ボクセル レイヤーは、体積を表します (通常、グリッド データ)。 netCDF 形式は、自己言及的なファイル形式で、特に科学的変数 (温度、湿度、圧力、土壌タイプなど) 用に作成された配列指向の多次元データを格納するのに使用されます。 netCDF 形式は、幅広く使用されているオープンデータ形式です。 データがボクセル レイヤーとして読み取られるようにするには、Climate and Forecast (CF) 規約に従う必要があります。 現在、データ ソースとして補助変数を持たない CF 準拠の netCDF データのみがボクセル レイヤーのソースとして承認されています。
netCDF ファイルを作成し、ボクセル レイヤーとしてデータを視覚化する方法の詳細については、Learn ArcGIS のレッスン「ボクセルによる生態学的海洋単位の視覚化」をご参照ください。
多次元データは、同じファイル内に多数の変数を含むことができ、各変数には固有のディメンション セットがあります。 netCDF データでは、ディメンション、各ディメンションの単位、いつキャプチャされたかなど、各変数に関する必要な情報を確認できます。 netCDF は、ボクセル レイヤーとして視覚化されるようグリッド化する必要があります。 ボクセル レイヤーを追加する場合、グリッド化され同じディメンションに属する変数が、[ボクセル レイヤーの追加] ダイアログ ボックスに表示されます。
netCDF データ格納の詳細については、「netCDF データ格納形式の基礎」をご参照ください。
netCDF の用語については、「netCDF の基本用語」をご参照ください。
CF コンプライアンス チェッカーを使用して、netCDF ファイルを検証できます。
Python の netCDF4 ライブラリまたは Unidata の toolsUI プログラムを使用して、netCDF ファイルを検証できます。これは、netCDF ファイルのさまざまな側面を包括的な形式で表示します。
netCDF ファイルの必要なデータ
作成するボクセル データ構造 | 必要な netCDF 座標変数 | 必要な座標変数属性 | サンプル データ |
---|---|---|---|
float x | :units |
dimensions: z = 2; y = 33; lon = 33; variables: float z(z=2); float lat(lat=33); :units = "degrees_north"; float lon(lon=33); :units = "degrees_east"; int temp(z=2, lat=33, lon=33); | |
float y | :units | ||
float z | :units :positive | ||
float x | :units | dimensions: time = 2; y = 33; x = 33; variables: float time(time=2); :units = "hours since 1990-01-01T00:00:00"; float y(y=33); :units = "degrees_north"; float x(x=33); :units = "degrees_east"; int temp(time=2, y=33, x=33); | |
float y | :units | ||
double time | :units | ||
float x | :units | dimensions: level = 3; y = 33; x = 33; variables: float level(level=3); float y(y=33); :units = "degrees_north"; float x(x=33); :units = "degrees_east"; int temp(level=3, y=33, x=33); | |
float y | :units | ||
float level | :units :positive | ||
float x | :units | dimensions: time = 2; z = 3; y = 33; x = 33; variables: float time(time=2); :units = "hours since 1990-01-01T00:00:00"; float z(z=3); float y(y=33); :units = "degrees_north"; float x(x=33); :units = "degrees_east"; int temp(time=2, z=3, y=33, x=33); | |
float y | :units | ||
float z | :units :positive | ||
double time | :units |
体積
netCDF ファイルでは、変数がディメンションを参照します。 同じ名前のディメンションを参照する変数は、座標変数です。 たとえば、netCDF ファイルには、座標変数として定義された緯度、経度、時間、レベル ディメンションがあります。 値を含む他の変数は、ディメンションの組み合わせを参照します。 netCDF ファイルで定義された座標系には、地理座標系と投影座標系があります。 座標系が読み取れない場合、netCDF ファイルと同じ名前で同じ場所に .prj ファイルを追加できます。 .prj ファイルは、座標系を定義します。
変数は、正の属性に基づいて高さ変数として処理されます。 鉛直座標系では、正の属性を使用する必要があります。これによって、増加する座標値の方向が上か下かが決定されます。 鉛直座標系は、単位または軸の属性の値によっても識別できます。 netCDF 変数に高さディメンションがある場合、ボクセル変数として視覚化するための量的条件を満たしています。
変数には複数のタイプがあります。 たとえば、変数に小数が含まれる場合、データは連続データとして表されます。 変数がテキストまたは整数の場合、変数は不連続データを表すと見なされます。 ボクセル レイヤーを追加するときにデフォルトを変更できます。
ボクセル レイヤーは、時間の視覚化を有効にします。
ディメンション、座標、および変数は、netCDF ファイルに編成されています。
サポートされている時間値
ボクセル レイヤーは、現在、CF 準拠の時間単位とタイム ゾーンをサポートしています。 CF 規約に定義されているデフォルトのカレンダーをサポートしています (Mixed Gregorian/Julian カレンダー)。 時間単位は、netCDF 時間属性から読み取られ、ISO 8601 日付時間形式に変換されます。
ボクセル レイヤーは、CF 規約で定義されている気候学時間もサポートしています。たとえば、元の年が 0-1-1 と表示されるときなどです。 気候学時間は、国際連合条約で気候常態を定義するのに使用される 30 年の平均を表しています。