NetCDF ラスター レイヤーの作成 (Make NetCDF Raster Layer) (マルチディメンション)

サマリー

netCDF ファイルからラスター レイヤーを作成します。

[多次元ラスター レイヤーの作成 (Make Multidimensional Raster Layer)] ツールにより、機能とパフォーマンスが向上します。

使用法

  • このツールの出力は、多次元検索、データ管理、および解析ツールの多くで入力としてサポートされていません。 代わりに、[多次元ラスター レイヤーの作成 (Make Multidimension Raster Layer)] ツールからの出力を使用します。

  • このツールは拡張子が .nc.nc4 の netCDF ファイルをサポートしています。 .nc4 ファイルのグループ内のグループ変数とディメンションはサポートされていません。 サポートされているのは、グループ外の変数とディメンションだけです。

  • netCDF ラスター レイヤーを netCDF 変数から作成するには、X 座標間の間隔と Y 座標間の間隔が均等に設定してある必要があります。 座標値の間隔が均等ではない場合は、netCDF フィーチャ レイヤーを作成した後、内挿してラスターに変換します。

  • 出力ラスター レイヤー タイプは、netCDF 変数のタイプに基づいて、浮動小数点数または整数となります。

  • netCDF ファイル内でラスターの作成に適している最初の変数が、デフォルトの変数として選択されます。

  • [X 座標の変数] および [Y 座標の変数] パラメーター ドロップダウン リストに補助座標変数が表示され、指定した場合は実行時に使用されます。 この補助座標変数は [ディメンション値] パラメーター ドロップダウン リストに表示されないため、コマンド ラインまたはスクリプトで、このパラメーターの値を設定することはできません。

  • マルチバンド ラスターを作成するには、[バンド ディメンション] パラメーターで値を指定します。

  • マルチディメンション変数のデフォルト ビューの作成には、空間ディメンション以外のディメンションの最初の値が使用されます。

  • 出力レイヤーを保存するには、ArcGIS Pro[コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを右クリックし、[レイヤー ファイルとして保存] をクリックするか、[レイヤー ファイルの保存 (Save To Layer File)] ツールを使用します。

  • カレンダー属性値 noleap365_day は、netCDF ファイルの時間座標変数に割り当てられますが、ArcGIS では無視されます。

  • [セルの登録] パラメーター (Python では cell_registration) を使用して、netCDF ラスター レイヤーの範囲を X ディメンションおよび Y ディメンションの値から計算する方法を指定します。 セル サイズ、行の数、列の数、出力ラスターの幅と高さは、使用するオプションに関係なく同じままです。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力用 netCDF ファイル

入力用 netCDF ファイル。

File
変数

出力ラスターにセル値を割り当てるために使用する netCDF ファイルの変数。 これは表示される変数 (温度、降水量など) です。

String
X ディメンション

出力レイヤーの x (経度) 座標の定義に使用される netCDF ディメンション

String
Y ディメンション

出力レイヤーの y (緯度) 座標の定義に使用される netCDF ディメンション

String
出力ラスター レイヤー

出力ラスター レイヤーの名前

Raster Layer
バンド ディメンション
(オプション)

出力ラスターにバンドを作成する場合に使用される netCDF ディメンション。 このディメンションは、マルチバンド ラスター レイヤーが必要な場合に設定します。 たとえば、高度をバンド ディメンションとして設定して、その高度での温度を各バンドに表示する、マルチバンド ラスターを作成する場合などです。

String
ディメンション値
(オプション)

出力レイヤーでの変数の表示に使用される、1 つまたは複数のディメンション (例: 時間) の値 (例: 01/30/05)。 デフォルトでは、1 つまたは複数のディメンションの最初の値が使用されます。

  • [ディメンション] - netCDF ディメンション。
  • [値] - 使用するディメンション値。
Value Table
値の選択方法
(オプション)

使用されるディメンション値の選択方法を指定します。

  • 値を使用入力値を実ディメンション値と照合します。
  • インデックスを使用入力値をディメンション値の位置またはインデックスと照合します。 インデックスは 0 を基準とするので、位置は 0 から開始されます。
String
セルの登録
(オプション)

セルを登録する位置を指定します。

  • 中央セルの中央にセルを登録します。 これがデフォルトです。
  • 左下セルの左下にセルを登録します。
  • 左上セルの左上にセルを登録します。
String

arcpy.md.MakeNetCDFRasterLayer(in_netCDF_file, variable, x_dimension, y_dimension, out_raster_layer, {band_dimension}, {dimension_values}, {value_selection_method}, {cell_registration})
名前説明データ タイプ
in_netCDF_file

入力用 netCDF ファイル。

File
variable

出力ラスターにセル値を割り当てるために使用する netCDF ファイルの変数。 これは表示される変数 (温度、降水量など) です。

String
x_dimension

出力レイヤーの x (経度) 座標の定義に使用される netCDF ディメンション

String
y_dimension

出力レイヤーの y (緯度) 座標の定義に使用される netCDF ディメンション

String
out_raster_layer

出力ラスター レイヤーの名前

Raster Layer
band_dimension
(オプション)

出力ラスターにバンドを作成する場合に使用される netCDF ディメンション。 このディメンションは、マルチバンド ラスター レイヤーが必要な場合に設定します。 たとえば、高度をバンド ディメンションとして設定して、その高度での温度を各バンドに表示する、マルチバンド ラスターを作成する場合などです。

String
dimension_values
[[dimension, {value}],...]
(オプション)

出力レイヤーでの変数の表示に使用される、1 つまたは複数のディメンション (例: 時間) の値 (例: 01/30/05)。 デフォルトでは、1 つまたは複数のディメンションの最初の値が使用されます。

  • dimension - netCDF ディメンション。
  • {value} - 使用するディメンション値。
Value Table
value_selection_method
(オプション)

使用されるディメンション値の選択方法を指定します。

  • BY_VALUE入力値を実ディメンション値と照合します。
  • BY_INDEX入力値をディメンション値の位置またはインデックスと照合します。 インデックスは 0 を基準とするので、位置は 0 から開始されます。
String
cell_registration
(オプション)

セルを登録する位置を指定します。

  • CENTERセルの中央にセルを登録します。 これがデフォルトです。
  • LOWER_LEFTセルの左下にセルを登録します。
  • UPPER_LEFTセルの左上にセルを登録します。
String

コードのサンプル

MakeNetCDFRasterLayer (NetCDF ラスター レイヤーの作成) の例 1 (Python ウィンドウ)

netCDF ファイルからラスター レイヤーを作成します。

import arcpy
arcpy.MakeNetCDFRasterLayer_md("C:/data/netcdf/rainfall.nc","pptx",
                         "lon","lat","rainfall")
MakeNetCDFRasterLayer (NetCDF ラスター レイヤーの作成) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

netCDF ファイルからラスター レイヤーを作成します。

# Name: MakeNetCDFRasterLayer_Ex_02.py
# Description: Create a raster layer from a netCDF file.
# Requirements: None

# Import system modules
import arcpy


# Set local variables
inNetCDFFile = "C:/data/netcdf/rainfall.nc"
variable = "pptx"
XDimension = "lon"
YDimension = "lat"
outRasterLayer = "rainfall"
bandDimmension = ""
dimensionValues = ""
valueSelectionMethod = ""
cellRegistration = ""

# Execute MakeNetCDFRasterLayer
arcpy.md.MakeNetCDFRasterLayer(inNetCDFFile, variable, XDimension, YDimension,
                               outRasterLayer, bandDimmension, dimensionValues, 
                               valueSelectionMethod, cellRegistration)

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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