よくあるご質問 (FAQ)

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro に関する一般的な質問の回答を提供します。

概要

ライセンス

システム要件とセットアップ

ArcGIS Reality for ArcGIS ProArcGIS Pro オルソ マッピングの関係

技術面と使用方法に関するヒント

概要

リアリティ マッピングとは

リアリティ マッピングとは、画像、LIDAR、またはその両方を使用して物理的な世界の正確なデジタル描写を作成するプロセスのことです。

ArcGIS Reality Suite とは

ArcGIS Reality Suite は、ArcGIS Reality Engine を使用してドローン、測量航空機搭載のフレーム マルチカメラ アレイ、衛星からの入力画像をサポートする、サイト、都市、全国規模のリアリティ マッピングに対応する製品のコレクションです。

  • ArcGIS Reality for ArcGIS ProArcGIS Pro のエクステンションであり、ドローン、有人飛行機、衛星からの画像を入力してリアリティ マッピング用の 2D および 3D 出力を生成できます。
  • ArcGIS Reality Studio は、市、州、国全体の航空画像からリアリティ マッピングを行うためのアプリです。 マップ中心の直観的なインターフェイスを使用して、リアリティ マップ、2D および 3D レンダリングの測量グレードの表示を効率的に作成できます。
  • Site Scan for ArcGIS はドローン画像用のオンライン、クラウドベース、エンドツーエンドのリアリティ マッピング ソフトウェアであり、ドローン プログラムの管理、画像データ収集、処理、解析を簡単に行えるように設計されています。
  • ArcGIS Drone2Map はドローン画像からリアリティ マッピングを行うための直観的なデスクトップ アプリケーションであり、オフライン処理と現場での高速マッピングが可能です。

ArcGIS Reality Suite はどのような人にメリットがありますか?

ArcGIS Reality Suite は、次の分野のマッピングの専門家に、処理、モデリング、ツール、機能を提供します。

  • ドローンおよび航空機プラットフォームから取得したオーバーラップ画像コレクションの写真測量処理。
  • ドローン画像や航空写真からの、以下をはじめとする 2D および 3D プロダクトの作成。
    • 数値表層モデル (DSM)
    • トゥルー オルソ モザイク
    • ポイント クラウド
    • 2D および 3D メッシュ
  • 衛星画像およびスキャンされた航空写真の写真測量処理
  • 機械学習、フィーチャ抽出、フィーチャ解釈の手法、および画像からの計測を使用した、高度な画像解析と空間データ解析のワークフロー

ArcGIS Reality Suite は運用環境での写真測量マッピングとプロダクト生成用に設計されています。

ArcGIS Reality Desktop には何が含まれていますか?

ArcGIS Reality Desktop には以下が含まれています。

  • ArcGIS Reality Studio スタンドアロン アプリ。ArcGIS Reality Studio を使用するために他の ArcGIS 製品は必要ありません。
  • ArcGIS Reality for ArcGIS Pro エクステンション。 このエクステンションには Standard または Advanced ArcGIS Pro ライセンスが必要です。

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro とは

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro は、忠実度の高い 2D と 3D のプロダクト生成で ArcGIS Pro のオルソ マッピング機能を補完するエクステンションです。 ArcGIS Reality for ArcGIS Pro エクステンションが有効になっている場合、ドローン画像やデジタル航空写真から、ソース解像度 DSM、トゥルー オルソ、2.5D DSM メッシュ、高密度ポイント クラウド、写実的な 3D メッシュを生成できます。

ライセンス

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro を使用するにはどのようなライセンスが必要ですか?

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro を使用するには、ArcGIS Reality Desktop ライセンスと Standard または Advanced ArcGIS Pro ライセンスが必要です。

ArcGIS Reality Desktop ライセンスでは、ArcGIS Reality for ArcGIS ProArcGIS Reality Studio の両方にアクセスできます。

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro をライセンス認証するには、次の手順に従います。

  1. ArcGIS Reality Studio をインストールしてライセンス認証します。
    注意:

    Reality Studio は、単独使用、コンピューター単位のライセンスでのみ使用できます。 コンピューター単位のインストールを行うには、管理権限が必要です。

  2. ArcGIS Reality for ArcGIS Pro をインストールします。

ArcGIS Reality Desktop のインストールと認証の詳細については、「ArcGIS Reality for ArcGIS Pro のインストール」をご参照ください。

ArcGIS Reality Desktop のインストール、セットアップ、管理の詳細については、システム管理者にお問い合わせください。

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro ではどの ArcGIS Pro ライセンス タイプがサポートされていますか?

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro では次のライセンス タイプがサポートされています。

  • 単独使用ライセンス
  • 同時使用ライセンス
  • 指定ユーザー ライセンス

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro エクステンションがインストールされているコンピューターに ArcGIS Reality Studio は必要ですか?

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro エクステンションをインストールする前に ArcGIS Reality Studio がインストールされている必要があります。 ArcGIS Reality StudioArcGIS Reality for ArcGIS Pro の両方をインストールした後、必要に応じて ArcGIS Reality Studio をアンインストールし、ArcGIS Reality for ArcGIS Pro は有効なままにすることができます。

システム要件とセットアップ

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro のシステム要件は何ですか?

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro を実行するには、64 GB の RAM (最小) とソリッドステート ストレージを備えた高性能デュアルコア コンピューターが推奨されます。 詳細については、リファレンス ヘルプの「システム要件」をご参照ください。

GPU は必須ではありませんが推奨されます。

ArcGIS Reality StudioArcGIS Reality for ArcGIS Pro の両方を同じコンピューターにインストールする必要がありますか?

はい。 ArcGIS Reality for ArcGIS Pro のライセンスを認証して有効化するには、ArcGIS Reality Studio が先にインストールされている必要があります。

インストール プロセスが完了したら、必要に応じて ArcGIS Reality Studio をアンインストールすることができます。

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro と ArcGIS Pro オルソ マッピングの関係

ArcGIS Reality for ArcGIS ProArcGIS Pro 3.0 以前でも動作しますか?

いいえ。ArcGIS Reality for ArcGIS ProArcGIS Pro 3.1 以降と互換性があります。

リアリティ マッピングとオルソ マッピングを併用できますか?

はい。 ArcGIS Pro でリアリティ マッピングとオルソ マッピングは互換性があります。 これらはブロック調整などの機能を共有し、ほぼ同じワークフローと、共通のインターフェイスおよびユーザー エクスペリエンスを備えています。 ドローン画像と航空写真の既存のオルソ マッピング ワークスペースをリアリティ マッピング ワークスペースに変換したり、リアリティ マッピング ワークスペースをオルソ マッピング ワークスペースに変換したりすることが可能です。 ArcGIS Pro 環境ではプロジェクトは同様に処理され、すべての関連画像と調整データ、生成されたプロダクト、およびプロジェクトに関連付けられているその他のメタデータが整理および管理されます。

リアリティ マッピングとオルソ マッピングの違いは、一般に、サポートされる画像のタイプと生成されるプロダクトのタイプにあります。 それぞれで使用可能なオプションの比較を次の表に示します。

製品機能テーブル

衛星画像またはスキャンされた航空写真のオルソ マッピング ワークスペースをリアリティ マッピング ワークスペースに変換できますか?

いいえ。 ArcGIS Pro 3.1 では、従来のタイプのドローン画像とデジタル航空写真のオルソ マッピング ワークスペースのみをリアリティ マッピング ワークスペースに変換してリアリティ マッピング プロダクトを作成することができます。

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro を有効化した後も以前に作成したオルソ マッピング プロジェクトにアクセスできますか?

はい。 オルソ マッピング プロジェクトとリアリティ マッピング プロジェクトには互換性があります。

デジタル航空写真のオルソ マッピング プロジェクトをリアリティ マッピング プロジェクトに変換したいと思います。 以前に作成したオルソ マッピング プロダクトは変換処理中に引き継がれますか?

いいえ。リアリティ マッピングとオルソ マッピングでは、プロダクトの生成と関連メタデータの管理の基になる手法が異なります。 リアリティ マッピング プロダクトとオルソ マッピング プロダクトは同じではなく、どちらのタイプのプロダクトもマッピングと顧客の要件をサポートするための固有の特性を備えています。 このため、リアリティ マッピング プロダクトはリアリティ マッピング ワークスペースから生成し、オルソ マッピング プロダクトはオルソ マッピング ワークスペースから生成する必要があります。

ArcGIS Reality Studio から ArcGIS Reality for ArcGIS Pro に (またはその逆に) プロジェクトをインポートできますか?

いいえ。リアリティ マッピング プロダクトとオルソ マッピング プロダクトはそれぞれのプロジェクトで別々に処理および管理されます。 土地ベース レイヤーと GIS レイヤーの修正に使用されるプロダクトを更新および管理するためには、各プロジェクトが独立している必要があります。

オルソ マッピング ワークスペースをリアリティ マッピング ワークスペースに (またはその逆に) 変換することは可能であり、これによってリアリティ マッピング プロジェクトまたはオルソ マッピング プロジェクトが確立されます。

ArcGIS Reality for ArcGIS ProArcGIS Reality Studio はどのような場合に使用しますか?

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro は、ArcGIS がインストールされている場合や、既存の土地ベース レイヤー (道路、都市開発など) の更新など、リアリティ マッピングに関連して ArcGIS を使用する予定がある場合に使用します。 このアプローチでは、マッピングと GIS プロジェクト全体でさらに緊密な統合が実現されます。

ArcGIS Reality Studio は、写真測量プロダクトの生成のみを行い、GIS を使用する予定はない場合に使用します。 Reality Studio は、トゥルー オルソ、3D メッシュなどの基本プロダクトを生成する写真測量地図作成機関での本番環境に最適化されています。 これらのプロダクトは他の地方自治体や政府機関と共有されます。

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro はオルソ マッピングと同じものですか?

いいえ。ArcGIS Reality for ArcGIS Pro には、衛星画像やスキャンされた航空写真データを処理する機能など、オルソ マッピング機能が備わっていますが、 オルソ マッピングには、トゥルー オルソ、ポイント クラウド、2D および 3D メッシュなど、ArcGIS Reality for ArcGIS Pro プロダクトの生成機能は備わっていません。

技術面と使用方法に関するヒント

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro ではどのタイプのセンサー データがサポートされますか?

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro にはリアリティ マッピング機能とオルソ マッピング機能が備わっています。 リアリティ マッピングを使用している場合、このリリースでサポートされているタイプはドローン画像とデジタル航空写真のみです。

オルソ マッピングを使用している場合、ドローン画像、デジタル航空写真、スキャンされた航空写真、および衛星画像がサポートされています。

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro ではどのデータ タイプがサポートされていますか?

TIFF、GeoTIFF、MrSID、JPG、ERDAS IMAGINE など、ArcGIS Pro でサポートされている一般的な画像データ タイプがすべてサポートされています。

[共有された高度な設定] は各種リアリティ マッピング プロダクトを生成するときの品質と処理時間にどのように影響しますか?

以下の表は、センサーのタイプごとに、さまざまな解像度で派生プロダクトを作成する際の各種品質オプションとシナリオ オプションの潜在的な影響を示したものです。 詳細については、リファレンス ヘルプをご参照ください。

デジタル航空写真の処理特性

ドローン画像の処理特性

リアリティ マッピングのテスト用とトレーニング用のサンプル データは提供されていますか?

はい。 リアリティ マッピング プロダクトの生成に対応している以下のサンプル データをご参照ください。

ブロック調整にサードパーティの空中三角測量パッケージを使用する必要がありますか?

いいえ。 ArcGIS Reality for ArcGIS Pro では、ブロック調整を含め、完全なエンドツーエンドのマッピング ワークフローが提供されます。

ブロック調整の後、[プロダクト] グループの一部のアイコンが使えなくなるのはなぜですか?

リアリティ マッピング ワークスペースの作成時には、[シナリオ タイプ] の値は [プロダクトのカテゴリ] のオプションに直接関連付けられています。 たとえば、[シナリオ タイプ][斜め] に設定されている場合、DSM、トゥルー オルソ、DSM メッシュの各オプションは使用できません。 これは、ArcGIS Pro で、[シナリオ タイプ] として [斜め] が設定されていることに基づき、3D プロダクトのみが必要であると見なされるためです。

ArcGIS Pro リボンの [画像] タブにある [ワークスペースのインポート] または [ワークスペースの追加] を使用しているときにワークスペースを選択できないのはなぜですか?

ワークスペース タイプ (右下隅) が選択するワークスペースと一致していることを確認してください。

リアリティ マッピング ワークスペース タイプ

[サーフェスの再構築 SDK がインストールされていないか、見つかりません。] というエラーが表示されるのはなぜですか?

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro を実行するには、この処理をサポートする ArcGIS Reality for ArcGIS Pro エクステンションのセットアップ ファイルがダウンロードおよびインストールされている必要があります。 セットアップ ファイルがインストールされていない場合にこのエラーが発生します。 アクセスできない場合には、組織内の担当者にご連絡の上、このインストーラーへのアクセス権を付与してもらってください。

画像データへの相対パスはサポートされていますか?

いいえ。 画像への絶対パスを指定する必要があります。

リアリティ マッピング ワークスペースで [調整] グループの [調整のリセットを許可] オプションを使用できないのはなぜですか?

作成したワークスペースでは調整のリセットがサポートされていません。 この機能を使用するには、リセットが許可されるワークスペースを作成する必要があります。

注意:

リセット機能があるワークスペースの方が処理に時間がかかります。

調整のリセットを許可オプション

リアリティ マッピング ワークスペースの名前を変更した後でパスのリンクが切れるのはなぜですか?

これは想定内の挙動です。 [カタログ] ウィンドウの [マップ] コンテナーに移動し、元の名前の付いたマップを削除できます。 この後でワークスペースを開くと、正しいパスが参照されます。

必要に応じて、[コンテンツ] ウィンドウでグループを右クリックし、[同期] を選択できます。

[高度なプロダクト設定] で選択した、生成された 2D プロダクトと 3D プロダクトはどこにありますか?

プロダクトにアクセスするには、[カタログ] ウィンドウで、[フォルダー] > [RealityMapping] > [<ワークスペース名>.ermw] > [プロダクト] の順にクリックします。

3D メッシュ プロダクトを最適化するにはどの空間参照設定が推奨されますか?

リアリティ マッピング ワークスペースを作成する際に、ローカル x,y,z 座標系を追加します。

3D メッシュをオンラインで共有するにはどのような手順を実行しますか?

プロダクトをオンラインで共有する通常のワークフローに従います。 すべてのプロダクトが ArcGIS と互換性があり、ArcGIS Image Online および ArcGIS Image Server (ArcGIS Enterprise) と共有することができます。

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