放射状見通しの作成

3D Analyst のライセンスで利用可能。

[放射状見通し] ツールは、観測ポイント情報を使用して、ある位置からのテレインの可視性を表示します。 ツールは、サーフェスと 1 つ以上の観測位置を使用して、1 つ以上の観測ポイントから見える領域、またはどの観測ポイントからも見えない領域表示します。

放射状見通しツールを開く

[放射状見通し] ツールを開くには、次の手順を実行します。

1. リボンの [解析] タブをクリックします。
2. [ワークフロー] グループで [可視解析] をクリックします。
3. [可視解析] ウィンドウで [放射状見通し] タブ をクリックします。

サーフェス情報の追加

[放射状見通し] ツールで計算を実行するには、サーフェス情報が必要になります。

1. [入力サーフェス] ドロップダウン リストをクリックして、[コンテンツ] ウィンドウから標高サーフェス レイヤーを選択します。

   注意:

   標高サーフェス レイヤーは投影座標系である必要があります。

   注意:

   グローバル範囲や、大規模な範囲のイメージ サービスを使用すると、処理時間が非常に長くなります。 ローカル データセットか、小規模な範囲のイメージ サービスを使用することをお勧めします。

観測ポイントの入力

放射状見通しを作成するには、1 つ以上の観測位置を指定します。

ポイントの手動入力

既知の座標値を入力するか、マップから位置を選択して、観測位置を手動で追加できます。

1. [観測ポイント] ドロップダウン矢印をクリックして、[手動入力] をクリックします。
2. [観測ポイント] テキスト ボックスに座標を入力し、[入力] を押して座標をリストに追加します。 または、[観測マップ ポイント ツール] をクリックしてから、マップをクリックします。

   マップ上で、観測ポイントが青の円でマークされます。

リストからポイントを入力する

座標値のリストをコピーして貼り付けるか、*.csv ファイルをインポートして、観測位置を追加できます。

コピーと貼り付けによるポイントの入力

コピーと貼り付けの機能を使用し、[放射状見通し] ツールにポイントを追加します。

1. 観測ポイントの座標値のリストをコピーします。このリストでは、座標のペアがそれぞれ個別の行に入力されています。
2. [観測ポイント] ドロップダウン矢印をクリックして、[手動入力] をクリックします。
3. [観測ポイント] リスト ボックスを右クリックして、[貼り付け] をクリックします。

   マップ上で、観測ポイントが青の円でマークされます。

*.csv ファイルからのポイントの入力

*.csv ファイルをインポートし、[放射状見通し] ツールにポイントを追加します。

1. [観測ポイント] ドロップダウン矢印をクリックして、[手動入力] をクリックします。
2. [観測ポイント] リスト ボックスを右クリックして、[インポート] をクリックします。
3. 観測ポイントを格納した *.csv ファイルを参照し、[OK] をクリックします。
4. [フィールドの選択] ダイアログ ボックスで *.csv ファイルで座標値を格納するフィールドを指定します。
5. [OK] をクリックします。

   観測ポイントが青の円でマークされます。

レイヤーからのポイントの入力

マップの [コンテンツ] ウィンドウからレイヤーを選択して、観測位置を追加できます。

1. [観測ポイント] ドロップダウン矢印をクリックして、使用可能なレイヤーを選択します。

シンボルの変更

[放射状見通し] ツールの出力をシンボル表示する方法を変更できます。

1. 必要に応じて、[出力内の非表示データのシンボル表示] チェックボックスをオンにします。

   このボックスがオフの場合 (デフォルト)、不可視の領域は色なし (無色) でシンボル表示されます。 このボックスがオンの場合、不可視の領域は赤でシンボル表示されます。

2. 必要に応じて、[複数の観測点のシンボル表示] チェックボックスをオフにします。

   このボックスがオフの場合 (デフォルト)、可視の領域は、それらの領域が見える観測ポイントの数に応じて異なる方法でシンボル表示されます。 このボックスがオンの場合、可視の領域はすべて、それらの領域が見える観測ポイントの数に関係なく、同じシンボルで表示されます。

出力名の入力

放射状見通しの出力の名前を指定できます。

1. [出力放射状見通し] テキスト ボックスに、出力の名前を入力します。

注意:

[放射状見通し] ツールは、デフォルト ジオデータベース内に 2 つのフィーチャクラスを含むフィーチャ データセットを生成します。 [出力放射状見通し] テキスト ボックスに入力された値は、このフィーチャ データセット名の指定に使用され、フィーチャ データセット内のフィーチャクラスの先頭に追加されます。 この名前のフィーチャ データセットがすでに存在する場合、ツールでは、[出力放射状見通し] テキスト ボックスの値に番号が自動的に追加され、その名前が使用されます。

[放射状見通し] ツールの出力は、[コンテンツ] ウィンドウでグループ レイヤー内に追加されます。 フィーチャ データセットに使用される名前はグループ レイヤーでも使用されます。

観測ポイント情報の入力

次の観測ポイント情報を指定できます。

1. [観測オプション] を展開します。
2. 観測ポイントの情報を変更するか、デフォルト設定を使用します。
   1. [地表からの高度] で、[観測点] テキスト ボックスと [サーフェス] テキスト ボックスに値を入力します。 ドロップダウン矢印をクリックし、観測ポイントの高さと地表の高さの計測単位を選択します。
   2. [距離] で、可視性の解析のために、最小 (最も近い) 直線距離と最大 (最も遠い) 直線距離のテキスト ボックスに値を入力します。 ドロップダウン矢印をクリックして、距離の計測単位を選択します。
   3. [視野] で、[水平] テキスト ボックスと [垂直] テキスト ボックスに値を入力して、観測ポイントの視野を制限します。 ドロップダウン矢印をクリックして、視野の角度単位を選択します。
3. [OK] をクリックして、可視の領域を計算します。

   目標ポイントから見える領域は緑で表示されます。 デフォルトでは、領域が複数の観測ポイントから見える場合、その領域が見える観測ポイントの数を示す固有の色で領域が表示されます。

注意:

高さ、距離、視野の設定を変更して、解析の精度を高めることができます。

ツールから観測ポイントの座標値を消去するには、[キャンセル] をクリックします。

注意:

[放射状見通し] ツールをグローバルまたはローカル シーンで使用する場合は、独自のローカル標高サーフェスを追加する必要があります。 シーン内でデフォルトの World Elevation 3D/Terrain3D サーフェスはこのツールで使用できません。