起動アクションの構文

ArcGIS Indoors Pro または ArcGIS Indoors Maps エクステンションで利用できます。

ArcGIS Indoors は、Indoor Viewer の情報パネルや Indoors モバイル アプリの情報カードからサードパーティ アプリを直接起動するアクションに対応しています。 起動アクションは、ArcGIS Pro[Indoors 起動アクションの構成] ウィンドウで構成でき、ArcGIS 組織から Viewer アプリを構成する際に変更できます。

URL の構文

起動アクションは URL によって有効になり、構文は一般的な URL 規則に従う必要があります。 たとえば、引数に含まれる特殊記号は URL でエンコードされ、引数または値のペアは標準的な URL 規則で区切る必要があります。

Indoors では、値は中かっこで囲み、次の構文に対応する必要があります。

?arg={Layer.Attribute}&arg={Attribute}

注意:

レイヤーはオプションですが、含まれていない場合は、Indoors アプリでアクティブなアイテムにデフォルト設定されます。ユース ケースの多くでは、マップまたはシーンの異なるレイヤーから属性を渡すことが必要となります。 これは、レイヤー演算子でサポートされています。 引数と値は、大文字と小文字が区別されません。

次の例をご参照ください。

単一の値

?Name={KNOWNAS}&building={facility_name}&space={Units.Name}

複数の値

?center={shape.y},{shape.x}

他のフィーチャクラスの値

&site={FACILITIES.SITE_ID}

特定のフィールドへの値の指定

&field:room={units.name}

サポートされる引数と値の形式

起動アクション URL は汎用引数 (field={Units.UNIT_ID}) で値を渡したり、Survey123 形式 (field:room={Units.Name}) の指定フィールドの値をポイントしたりできます。

さらに、複数の引数をまとめてリストし、引数の間にテキストを入力することもできます。

https://<MySurveyURL>?Name={knownas}&office=office%3A%20{units.NAME}&loc={shape.x},{shape.y},{shape.z}

Survey123 との連携

Survey123 は、Indoors ライセンスに含まれています。 サポートされる他の作業指示システムやチケット発行システムがない場合は、起動アクションは Survey123 を使用するよう構成できます。

アクション ボタンの使用を Survey123 でカスタマイズするには、有効な引数や値のペアを URL に付加します。

ArcGIS Online 組織で調査を作成すると、調査を共有する URL がデフォルトで短縮されます。 起動アクションを有効にするには、引数とペアを追加する際に、短縮されていない URL を使用する必要があります。 既存の調査の短縮されていない URL を取得するには、以下を実行します。

  1. Survey123 で、[調査] タブをクリックして起動アクションを作成する調査をクリックします。
  2. [共同作業] タブをクリックし、[調査の共有] をクリックします。
  3. 短縮された URL をコピーし、ブラウザーに貼り付けて調査を読み込みます。

    短縮されていない URL がアドレス バーに表示されます。

  4. 短縮されていない URL をアドレス バーからコピーします。

これで、起動アクションを構成する際に、必要に応じて引数とペアをこの URL に追加できます。

例: 基本 URL (デフォルトの振舞い)

https://survey123.arcgis.com/share/surveyformGUID?portalUrl=https://myportal.myorg.com/portal

例: カスタム

この例では、デフォルトの部屋の入力を、単位レイヤーの名前フィールドに置換します。

https://survey123.arcgis.com/share/surveyformGUID?portalUrl=https://myportal.myorg.com/portal&field:room={Units.NAME}

例: モバイル デバイスの Survey123 ネイティブ アプリを起動

arcgis-survey123://?itemID=surveyformGUID&portalUrl=https://myportal.myorg.com/portal&field:comments={Units.NAME}

注意:

ただし、Viewer で使用する起動アクションを構成するときに、ネイティブ モバイル アプリ固有の URL を使用する際は注意が必要です。これらの URL はデスクトップ ユーザー向けにはサポートされていません。 ネイティブの Indoors アプリか、モバイル ブラウザーからアクセスされる Viewer をサポートするワークフローには、起動アクションを定義するときにネイティブ アプリの URL のみを使用します。

サードパーティ システムとの連携

アクション ボタンは、サードパーティ URL を開いて属性値を渡すように構成することもできます。その場合は、サードパーティ システムが URL の構成可能な形式や、起動時にアクションを実行するパラメーターをサポートしている必要があります。 このケースでは、連携システムの適切な URL を使用し、Indoors アプリの構成のシステムを呼び出す URL を使用します。 一般的な用途としては、サードパーティの作業指示管理システムやアセット管理システムへのリンクが挙げられます。

サードパーティ システムを使用する場合は、以下の点を考慮してください。

  • field: 演算子が異なる場合があります。
  • URL 引数をサポートする Web フォームには、追加の構成が必要となることがあります。
  • この構成が行えるかどうか、およびその方法の詳細については、連携システムのベンダーにお問い合わせください。

注意:

場合によっては、使用されるビジネス システムに応じ、# や + などの記号が使えないことがあります。

作業指示管理システムとの連携

Indoors では、外部のアセットおよび作業指示管理システムを起動できます。 Viewer の情報パネルや Indoors モバイル アプリの情報カードのアクション ボタンは、Web フォームまたはサードパーティのネイティブ アプリを開くよう構成できます。 フォームまたはサードパーティのアプリを使用して、Indoors のスペースやアセット、またはその他のアイテムに関連するインシデントやリクエストなどの新しい情報を記録したり、サードパーティの作業指示管理アプリで既存の作業指示を開いたりすることができます。

Indoors では、作業指示と Indoors レイヤー属性を URL のクエリ文字列として渡すことができます。 起動アクションをサポートするためには、構文は Indoors と作業指示アプリ システムの URL/URI スキーマに従う必要があります。

属性値は中括弧で囲み、次の構文に一致する必要があります。

?arg={Work order Attribute}&arg={Layer.Attribute}

その他の構文例を次に示します。

作業指示レイヤーの単一の値

?arg={workorderid}

作業指示レイヤーの複数の値

?arg={workorderid}&arg={priority}

作業指示および Indoors レイヤーの値

?arg={workorderid}&arg={Layer.Attribute}

ServiceNow の URL

次の例では、作業指示番号をパラメーターとして渡し、既存の作業指示を開きます。

https://<MyServerURL>/nav_to.do?uri=task.do?sysparm_query=number={workorderid}

ServiceNow の起動アクションの構成例の詳細をご覧ください。