イベント メジャーの取得 (Derive Event Measures) (Location Referencing)

サマリー

DerivedRouteID フィールドが構成および有効化されているポイント イベントとライン イベントでこれらのフィールドの値とメジャー値を取得して更新します。

使用法

• このツールの実行には、LRS データセットが必要です。 LRS データセットを追加するには、キャリブレーション ポイント、中心線、およびレッドライン レイヤーをフィーチャ データセットに追加した後、ジオデータベースを入力データにして [LRS の変更 (Modify LRS)] ツールを実行します。

• このツールは、大規模なワークフローの一部として実行される設計になっています。 [イベント メジャーの取得 (Derive Event Measures)] を実行する前に、[イベントの振舞いを適用 (Apply Event Behaviors)] ツールと [ルートの生成 (Generate Routes)] ツールを実行しておく必要があります。 ワークフローで上記の 2 つのツールを実行せずにこのツールを実行すると、データが不正確になることがあります。

• データを初めて移行する際には、このツールをファイル ジオデータベースに対して実行することをお勧めします。 処理中にデータベース内の各イベント レコードを変更する必要があるため、この方法で実行時間が短縮されます。 実稼働環境では、実行時間を大幅に短縮させるために変更されたルートの選択セットに対してこのツールを実行できます。

• 入力イベント フィーチャ レイヤーには、DerivedRouteID とメジャー値フィールドが構成されている必要があります。

• このツールは、ライン ネットワーク内の 1 つのイベント、複数のイベント、またはすべてのイベントに対して実行することができます。

• 競合の防止を有効にした場合は、次の処理が実行されます。

  • イベント ロックが利用可能な場合に、派生イベント メジャーを更新する必要のあるイベントでイベント ロックが自動的に取得されます。 ロックを取得できない場合は、このツールが正常に実行されず、そのロックのテキスト ファイルが表示されます。

    Pipeline Referencing での競合の回避または Roads and Highways での競合の回避の詳細

  • デフォルト バージョンで作業している場合は、このツールの実行が完了した時点で、取得されたロックが自動的に解除されます。
  • 子バージョンで作業している場合は、このツールの実行が完了した時点で、取得されたロックがポスト ステータスのまま維持されます。 ロックを解除するには、ユーザーがバージョンをポストまたは削除する必要があります。
  • 子バージョンで作業している場合に、中断によってこのツールの実行が取り消されると、取得されたロックが解除可能なステータスのまま維持されます。

• このツールは競合の回避をサポートしており、ロックの取得と転送を試行します。

  ArcGIS Pipeline Referencing での競合の回避または ArcGIS Roads and Highways での競合の回避の詳細をご参照ください。

パラメーター

ダイアログ

ラベル	説明	データ タイプ
入力ルート フィーチャ	DerivedRouteID とメジャー フィールドが構成されているイベントを含む LRS ネットワーク。	Feature Layer
選択したネットワークに登録されているすべてのイベント フィーチャクラスを更新 (オプション)	ネットワーク内のすべてのイベント フィーチャクラスを更新するかどうかを指定します。 オン - [入力ルート フィーチャ] パラメーター値で選択されたネットワーク内のすべてのイベント フィーチャクラスが更新されます。 これがデフォルトです。 オフ - [入力ルート フィーチャ] パラメーター値で選択されたネットワーク内の一部のイベント フィーチャクラスが更新されません。 [イベント レイヤー] パラメーターを使用して、イベント レイヤーを個別に選択することができます。	Boolean
イベント レイヤー (オプション)	DerivedRouteID とメジャー フィールドが更新されるイベント レイヤー。	Feature Layer

派生した出力

ラベル	説明	データ タイプ
出力イベント	更新されたイベント フィーチャ レイヤー。	Feature Layer
出力詳細ファイル	イベント フィーチャ レイヤーに加えられた変更が詳しく記述されたテキスト ファイル。 注意: このツールの整合チェック結果は、ArcGIS Server ディレクトリに書き込まれます。 このファイルは、デフォルトでは 10 分以内に自動的にクリーン アップされますが、すべての整合チェックを処理し、ArcGIS Pro を実行しているワークステーションに書き込むには十分ではない場合があります。 大きいデータ ロードについては、ファイルの最大保存期間を少なくとも 1 時間に調整することをお勧めします。	Text File

Python

arcpy.locref.DeriveEventMeasures(in_route_features, {update_all_events}, {event_layers})

名前	説明	データ タイプ
in_route_features	DerivedRouteID とメジャー フィールドが構成されているイベントを含む LRS ネットワーク。	Feature Layer
update_all_events (オプション)	ネットワーク内のすべてのイベント フィーチャクラスを更新するかどうかを指定します。 UPDATE_ALL—in_route_features パラメーター値で選択されたネットワーク内のすべてのイベント フィーチャクラスが更新されます。 これがデフォルトです。 UPDATE_SOME—in_route_features パラメーター値で選択されたネットワーク内の一部のイベント フィーチャクラスが更新されません。 event_layers パラメーターを使用して、イベント レイヤーを個別に選択することができます。	Boolean
event_layers [event_layers,...] (オプション)	DerivedRouteID とメジャー フィールドが更新されるイベント レイヤー。	Feature Layer

派生した出力

名前	説明	データ タイプ
out_events	更新されたイベント フィーチャ レイヤー。	Feature Layer
out_details_file	イベント フィーチャ レイヤーに加えられた変更が詳しく記述されたテキスト ファイル。 注意: このツールの整合チェック結果は、ArcGIS Server ディレクトリに書き込まれます。 このファイルは、デフォルトでは 10 分以内に自動的にクリーン アップされますが、すべての整合チェックを処理し、ArcGIS Pro を実行しているワークステーションに書き込むには十分ではない場合があります。 大きいデータ ロードについては、ファイルの最大保存期間を少なくとも 1 時間に調整することをお勧めします。	Text File

コードのサンプル

DeriveEventMeasures の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで DeriveEventMeasures を使用する方法を示しています。

# Name: DeriveEventMeasures_ex1.py
# Description: Populate and update the Derived RouteID and measure values on point and line events with those fields configured and enabled.
# Requires: ArcGIS Location Referencing

# Check out license
arcpy.CheckOutExtension("LocationReferencing")

# Local variables
in_route_features = r'C:\Data\PipelineReferencing.gdb\LRS\LineNetwork'
update_all_events = "UPDATE_SOME"
event_layers = "Casing, Coating"

# Set current workspace
arcpy.env.workspace = "C:\Data\PipelineReferencing.gdb"

# Execute the tool
arcpy.locref.DeriveEventMeasures(in_route_features, update_all_events, event_layers)

# Check in license
arcpy.CheckInExtension('LocationReferencing')

DeriveEventMeasures の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン Python スクリプトは、DeriveEventMeasures 関数の使用方法を示しています。

# Name: DeriveEventMeasures_ex2.py
# Description: Populate and update the Derived routeID and measure values on point and line events with those fields configured and enabled.
# Requirements: ArcGIS Location Referencing

# Import arcpy module
import arcpy

# Check out license
arcpy.CheckOutExtension("LocationReferencing")

# Local variables
in_route_features = r'C:\Data\PipelineReferencing.gdb\LRS\LineNetwork'
update_all_events = "UPDATE_ALL"
event_layers = ""

# Execute the tool
arcpy.locref.DeriveEventMeasures(in_route_features, update_all_events, event_layers)

# Check in license
arcpy.CheckInExtension('LocationReferencing')

DeriveEventMeasures の例 3 (スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン Python スクリプトは、DeriveEventMeasures 関数をフィーチャ サービスで使用する方法を示しています。

# Name: DeriveEventMeasures_Pro_Ex3.py
# Description: Populate and update Derived RouteID and measure values on point and line events with those fields configured and enabled.
# Requires: ArcGIS Location Referencing

# Import arcpy module.
import arcpy

# Check out license
arcpy.CheckOutExtension("LocationReferencing")

## Input LRS Route Network is in feature service. Portal signin is required to access the feature service.
arcpy.SignInToPortal('https://yourdomain.com/portal', 'username', 'password')

## Map the input route network from the feature service. Here, 3 corresponds to the input route network.
in_lrs_network = r"https://yourdomain.com/server/rest/services/FeatureServiceName/FeatureServer/3"

# Set tool variables.
update_all_events = "UPDATE_ALL"
event_layers = ""

# Process : Derive Event Measures.
arcpy.locref.DeriveEventMeasures(in_lrs_network, update_all_events, event_layers)

# Check in license
arcpy.CheckInExtension('LocationReferencing')

環境

現在のワークスペース

ライセンス情報

• Basic: 次のものが必要 ArcGIS Location Referencing
• Standard: 次のものが必要 ArcGIS Location Referencing
• Advanced: 次のものが必要 ArcGIS Location Referencing