ホット スポット分析 (Find Hot Spots) (標準フィーチャ解析)

サマリー

データ内の高い値 (ホット スポット) または低い値 (コールド スポット)、あるいはデータ数の統計的に有意な空間クラスタリングを特定します。このツールを使用すると、家の価格、犯罪密度、交通事故死亡者数、失業率、生物多様性などについて、高い値と低い値のホット スポットとコールド スポットを発見します。

結果マップ レイヤーでは、ホット スポットが赤で、コールド スポットが青で表示されます。最も濃い赤のフィーチャは、高い値またはポイント密度の最も強いクラスタリングを示します。それらのフィーチャに関連付けられたクラスタリングが偶然の結果ではないということを、99% の確率で信頼できます。同様に、最も濃い青のフィーチャは、低い値の最も強い空間クラスタリングまたは最も低いポイント密度に関連付けられています。ベージュ色のフィーチャは、統計的に有意なクラスターに含まれていません。それらのフィーチャに関連付けられた空間パターンは、ランダムなプロセスおよび偶然の結果である可能性が非常に高いと考えられます。

ホット スポット分析 (Find Hot Spots)

使用法

  • ポリゴン フィーチャには、国勢統計区、国、選挙区、病院地区、土地区画、公園およびレクリエーション境界、分水界、土地被覆分類および気候帯など、非常に多くのデータがあります。入力レイヤーにポリゴン フィーチャが含まれている場合、高い値および低い値のクラスターを検索するために使用する数値フィールドを指定する必要があります。これには次のようなフィールドが考えられます。

    • 数 (世帯数など)
    • 比率 (学位を持っている人口比率など)
    • 平均 (世帯収入の平均値、中央値など)
    • インデックス (世帯のスポーツ用品の消費額が国の平均より多い/少ないことを示すスコアなど)

  • また、ポイント フィーチャとして、さまざまなデータを利用できます。ポイントとしてよく表現されるフィーチャとしては、犯罪事件、学校、病院、緊急通報地点、交通事故、井戸、樹木、ボートなどがあります。分析の対象は、各ポイント フィーチャに関連付けられたデータ値 (フィールド) である場合があります。あるいは、ポイント自体のクラスター化の評価だけが対象となる場合もあります。解析フィールドを指定するかどうかは、質問の内容によって変わります。「高い値と低い値がクラスター化している場所はどこか。」のような疑問に答える場合は、分析フィールドを指定します。

    各ポイントがイベント、インシデント、存在の有無を表すようなポイント データの場合、使用する分析フィールドが明確に存在しません。このような場合、クラスター化が著しく (統計的に有意な程度に) 強い/弱いエリアがわかれば十分です。

  • ポイント数の解析の場合、ポリゴン フィーチャがポイントの上に配置され、各エリア内にあるポイントの数がカウントされます。それらのポリゴン フィーチャは、ツールが自動的に作成するフィッシュネット グリッド、またはユーザーが指定するエリア レイヤーにすることができます。続いて、各エリア フィーチャに関連するポイント数の多いクラスターと少ないクラスターが検索されます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力フィーチャ

ホット スポットを計算するポイントまたはポリゴン フィーチャ レイヤー。

Feature Set
出力名

ポータルに作成する出力レイヤーの名前。

String
分析フィールド
(オプション)

評価する数値フィールド (インシデント数、犯罪率、テストのスコアなど)。選択するフィールドは以下のいずれかを表します。

  • 個数 (交通事故件数など)
  • 比率 (平方マイル当たりの犯罪数など)
  • 平均 (テスト スコアの平均計算など)
  • インデックス (顧客満足度など)

Field
除数フィールド
(オプション)

データの正規化に使用される入力レイヤー内の数値フィールド。たとえば、ポイントが犯罪を表現している場合は、ポイント数を総人口で割ると、おおまかな犯罪件数ではなく 1 人当たりの犯罪件数が分析結果として求められます。

Field
境界ポリゴン
(オプション)

解析レイヤーがポイントであり、解析フィールドが指定されない場合、インシデントが発生した可能性がある場所を定義するポリゴン フィーチャを入力できます。たとえば、港でのボート事故を解析する場合、港のアウトラインが、事故が発生した可能性のある適切な境界線を提供することがあります。境界エリアが指定されない場合、少なくとも 1 つのポイントがある位置が解析に含められます。

Feature Set
集約するポリゴン
(オプション)

入力レイヤーにポイントが含まれ、解析フィールドが指定されない場合、ポイントが集約されて解析される、行政単位などのポリゴン フィーチャを入力できます。各ポリゴン内にあるポイントの数がカウントされ、各ポリゴン内のポイント数が解析されます。

Feature Set

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力レイヤー

出力ホット スポット レイヤー。

フィーチャ セット

arcpy.sfa.FindHotSpots(analysisLayer, outputName, {analysisField}, {divideByField}, {boundingPolygonLayer}, {aggregatePolygonLayer})
名前説明データ タイプ
analysisLayer

ホット スポットを計算するポイントまたはポリゴン フィーチャ レイヤー。

Feature Set
outputName

ポータルに作成する出力レイヤーの名前。

String
analysisField
(オプション)

評価する数値フィールド (インシデント数、犯罪率、テストのスコアなど)。選択するフィールドは以下のいずれかを表します。

  • 個数 (交通事故件数など)
  • 比率 (平方マイル当たりの犯罪数など)
  • 平均 (テスト スコアの平均計算など)
  • インデックス (顧客満足度など)

Field
divideByField
(オプション)

データの正規化に使用される入力レイヤー内の数値フィールド。たとえば、ポイントが犯罪を表現している場合は、ポイント数を総人口で割ると、おおまかな犯罪件数ではなく 1 人当たりの犯罪件数が分析結果として求められます。

Field
boundingPolygonLayer
(オプション)

解析レイヤーがポイントであり、解析フィールドが指定されない場合、インシデントが発生した可能性がある場所を定義するポリゴン フィーチャを入力できます。たとえば、港でのボート事故を解析する場合、港のアウトラインが、事故が発生した可能性のある適切な境界線を提供することがあります。境界エリアが指定されない場合、少なくとも 1 つのポイントがある位置が解析に含められます。

Feature Set
aggregatePolygonLayer
(オプション)

入力レイヤーにポイントが含まれ、解析フィールドが指定されない場合、ポイントが集約されて解析される、行政単位などのポリゴン フィーチャを入力できます。各ポリゴン内にあるポイントの数がカウントされ、各ポリゴン内のポイント数が解析されます。

Feature Set

派生した出力

名前説明データ タイプ
outputLayer

出力ホット スポット レイヤー。

フィーチャ セット

環境

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 ArcGIS Enterprise のアカウントで [解析の実行] 権限を設定
  • Standard: 次のものが必要 ArcGIS Enterprise のアカウントで [解析の実行] 権限を設定
  • Advanced: 次のものが必要 ArcGIS Enterprise のアカウントで [解析の実行] 権限を設定

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