Network Analyst のライセンスで利用可能。
より狭い範囲にネットワーク データセットをクリップできます。 たとえば、全国規模のネットワーク データセットがあり、対象の分析範囲または都市の分析を実行している場合、そのエリアにネットワークをクリップしてディスク上のネットワークのサイズを減らすことができます。
注意:
通常、より小さいサイズにネットワーク データセットをクリップすることで、ネットワーク解析ワークフローのパフォーマンスが向上することはありません。 ネットワークをクリップする主な理由は、ファイル サイズを管理しやすくするためです。ネットワーク データセットのソース フィーチャクラスを個別にクリップできますが、これは最善の方法ではありません。 ネットワーク データセットは、履歴交通量やライブ交通量を定義するテーブルなど、多くの関連テーブルを含むことができます。 地理ソース フィーチャだけでなく関連テーブルもクリップする必要があり、それらの正しいリレーションシップを維持する必要があります。 パッケージ化と統合のプロセスには、ネットワーク データセットを正しくクリップするために必要なすべてのロジックが含まれています。
注意:
ライセンスが付与された編集できないネットワーク データセットまたはシェープファイル ネットワーク データセットはクリップできません。ファイル ジオデータベースまたはエンタープライズ ジオデータベース内のネットワーク データセットのクリップ
[マップ コンテンツの統合 (Consolidate Map)] ツールを使用して、ファイル ジオデータベースまたはエンタープライズ ジオデータベースのネットワーク データセットを目的の範囲にクリップします。
- クリップするネットワーク データセットを空のマップに追加します。
ネットワーク データセットのソース フィーチャクラスをマップに追加する必要はありません。
- マップを目的の範囲に移動およびズームします。 必要に応じて、マップ フレームのサイズを調整します。
- 「マップ コンテンツの統合」ツールを開きます。
- [マップ コンテンツの統合 (Consolidate Map)] ツールのパラメーターを構成します。
- [入力マップ] パラメーターが、クリップするネットワーク データセット レイヤーを含むマップに設定されていることを確認します。
- [出力フォルダー] パラメーターの場所を設定します。
このツールは、選択した [出力フォルダー] 値のサブフォルダーに、クリップしたネットワーク データセットを含むジオデータベースを作成します。
- [範囲] パラメーターで [現在の表示範囲] を選択します。
ツールは、この範囲にネットワーク データセットをクリップします。 別のレイヤーまたは他の [範囲] パラメーター オプションを使用して、クリップ範囲を設定することもできます。
注意:
この範囲内にあるネットワーク データセットのソース フィーチャクラス内のフィーチャが選択され、出力に転送されます。 フィーチャは境界でクリップされないため、出力に含まれる一部のフィーチャのジオメトリが指定された範囲を超えている場合があります。[現在の表示範囲] オプションを選択すると、現在の表示範囲を表示するように [範囲] パラメーターが更新され、[範囲] パラメーターのコンボ ボックスが [以下の指定に一致] に更新されます。 マップの範囲を変更した場合、[現在の表示範囲] を再選択して、パラメーター値を更新する必要があります。
- その他のパラメーターはデフォルトのままにしておきます。
- [マップ コンテンツの統合 (Consolidate Map)] ツールを実行します。
ツールがエラーや警告なしで完了します。
- [カタログ] ウィンドウで、ツールの [出力フォルダー] パラメーターに設定したフォルダーの場所を参照し、そのフォルダーとサブフォルダーを展開します。
出力フォルダーには、p で始まり、ソフトウェア バージョンに対応する数字が続く名前 (p30 など) が付いたサブフォルダーが含まれます。 このサブフォルダーには、クリップされたネットワーク データセットを含むジオデータベースが含まれます。
- クリップされたネットワーク データセットを新しいマップに追加して、正しい範囲にクリップされていることを確認します。
モバイル ジオデータベース内のネットワーク データセットのクリップ
「ArcGIS Runtime」と互換性があるモバイル ジオデータベースのネットワーク データセットをクリップするには、[モバイル マップ パッケージの作成 (Create Mobile Map Package)] ジオプロセシング ツールを使用します。
- クリップするネットワーク データセットが既存のモバイル マップ パッケージにある場合は、そのモバイル マップ パッケージを抽出して、新規または既存のプロジェクトで開きます。 それ以外の場合は、ネットワーク データセットを空のマップに追加します。
- マップを目的の範囲に移動およびズームします。 必要に応じて、マップ フレームのサイズを調整します。
- 「モバイル マップ パッケージの作成」ツールを開きます。
- [モバイル マップ パッケージの作成 (Create Mobile Map Package)] ツールのパラメーターを構成します。
- [入力マップ] パラメーターが、クリップするネットワーク データセット レイヤーを含むマップに設定されていることを確認します。
- [出力ファイル] パラメーターの場所を設定します。
- [範囲] パラメーターで [現在の表示範囲] を選択します。
ツールは、この範囲にネットワーク データセットをクリップします。 別のレイヤーまたは他の [範囲] パラメーター オプションを使用して、クリップ範囲を設定することもできます。
[現在の表示範囲] オプションを選択すると、現在の表示範囲を表示するように [範囲] パラメーターが更新され、[範囲] パラメーターのコンボ ボックスが [以下の指定に一致] に更新されます。 マップの範囲を変更した場合、[現在の表示範囲] を再選択して、パラメーター値を更新する必要があります。
- 必要に応じて、他のツールのパラメーターを設定します。
注意:
ネットワーク データセットおよびネットワーク データセットのソース フィーチャクラスの [クリップ フィーチャ] パラメーターは無視されます。 このパラメーターの値に関係なく、指定された範囲内にあるネットワーク データセットのソース フィーチャクラス内のフィーチャが選択され、出力に転送されます。 フィーチャは境界でクリップされないため、出力に含まれる一部のフィーチャのジオメトリが指定された範囲を超えている場合があります。
- [モバイル マップ パッケージの作成 (Create Mobile Map Package)] ツールを実行します。
ツールがエラーや警告なしで完了し、モバイル マップ パッケージ (*.mmpk ファイル) が作成されます。
*.mmpk ファイルを ArcGIS Runtime で使用する準備が整いました。
- クリップを確認するか、ArcGIS Pro でクリップされたネットワーク データセットを使用するには、そのモバイル マップ パッケージを抽出して、プロジェクトに追加します。