ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルールを使用して、ダイアグラムに表示される一部のネットワーク フィーチャまたはネットワーク オブジェクトに特定の機能を追加できます。これにより、これらは後のダイアグラム構築プロセスにおいて実行される他のダイアグラム ルールにより、特定の方法で処理されるようになります。
ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルールのプロセス
ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルールには、[関連する格納器の折りたたみを防止]、[関連する格納器の折りたたみを許可]、[ジャンクションの削減を防止]、[ジャンクションの削減を許可] の 4 つの機能があります。
このルールは、ダイアグラム構築プロセスの実行時に、特定のダイアグラム フィーチャにこれらの機能のいずれかを割り当てるように構成することができます。
格納器の折りたたみを防止または許可
格納器のダイアグラム フィーチャで [関連する格納器の折りたたみを防止] または [関連する格納器の折りたたみを許可] 機能が有効になると、有効になった [格納器の折りたたみ] ルールはこの機能を検討して、関連する格納器を折りたたむかどうかを判断します。
以下の図は、ダイアグラム フィーチャを折りたたむ際の使用例を示しています。
- 図 A はサンプル ダイアグラムを示します。 次の 5 つの格納器フィーチャを参照します。
- 2 つのスイッチ バンク - C1 と C2
- 1 つのヒューズ バンク - C3
- 1 つのスイッチギア - C4
- 1 つの変圧器バンク - C5
これらの格納器はすべて展開されており、格納物周辺でダイアグラムのポリゴン格納器として表示されます。
- 図 B は、サンプル ダイアグラムのスイッチをハイライトします。 これらは C1、C2、C4 格納器の格納物です。
- 図 C は、すべての格納器を折りたたむようテンプレートが構成されている場合のサンプル ダイアグラムを示します。
- 図 D は、すべての格納器を折りたたむ前に、すべてのスイッチの [関連する格納器の折りたたみを防止] 機能をテンプレートで構成した場合のサンプル ダイアグラムです。
図 C と D を作成するために使用した 2 つのテンプレートには、ルール定義に差異があります。 ダイアグラム フィーチャ機能ルールは、格納器の折りたたみルールの前に適用されます。
ジャンクションの削減の防止または許可
ダイアグラム ジャンクションで [ジャンクションの削減を防止] または [ジャンクションの削減を許可] 機能が有効になると、有効になったジャンクションの削減ルールはこの機能を考慮して、ジャンクションを削減するかどうかを判断します。
ダイアグラム テンプレート モデル ビルダーで [属性によるダイアグラム フィーチャ機能ルールを追加 (Add Diagram Feature Capability By Attribute Rule)] ツールを使用すると、ダイアグラム テンプレートに構成されたジャンクションの削除ルールのシーケンスを簡素化できます。
たとえば、ダイアグラム内のスイッチを除くすべてのジャンクションを削減するとします。 ダイアグラム構築の構成には 2 つの方法 (ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルールを実行しない方法とする方法) があります。
属性によるダイアグラム フィーチャ機能ルールの追加を使用しない場合、モデル ビルダーは 2 つのジャンクションの削減ルールを繰り返し実行する必要があります。この際、次のように 4 つのルールを連結するように構成する必要があります。
- 反復処理の開始ルール (1)
- DistributionDevice ソース クラスを除くすべてのジャンクションを削減するジャンクションの削減ルール (2)
- スイッチ以外の配電デバイスを削減するジャンクションの削減ルール (3)
- 反復処理の停止ルール (4)
[属性によるダイアグラム フィーチャ機能ルールの追加 (Add Diagram Feature Capability By Attribute Rule)] ツールを使用する場合、必要なルールは 2 つだけです。
- スイッチの削減を防止ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルール (1)
- ソース クラスに関係なくすべてのジャンクションを削減するジャンクションの削減ルール (2)
ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルールによる複雑なネットワーク ダイアグラム構築の構成
ダイアグラム テンプレート ルール シーケンス内の適切な位置にダイアグラム フィーチャ機能の追加ルールを構成することで、ルールの実行時に存在するフィーチャの一部が折りたたまれたり、特定の特性を持つ一部のデバイスが削減されたり、ダイアグラム構築プロセスで後から追加された同じ特性を持つデバイスが削減されたりすることを詳細に防ぐこともできます。
たとえば、マップの入力として選択された変圧器バンクや配電ジャンクションから始まる上流と下流トレースの両方の結果を表すダイアグラムを生成するとします。 次に、上流のジャンクションをいくつか残しつつ、下流のジャンクションをできるだけ削減して、主にサービスの位置に着目するとします。 この場合、以下のダイアグラム テンプレート モデル ビルダーに示すとおり、ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルールを複数回にわたって使用できます。
- このテンプレート モデル ビルダーの最初の部分で、上流および下流のトレースのテンプレートの入力始点となる変圧器バンクまたは配電ジャンクションに着目する必要があります。 この場合、次のようにモデルを設定できます。
- フィーチャの削除ルールを追加して、入力として選択できるものの、変圧器バンクでなく、トレースする層に関連付けられた配電ジャンクションでもないネットワーク フィーチャを削除します。
- ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルールを設定して、変圧器バンクに関連する格納器 (1) または配電ジャンクションの格納器 (2) が折りたたまれるのを防ぎます。
- 次のフェーズで適用されるトレース ルールの始点として、入力変圧器バンクまたは配電ジャンクションにフラグを付けます。
- テンプレート モデル ビルダーの次の部分は、トレース ルールに関するものです。
- 指定した始点から実行される上流のトレースから開始します。
- ネットワーク ダイアグラム構築プロセスの最後に実行されるツリー レイアウトのルート ジャンクションとして、上流のトレースが返した上流のサブネットワーク コントローラーにフラグを付けます。
- ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルール (3) を設定して、上流のサブネットワーク コントローラーの格納器が折りたたまれないようにします。
- ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルール (4) を設定して、スイッチ、ヒューズ、変圧器、回路遮断器、サブネットワーク コントローラーなどの上流のデバイスが削減されないようにします。
- ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルール (5) を設定して、接続ポイントなどの上流のジャンクションが削減されないようにします。
- 下流のトレースを実行します。 上流のトレースと同じ始点から実行します。
- 最後のフェーズでは、ネットワーク ダイアグラム グラフを簡素化してレイアウトするダイアグラム ルールを設定します。
- 格納器の折りたたみルールを追加して、任意の格納器を折りたたみます。
- ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルール (6) を設定して、サービス位置デバイスが削減されないようにします。
- ジャンクションの削減ルールを追加して、関連するネットワーク ソース クラスに関係なく、任意のダイアグラム ジャンクションを削減します。
- スマート ツリー レイアウトを上から下に実行します。
以下のスクリーンショットは、前述のテンプレート モデル ビルダーに従って構成されたダイアグラム テンプレートに基づくサンプル ネットワーク ダイアグラムを示しています。 各ネットワーク ダイアグラム生成の入力として使用される変圧器バンクは、施設 ID を示す青いラベルで表示されます。
ダイアグラム フィーチャ機能の追加ルールの構成
テンプレートにダイアグラム フィーチャ機能の追加ルールを構成するには、[属性によるダイアグラム フィーチャ機能の追加 (Add Diagram Feature Capability By Attribute Rule)] ツールを使用します。