeature")

ReconstructSurface の例 2 (Python ウィンドウ)

この例では、オルソ画像から DSM、DSM メッシュ、およびトゥルー オルソを作成します。

# Import system modules
import arcpy

surface = arcpy.management.ReconstructSurface(r"C:\SURE.gdb\droneMD_json", r"C:\RS_output_folder", 
	r'{"scenario":"DEFAULT","quality":"HIGH","products":"DSM;TRUE_ORTHO;DSM_MESH","cellSize":0.05,
	"correctionFeatures":"\\\\shared_location\\RMeTesting.gdb\\CorrectionFeature",
	"meshAndTextureFormats":{"OSGB":"S3TC","SLPK":"JPG","OBJ":"JPG","LOD_DAE":"PNG"},
	"applyGlobalColorBalancing":true,"meshEnhanceTexture":true,"areaFeatures":"\\\\shared_location\\RMeTesting.gdb\\AOI"}')

ReconstructSurface の例 3 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、空中天底画像から複数のプロダクトを作成します。

# Import system modules
import arcpy


# Define input parameters
in_mosaic = "C:/SURE.gdb/farm"
out_folder = "C:/ScenarioNadir"
json_file = ""
scenario = "AERIAL_NADIR"
forward_overlap = 60
side_overlap = 30
out_quality = "ULTRA"
output_products = "DSM;TRUE_ORTHO;DSM_MESH"

#Execute - Generate Products
surface = arcpy.management.ReconstructSurface(in_mosaic, out_folder,json_file,
		scenario, forward_overlap, side_overlap, out_quality, output_products)

環境

範囲, プロセッサ タイプ

ライセンス情報

• Basic: No
• Standard: 次のものが必要 リアリティ マッピング
• Advanced: 次のものが必要 リアリティ マッピング