ライセンス ファイル

ライセンス認証ワークフローを効率化するために、ソフトウェア ライセンス管理者は My Esri でライセンス ファイルを作成し、そのファイルを使用して ArcGIS Pro およびエクステンション製品を認証することができます。 管理者は、ライセンス ファイルをソフトウェア ユーザーに提供して、ソフトウェアを認証することもできます。

ライセンス ファイルを使用すると、すでに指定ユーザー ライセンスから変更されている ArcGIS Pro 単独使用ライセンスまたは同時使用ライセンスを認証できます。

定義済みのライセンス ファイル

ライセンス ファイル (旧称プロビジョニング ファイル) は、製品名、認証番号、ユーザーの連絡先情報などの必要情報をソフトウェア認証ウィザードに自動入力するプレーン テキスト ファイルです。 これは、複数のライセンスを認証する場合に、各ユーザーが情報を手動で入力する必要がないため便利です。 ライセンス ファイルは、多くの単独使用ライセンスがある組織では特に便利です。 この場合、1 つのライセンス ファイルを使用して、複数のコンピューターでソフトウェアを認証できます。

単独使用ライセンス ファイルのファイル拡張子は .prvc です (クライアントのライセンス ファイルを表します)。 同時使用ライセンス ファイルのファイル拡張子は .prvs です (サーバーのライセンス ファイルを表します)。

注意:

ArcGIS Enterprise 10.7 以降をライセンス ポータルとして使用する指定ユーザー ライセンスのライセンス ファイルは、拡張子 .json が付いた JSON ファイルです。 ArcGIS Online を介して管理される指定ユーザー ライセンスでは、ライセンス ファイルは必要ありません。

ライセンス ファイルの作成

単独使用ライセンスまたは同時使用ライセンスのライセンス ファイルを作成する手順を次に示します。

1. Esri アカウントの認証情報を使用して My Esri にサイン インします。

   ページの上部で、[概要] タブを選択します。 組織のプロフィールが表示されます。

2. [ライセンス] タブをクリックします。 [Esri 製品のライセンス使用] で [ライセンスの開始] をクリックします。 タブの 2 番目の行で、[Esri 製品のライセンス使用] が選択されていることを確認します。
3. ステップ 1 [プロダクトとライセンス] の [製品とライセンス オプションの選択] で [ArcGIS Pro] タイルをクリックします。
4. [製品] ドロップダウン リストをクリックしてから [ArcGIS Pro] をクリックします。

   [バージョン] ドロップダウン リストが自動的に [10.1 - 10.8.2] に設定されます。

   注意:

   ArcGIS Enterprise 10.7 以降の配置に含まれている ArcGIS Pro を使用している場合は、[ArcGIS Pro] ではなく [ArcGIS Enterprise] タイルをクリックします。 お使いのバージョンを選択し、ライセンス タイプを [Portal for ArcGIS] に設定します。 旧バージョンの ArcGIS Enterprise を使用している場合は、[ArcGIS Pro] タイルをクリックし、[ArcGIS Pro (ポータルでの使用)] を製品として選択します。

5. [ライセンス タイプ] ドロップダウン矢印をクリックした後、認証するライセンスに応じて [同時使用ライセンス] または [単独使用ライセンス] をクリックします。
6. [ライセンス] ドロップダウン矢印をクリックし、コア製品とエクステンション、コア製品のみ、またはエクステンションのみのいずれを対象としたライセンス ファイルを生成するかを選択します。
7. [ファイル タイプ] ドロップダウン矢印をクリックしてから [ライセンス ファイル] をクリックします。

   

   この例では、ライセンス タイプが単独使用ライセンスであり、ライセンスにコア製品とエクステンションが含まれています。

8. [次へ] をクリックします。
9. ステップ 2 [製品] の [選択] 列で、認証するコア製品のチェックボックスをオンにします。

   この例では、10 個の ArcGIS Pro Advanced ライセンス、10 個の ArcGIS Pro Basic ライセンス、および 10 個の ArcGIS Pro Standard ライセンスを認証するライセンス ファイルが作成されます。

   

   注意:

   ライセンス ファイルが単独使用ライセンスを対象としている場合は、そのライセンス ファイルに使用可能なライセンスがすべて割り当てられます。 ライセンス ファイルが同時使用ライセンスを対象としている場合は、割り当てるライセンスの数を [選択] 列で指定できます。

10. [次へ] をクリックします。
11. ステップ 3 [エクステンション] の [選択] 列で、認証するエクステンション製品のチェックボックスをオンにします。

    注意:

    コア製品のみの認証を選択した場合、このステップは My Esri に表示されません。

12. [次へ] をクリックします。
13. ステップ 4 [エンド ユーザー] に、必要なエンド ユーザー情報と組織情報を入力します。

    エンド ユーザーは、ライセンス ファイルを使用してライセンスを認証するユーザーです。 これらのフィールドを自分のプロフィールから取り込むことができます。

14. [次へ] をクリックします。
15. ステップ 5 [確認] で、情報が正しいことを確認します。

    

    1 つの認証番号を含む 1 つのライセンス ファイルが生成されます。 この番号を使用して、リストにある製品とエクステンションを認証できます。

16. [ライセンス ファイルの配布方法] で、[ダウンロード] または [電子メール] オプションをクリックします。
17. 必要に応じて、ライセンス ファイルにメモかタグを追加します。
18. [ファイルの作成] をクリックします。

    ライセンスが正常に作成されたことを示すメッセージが表示されます。 ライセンス ファイルがデフォルトのダウンロード フォルダーにダウンロードされるか、電子メールでユーザーに送信されます。 単独使用ライセンスのライセンス ファイルには、ファイル拡張子 .prvc が付きます。 同時使用ライセンス ファイルのライセンス ファイルには、ファイル拡張子 .prvs が付きます。

    ライセンス ファイルを使用して ArcGIS Pro を認証できるようになりました。 必要に応じて、このファイルを、他のユーザーがアクセスできる共有場所に移動させることもできます。

ライセンス ファイルを使用して ArcGIS Pro を認証

ライセンス ファイルを使用して ArcGIS Pro を認証するには、次の手順を実行します。 認証を行う前に、そのライセンスを使用するコンピューターにソフトウェアをインストールしておく必要があります。

1. 次のライセンス タイプに合わせてソフトウェア認証ウィザードを起動します。
   • 単独使用ライセンス
   • 同時使用ライセンス

   ヒント:

   ソフトウェア認証ウィザードは [認証オプション] ページで直接開くことができます。 このためには、File Explorer でライセンス ファイルを参照します。 該当するファイルを右クリックし、[開く] をクリックした後、プロンプトに表示される [はい] をクリックします。 このページの正確な設定が自動的に実行されます。

2. ソフトウェア認証ウィザードの [認証オプション] ページで、[認証ファイルを取得済みで、認証プロセスを完了できる。] をクリックします。
3. [参照] をクリックします。 ライセンス ファイルの場所を参照し、該当するファイルをクリックして選択します。 [開く] をクリックします。

   ライセンス ファイルが [認証オプション] ページのテキスト ボックスに表示されます。

   

   この例では、ライセンス タイプは単独使用ライセンスであり、ライセンス ファイルの拡張子は .prvc です。

4. [次へ] をクリックします。
5. [認証方法] ページで、使用する認証方法を選択して、[次へ] をクリックします。

   デフォルトの方法は、インターネットを使用して Esri で認証する方法です。 インターネットに接続できない場合は、「認証ファイル」をご参照ください。

6. [認証情報] ページでは、必須情報がライセンス ファイルから入力されます。 [次へ] をクリックします。
7. [認証情報 (続き)] ページで、必須情報を記入して [次へ] をクリックします。
8. [ソフトウェア認証番号] ページでは、認証番号がライセンス ファイルから入力されます。 [次へ] をクリックします。
9. [ソフトウェア エクステンションの認証] ページで、デフォルト オプションをそのまま使用して [次へ] をクリックします。

   注意:

   ライセンス ファイルにエクステンションの認証が含まれていない場合、エクステンションの認証はデフォルト オプションになりません。 ライセンス ファイルにエクステンションが含まれている場合、エクステンションの認証がデフォルト オプションになります。 エクステンションの隣に認証番号が表示されます。 この場合、[次へ] をクリックすると、評価用に他のエクステンション製品を選べる別のページが表示されます。

   処理が終了すると、[ソフトウェア認証ウィザード] ダイアログ ボックスに、ソフトウェアの認証が完了して使用可能になったことを示すメッセージが表示されます。

10. [完了] をクリックします。
11. 必要に応じて、ArcGIS Pro の [ライセンス] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。