モザイク データセットのプロパティ

モザイク データセットのプロパティには、[一般][デフォルト][多次元情報] の 3 つのグループがあります。

[カタログ] ウィンドウから [モザイク データセット プロパティ] ダイアログ ボックスにアクセスするには、該当するモザイク データセットを右クリックして [プロパティ] をクリックします。 ここで、これらのプロパティを変更できます。 ダイアログ ボックス内の値は、プロパティの横にある値をクリックすることで編集できます。 別の値を入力するか、リストから選択できます。 また、[モザイク データセット プロパティの設定 (Set Mosaic Dataset Properties)] ツールを使用してプロパティを変更することもできます。

[コンテンツ] ウィンドウ内のモザイク レイヤーに設定されたプロパティはレイヤーに適用されるだけで、バンドの組み合わせやモザイク手法など、モザイク データセットと一緒には格納されません。 モザイク データセットに複数のユーザーがいても、別のユーザーが使用するレイヤー設定によって影響を受けることはありません。 この振舞いは、データセットおよびレイヤーと同じです。

[多次元情報] タブのプロパティには、変数名と関連付けられたディメンションがかっこ内に表示されます。 変数の見出しには、変数の [プロパティ][説明][単位] の値が表示されます。 変数に関連付けられたディメンションは、サブグループにリストされます。 ディメンションの [プロパティ][説明][単位] の値と、ディメンションの間隔、最大値と最小値、合計ステップ数、値を表示できます。 詳細については、「多次元モザイク データセットの操作」をご参照ください。

一般 プロパティ

[一般] プロパティ タブには、格納形式に固有の情報と、形式のサポートやデータの表示に使用されるその他の情報が含まれています。

データ ソース

[データ ソース] セクションには、ラスター データセットの名前、種類、およびファイルの場所またはサーバー情報が表示されます。

ラスター プロダクトのプロパティを表示している場合、データ ソース情報は表示されません。

ラスター情報

[ラスター情報] セクションには、以下のラスター関連のプロパティが表示されます。

  • カラムとロウの数 (ピクセル数)
  • バンド数
  • セル サイズ (x、y)
  • 非圧縮状態のサイズ
  • 形式
  • ソース タイプ
  • ピクセル タイプ (符号なし/符号付き、整数/浮動小数点)
  • ピクセル深度/ビット深度 (1、2、4、8、16、32、64)
  • NoData 値
  • カラーマップ (あり/なし)
  • ピラミッド
  • 圧縮タイプ
  • 計測機能
  • ジオデータ変換 (定義済み/未定義)

[ソース タイプ] は、デフォルトでのデータのレンダリング方法を制御します。

  • 一般 - リサンプリングとストレッチに、アプリケーションのデフォルトを使用します。
  • 高度 - 共一次内挿リサンプリングと最小-最大ストレッチを適用します。
  • 主題 - 最近隣内挿法リサンプリングと標準偏差ストレッチを適用します。
  • 処理済み - ストレッチは適用されません。
  • 科学 - マルチパート配色を使用してデータを表示します。
  • ベクトル-UV - ベクトル場レンダラーで、U 成分および V 成分を使用します。
  • ベクトル-強度/方向 - ベクトル場レンダラーで、強度と方向を使用します。
  • ベクトル-強度 - ベクトル場レンダラーで強度を使用します。
  • ベクトル-方向 - ベクトル場レンダラーで方向を使用します。

[計測機能] は、データ ソースによって決定され、次の 5 つのカテゴリにグループ化されています。

  • 基本 - [距離][エリア][ポイントの位置]、および [重心位置] の測定ツールが使用できます。これらのツールは、[なし] を除く、すべてのオプションと一緒に使用できます。
  • 3D - [基本] オプションで使用可能なツールを使用して行われた計測を、DEM を使用して変更できます。
  • 高さ - モザイク データセット内のデータセットに対してセンサー モデルが存在するため、[高さ: 底面から最上部の高さを使用] 計測ツールを使用できます。
  • - モザイク データセット内のデータセットに対して、センサー モデルと太陽の角度の情報が存在します。そのため、[高さ: 底面から最上部の高さを使用][高さ: 底面から影の高さを使用]、および [高さ: 最上部から影の高さを使用] の計測ツールが使用できます。
  • なし - ユーザーは、このデータセットで ArcGIS の計測ツールを使用できません。

[変換モデル] プロパティは、ジオデータ変換がラスターに定義されているかどうかを指定します。ラスター データセットの変換では、ピクセルを表示または操作する際の変換方法に加えて、変換を適用 (レクティファイ) した後のラスター データセットの出力空間参照を定義します。ジオデータ変換は、ピクセルを幾何学的に変換する数学モデルです。それぞれの変換は、ジオデータ変換で使用される一連のパラメーターを使用して定義できます。

バンド メタデータ

[バンド メタデータ] セクションには、ラスター内の各バンドの情報があります。ラスター プロダクトには、色の名前、波長範囲、輝度ゲイン、放射輝度バイアス、太陽放射照度などの情報が含まれています。その他すべてのラスター データセットには、バンド インデックス値のみが含まれます。

範囲

[範囲] セクションには、ラスター データセットを含む四角形または境界線が表示されます。ラスターが格納されているのと同じ空間参照単位で、四角形の上、下、左、右の座標値が一覧表示されます。

空間参照

ラスター データセットの座標系は、[空間参照] セクションに表示されます。すべての空間参照のパラメーターがリストされます。ラスター データセットは、未定義の座標系を持つことができます。

[空間参照] ボタン Spatial Reference をクリックして、[プロパティ] ウィンドウで空間参照を定義します。

統計情報

[統計情報] セクションには、ラスター内の各バンドの統計情報が表示されます。

  • 最小ピクセル値
  • 最大ピクセル値
  • 平均ピクセル値
  • 標準偏差
  • クラス数

ラスター データセットの統計情報を計算するには、[統計情報の計算 (Calculate Statistics)] ツールを使用します。

デフォルト プロパティ

[デフォルト] タブのプロパティは、モザイク データセットのデフォルトの表示および解析動作に影響を与え、モザイク データ セットが公開される場合には、サーバーやイメージ サービスのパフォーマンスにも影響することがあります。 ArcGIS Server を使用してモザイク データセットを公開する際、サーバー管理者はこれらのプロパティの一部をイメージ サービスの設定の一部分として変更できます。ただし、ユーザーの設定した最大値を超えることはできません。 たとえば、許可されるモザイク手法を 3 つだけに制限すると、管理者は 4 つ目の手法を追加できなくなります。 または、ダウンロード可能なアイテムの最大数を設定した場合、サーバー管理者はこの数を減らすことはできても、増やすことはできません。 値の上限を大きくする、または制限をかけるためにプロパティ ([リクエストの最大サイズ] など) を変更する場合、モザイク データセットを再公開する必要があります。 イメージ サービスを再開したとき、モザイク データセット内の変更したプロパティは有効になりません。

カタログ プロパティ

注意:

ArcGIS Pro 2.3 以降、モザイク データセット カタログの Raster フィールドと URI BLOB フィールドは、ジオデータベース モザイク データセットのカタログ テーブルに書き込まれる前に圧縮されます。 これらのフィールドを圧縮するとスペースが節約され、ネットワークおよびディスクの入力と出力が削減されます。

ArcGIS Pro 1.3 より前のバージョンを使用している場合、圧縮された値を含むモザイク データセットのカタログ レコードを読み取ることができません。 圧縮された Raster フィールドと URI フィールドを読み取れない場合、これらの行の画像は表示されません。あるいは [無効なポインター関数のパラメーター [AMD_<md>_CAT]] が表示されます。ここで <md> とは、モザイク データセットの名前です。

この場合、システム環境変数 USE_COMPRESSED_OBJECTSNnFALSEfalse、または 0 に設定する必要があります。 これによって Raster フィールドと URI BLOB フィールドがジオデータベース モザイク データセットのカタログ データベースに書き込まれる前の圧縮がオフになります。

イメージ プロパティ

次のプロパティは、モザイク データセットの形式、サイズ、および処理方法を指定します。

  • [リクエストの最大サイズ] - モザイク データセットがイメージ サービスとして公開およびアクセスされた場合にのみ適用されます。 サイズは、生成される各モザイク画像のロウとカラムの最大数として定義されます。 この数値を増やすと、モザイク画像の処理にかかる時間が増大します。 ただし、大きくて高解像度のプロットを印刷する場合は、この数値を大きくすることをお勧めします。 この数値が小さすぎると、モザイク画像が何も表示されない場合があります。 たとえば、この数値を 10 に変更すると、表示ウィンドウの寸法をわずか 10 ピクセル以下にできます。
  • 許可される圧縮手法 - モザイク画像をサーバーからクライアントに送信するときに使用する圧縮方法を定義します。 このプロパティは、モザイク データセットから生成されたイメージ サービスに影響します。 LAN 経由でイメージ サービスにアクセスする場合、データ量が大きくても問題は発生しません。 ただし、低速なインターネット接続を使用して作業する場合は、送信の前に画像を圧縮する方がよいでしょう。 この圧縮によって、送信される画像のサイズは軽減されますが、最初にデータを圧縮するための負荷がサーバーに追加でかかります。 これはクライアントが代行することもできます。
    • なし: 画像に圧縮は適用されません。最高度の品質を得ることができますが、ネットワーク上のデータの転送容量は最大になります。
    • LZ77 - スキャンされたマップや分類の結果などピクセル値が類似する画像 (不連続データ) に推奨される、効率的な可逆圧縮方法です。
    • JPEG: 通常は約 3 〜 8 倍の比率で画像を圧縮できる、画像品質の劣化がほとんどない効率的な圧縮方法です。JPEG 方式を選択した場合、0 〜 100 の値を入力して品質を調整することもできます。80 という値に設定すると、約 8 倍の圧縮を行いながら画像の品質を保持できます。
    • LERC - 32 ビット、16 ビット、または 12 ビットの浮動小数点データなど、ピクセル深度が大きいデータに推奨される、効率的な非可逆圧縮方法です。この方法を選択する場合は、(画像の平均ではなく) ピクセルあたり適用可能な最大エラー値を表す品質値を指定する必要があります。この値は、モザイク データセットの単位で指定します。たとえば、エラーが 10 cm でモザイク データセットがメートル単位である場合は、「0.1」と入力します。

      LERC は、LZ77 に比べ、浮動小数点データの圧縮率に優れ (5 〜 10 倍)、圧縮速度も速くなります (5 〜 10 倍)。整数データの圧縮率も向上します。整数データを使用し、指定された誤差の限界値が 0.99 以下の場合、LERC は可逆圧縮として動作します。

  • デフォルトのリサンプリング方法 - ピクセルのデフォルトのリサンプリング方法を定義します。これらは、ユーザーの表示 (公開されている場合はクライアントのリクエスト) の解像度と一致させるためにリサンプリングされます。 データの使用または入力は、選択する方法に影響します。 これは、モザイク データセット レイヤー (またはイメージ サービス レイヤー) で設定されるプロパティでもあり、自分のレイヤー上で設定を変更できます。設定を変更しても、モザイク データセットのデフォルトは変更されません。

    最近隣内挿法を使用すると、より正確な放射輝度値を得られます。 一般的に、この方法は高速ですが、フィーチャのエッジがギザギザになる場合があります。 共一次内挿法を使用すると画像が滑らかになりますが、画像のスムージングが発生する場合があります。 連続ラスター データには、共一次内挿法がおすすめです。 三次たたみ込み内挿法は、幾何学的な精度が高くなりますが、共一次内挿法よりも少し低速になります。 大部分は、不連続データに対して最適です。

  • モザイクごとのラスターの最大数 - サーバーが膨大な数のラスターのモザイク処理を実行しないようにします。たとえば、オーバービュー タイルの生成されていない最適化されていないイメージ サービス データセットで、クライアントがオーバービューの縮尺にまで拡大するような場合です。 デフォルトは 20 です。
  • セル サイズ許容値ファクター - モザイクやシームライン生成などの一部の処理に対して、さまざまなピクセル サイズでモザイク データセット アイテムをグループ化する方法を制御するために使用されます。 ファクターが 0.1 の場合、最小ピクセル サイズより 10% 大きい LowPS 値はすべて同じと見なされます。 この値は 0.0 以上である必要があります。 レベル テーブルで結果を表示できます (アクセスするには、[コンテンツ] ウィンドウのモザイク データセットを右クリックして、[開く] > [レベル テーブル]の順にクリックします)。
  • 許可されるモザイク手法 -画像を作成するためにラスターをまとめてモザイクする順序を定義します。 モザイク手法を 1 つ以上選択し、1 つをデフォルトの手法として指定します。 ユーザーはこれらの手法の中から選択できます。

    • [中心に最も近い] - ZOrderPixelSize、およびデフォルトの順序に基づいてラスターを並べ替えます。中心がビューの中央に最も近いラスターが上に配置されます。
    • [天底に最も近い] - ZOrderPixelSize、および天底の位置とビューの中央の間の距離に基づいてラスターを並べ替えます。 これは、[中心に最も近い] に似ていますが、ラスターに対する天底の位置を使用します。この位置は、特に傾斜した画像において中央の位置と異なる可能性があります。
    • [観測点に最も近い] - [観測点] ツールを使用して、ZOrderPixelSize、およびラスターのユーザー定義位置と天底の位置に基づいてラスターを並べ替えます。
    • [属性による] - ZOrderPixelSize、および定義されたメタデータ属性と、基準値からの差異に基づいてラスターを並べ替えます。
    • [北西] - ZOrderPixelSize、およびラスターの中心と北西位置の間の最短距離に基づいてラスターを並べ替えます。
    • [シームライン] -継ぎ目 (シーム) に沿ってオプションのフェザリングを適用しつつ、ラスターごとに事前定義されたシームライン シェープでラスターを切り取り、さらに属性テーブル内の ZOrder および SOrder フィールドに基づいて画像を並べ替えます。
    • [ラスターのロック] - ユーザーは、ObjectID に基づいて、単一または複数のラスターの表示をロックします。
    • [なし] - モザイク データセットの属性テーブル内の順序 (ObjectID) に基づいてラスターを並べ替えます。

    注意:

    モザイク手法の結果は、ZOrder の影響を受ける可能性があります。これは、[中央に最も近い][北西][属性][天底に最も近い][観測点に最も近い] モザイク手法を使用しているときに、どのようにラスターをまとめてモザイク表示するかを決めるときに使用されます。 これらのモザイク手法を使用して、ラスターは常に ZOrder で最初に並べ替えられます。

  • デフォルトの並べ替え順 - モザイク手法で定義された画像の順序付けを制御します。 昇順は、画像をそのまま順序付けします。 降順は、順序を逆にします。 たとえば、モザイク手法が [中心に最も近い] のときに [降順] を選択すると、中心から最も遠い画像が表示されます。
  • デフォルトのモザイク オペレーター - 重なり合うセルの解決方法として、ブレンド操作の選択などを定義することができます。
    • 最初: オーバーラップ領域には、ソースにリストされた最初のラスター データセットから取得したセルが含まれます。
    • 最後: オーバーラップ領域には、ソースにリストされた最後のラスター データセットから取得したセルが含まれます。
    • 最小値: オーバーラップ領域には、重なり合うすべてのセルから取得したセルの最小値が含まれます。

    • 最大値: オーバーラップ領域には、重なり合うすべてのセルから取得したセルの最大値が含まれます。

    • 平均値: オーバーラップ領域には、重なり合うすべてのセルから取得したセルの平均値が含まれます。

    • ブレンド - オーバーラップ領域は、モザイク画像内にある各ラスター データセットのエッジに沿って重複するセル値の融合になります。デフォルトでは、エッジは各ラスターのフットプリントまたはシームラインによって定義されます。
    • 合計値 - 重なり領域には、重なり合うすべてのセルから取得したセルの合計値が含まれます。
  • ブレンド幅 - ブレンド モザイク オペレーターで使用される距離をピクセル (表示縮尺) で定義します。

    この値は、エッジの両側で半分ずつに分割されます。そのため、値が 40 の場合、20 ピクセルがフットプリントの内部にブレンドされ、20 ピクセルがフットプリントの外部にブレンドされます。

    シームラインがある場合は、ブレンドの幅とタイプをシームライン テーブル内でシームラインごとに定義して、この値を無効にできます。

  • [観測点間隔 X] - 対象地域の中心がどこに位置するかを計算するために使用されるオフセットを定義します。 この値は、モザイク データセットの空間参照系の単位で計算されます。 この設定は、[観測点に最も近い] モザイク手法が使用される場合に適用されます。
  • [観測点間隔 Y] - 対象地域の中心がどこに位置するかを計算するために使用されるオフセットを定義します。 この値は、モザイク データセットの空間参照系の単位で計算されます。 この設定は、[観測点に最も近い] モザイク手法が使用される場合に適用されます。
  • 常にラスターをフットプリントにクリップ - 各ラスターの範囲をフットプリントに制限するかどうかを選択できます。
  • [NoData を含む可能性のあるフットプリント] - NoData 値が有効なピクセル値かを選択できます。 これが [はい] であり、モザイク手法が NoData を含むラスターを使用する場合、モザイク画像は NoData 値を含みます (そしてアプリケーションは異なるピクセル値を含む、重複するラスターを検索しません)。 [いいえ] の場合、アプリケーションは重複するラスターを使用して、NoData 値に書き込む値を見つけます。
  • 常にモザイク データセットを境界にクリップ - 画像範囲を境界のジオメトリ、または境界の範囲に制限するかどうかを選択できます。 [はい] に設定すると、画像範囲を境界線のジオメトリに制限します。 [いいえ] に設定すると、画像範囲を境界の範囲にクリップします。
  • カラー補正を適用 - モザイク データセットに適したカラー補正手法が存在する場合、[観測点に最も近い] モザイク手法を使用するときに、それを適用することができます。
  • 最小ピクセル設定 - 最小ピクセル設定の許容値を選択できます。 ここで、モザイク データセット アイテムが対象エリアの一部と見なされるために必要なそのエリア内の最小ピクセル数を定義します。 デフォルト値は 1 ピクセルです。 大きな値を設定すると、重複アイテムが対象エリアの一部になる可能性が低下する場合があります。これにより、モザイク データセットの一部が空になる可能性があります。 このプロパティが有効なのは、[常にラスターをフットプリントでクリップ] を [はい] に設定し、[フットプリントに NoData を含める] を [いいえ] に設定しているときのみです。このプロパティは、モザイク データセットに複数の重複ラスターがあるときにのみ役立ちます。

カタログ プロパティ

次のオプションは、クライアントに表示され、サーバーによりモザイク データセットが返される方法を制限するメタデータを指定します。

  • ラスター メタデータ レベル - サーバーからクライアントに送信されるメタデータの量を定義します。 送信するメタデータの量が多い場合、この設定は送信時間に影響するため、これを制限することができます。 これを行うには、次のオプションから選択します。
    • フル - 基本的なラスター データセット情報と関数チェーンの詳細が送信されます。 これがデフォルトです。
    • 基本 - ラスター データセット レベルの情報が送信されます。行と列、セル サイズ、空間参照情報などです。
    • なし - メタデータは送信されません。
  • リクエストごとに返される最大レコード数 - 公開されたイメージ サービスとしてモザイク データセットを表示するときにサーバーから返される、レコードのリクエスト数を制限します。
  • 許可されるフィールド - モザイク データアセットが提供されるときにクライアントに表示される、属性テーブルのフィールドを定義します。
  • 地理座標系変換 - モザイク データセットの空間参照系がソース ラスター データの空間参照系とは異なる楕円体に基づいている場合、特定の地理座標系変換を指定する必要があります。 このパラメーターによって、地理座標系変換を選択するためのダイアログ ボックスにアクセスできます。 変換方式の詳細については、「地理座標系変換 (環境設定)」をご参照ください。

時間プロパティ

時間プロパティは、時間に関してのモザイク データセットのデフォルトの動作を指定します。

[時間] - モザイク データセットに時間を定義する属性フィールドが含まれている場合、自動的に時間対応になるモザイク データセットを作成できます。つまり、レイヤー内の時間プロパティがタイム スライダーおよび [時間] タブに適用されます。 開始時間と終了時間のフィールドと、時間形式を定義できます。 時間値は日付フィールドに格納することをお勧めします。ただし、文字列と数値フィールドもサポートされています。

垂直ディメンション プロパティ

垂直ディメンション プロパティは、高さ、深さ、圧力などの垂直ディメンションに関するモザイク データセットのデフォルトの動作を指定します。

  • [使用範囲] - チェックボックスをオンにすると、垂直ディメンションが含まれます。
  • [垂直ディメンション フィールド] - 垂直ディメンション値を格納するモザイク データセットのフットプリント テーブル内のフィールドを指定します。

ダウンロード プロパティ

ダウンロード プロパティは、各リクエストでダウンロードできるアイテムのデータ サイズを制限します。

  • リクエストごとにダウロード可能な最大アイテム数 - クライアントがイメージ サービスからダウンロードできるラスターの数を制限します。 クライアントが自分のモザイク データセット内からラスターをダウンロードしないようにする場合は、この値を 0 に設定します。 この値は負荷に影響する場合もあります。 クライアントにイメージ サービスを使用させる方法に応じて、この数値を調整することができます。

    注意:

    GRID ラスター形式を使用して格納されたソース ファイルはダウンロードできません。

  • リクエストごとの最大ダウンロード サイズ - 一度にダウンロード可能な総メガバイト数です。

多次元情報

多次元ラスター データセットと多次元モザイク データセットには、データセットに含まれる変数とディメンションに関する情報を含む [多次元情報] タブがあります。 [多次元情報] プロパティがあるデータセットは、多次元タブのツールと機能を使用して視覚化および処理できます。

変数

[多次元情報] タブ (利用可能な場合) には、データセット内の各変数の次の情報が表示されます。

  • 変数名
  • 説明
  • 単位
  • カラーマップの有無
  • ディメンション名
  • ディメンションの説明
  • ディメンションの単位
  • ディメンションの間隔
  • ディメンションの最小値と最大値
  • スライス数
  • ディメンション値のリスト

プロパティ

[プロパティ] セクションで、表示および解析用のデフォルトの変数を設定できます。

関連トピック