クロス集計の操作

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

[クロス集計 (Tabulate Area)] で問題が発生した場合、通常は何らかの根本的な原因があります。ここでは、考えられる原因とその対処方法を説明します。

エラー: 1 つ以上の入力に関連する属性テーブルがない

このエラーは入力ゾーンに必要な属性テーブルがない場合によくこのエラーが発生します。

  • 入力ゾーンがラスターの場合、最初に [ラスター属性テーブルの構築 (Build Raster Attribute Table)] を使用して、入力ゾーンに属性テーブルを作成してください。
  • 入力ゾーンがフィーチャ データセットの場合、ラスターへの内部変換で属性テーブルが自動的に作成されます。

エラー: メモリを割り当てられない

ArcGIS では、内部テーブルを使用してエリアの計算が実行されます。入力ゾーンの値の範囲が非常に大きい場合 (数百万など)、それらのテーブルの処理に必要なメモリ容量が決められたシステム ページング ファイル サイズとほぼ同じになる (または超えてしまう) ことがあります。

構成されたメモリ容量が不十分な場合は、実行中の操作が中止され、「メモリを割り当てられません」というメッセージが表示されます。この問題が発生した場合、次の 2 つの一般的な解決方法があります。

  • 仮想メモリ設定を大きくすることでこのエラーの発生を回避することができます。ただし、このツールの実行後に、オペレーティング システムは必要となった仮想メモリを即座には解放しません。このため、コンピューターの一般的なパフォーマンスが低下する場合があります。
  • • もうひとつの方法として、ゾーンの値の範囲を減らす方法があります (推奨方法)。インデックス値があるゾーン属性テーブルに新しい項目を追加し、その項目に対して [クロス集計 (Tabulate Area)] を実行します。次に、その結果を元の入力ゾーンに関連付けます。

    たとえば、値が 2,120,000、4,070,000、9,540,000 である 3 つのゾーンがある場合、これらの値を 10,000 で除算すると、212、407、954 のゾーンになります。

出力面積が予想より小さい

出力テーブルの面積の値が予想より小さいことがあります。

この問題の一般的な原因は、より高解像度の入力に NoData セルがある場合、もう一方の粗い (低解像度の) 入力に合わせて高解像度の入力がリサンプリングされ、このことによりNoData のエリアが大きくなるためです。

これを回避するには、より粗い入力ラスターに [リサンプル (Resample)] を実行して、低解像度の入力ラスターに解像度を合わせます。または、ラスター解析環境の [セル サイズ][入力データの最小セルサイズ] に設定します。

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