LRS の許容値と座標精度の設定

Location Referencing ライセンスで利用可能です。

ArcGIS Pipeline Referencingデータ モデルには、複数のフィーチャクラスが含まれています。 メジャーとその精度は、すべての LRS (リニア リファレンス システム) の正確度に不可欠であるため、これらすべてのフィーチャクラスの空間参照、許容値、および座標精度の設定を一致させる必要があります。 これにより、ルート、イベント、および交点のジオメトリとメジャーが、LRS (リニア リファレンス システム) 内で正しく、整合性が保たれるようになります。 任意の中心線、キャリブレーション ポイント、レッドライン、ネットワーク、イベント、または交点フィーチャクラスが LRS に登録される前にモデル化されている場合は、許容値と座標精度の設定が一致していることを確認します。 次の表の情報を使用して、LRS 内の中心線、キャリブレーション ポイント、レッドライン、ネットワーク、イベント、または交点フィーチャクラスに使用する正しい空間参照、許容値、および座標精度の設定を決定します。

フィーチャクラス空間参照XY 許容値XY 座標精度Z 許容値Z 座標精度M 許容値M 座標精度参考情報

読み込みに使用されるソース ルート データ

NAD 1983 UTM Zone 12N

0.001 メートル

0.0001 メートル

0.001 メートル

0.0001 メートル

0.001 メートル

0.0001 メートル

空間参照、XY 許容値、Z 許容値、および座標精度の値を、中心線、キャリブレーション ポイント、およびレッドライン フィーチャクラスに適用する必要があります。

中心線

ソース ルートと同じ、NAD 1983 UTM Zone 12N

ソース ルートと同じ、0.001 メートル

ソース ルートと同じ、0.0001 メートル

ソース ルートと同じ、0.001 メートル

ソース ルートと同じ、0.0001 メートル

M 対応でない

M 対応でない

空間参照、XY 許容値と座標精度、Z 許容値と座標精度は、データを読み込む際に使用したソース ルートと一致している必要があります。

キャリブレーション ポイント

中心線と同じ、NAD 1983 UTM Zone 12N

中心線と同じ、0.001 メートル

中心線と同じ、0.0001 メートル

中心線と同じ、0.001 メートル

中心線と同じ、0.0001 メートル

M 対応でない

M 対応でない

空間参照、XY 許容値と座標精度、Z 許容値と座標精度は、中心線フィーチャクラスと一致している必要があります。

レッドライン

中心線と同じ、NAD 1983 UTM Zone 12N

中心線と同じ、0.001 メートル

中心線と同じ、0.0001 メートル

Z 対応でない

Z 対応でない

M 対応でない

M 対応でない

空間参照、XY 許容値、および座標精度は、中心線フィーチャクラスと一致している必要があります。

ネットワーク

中心線と同じ、NAD 1983 UTM Zone 12N

中心線と同じ、0.001 メートル

中心線と同じ、0.0001 メートル

中心線と同じ、0.001 メートル

中心線と同じ、0.0001 メートル

ネットワークの計測単位によって異なります。 メートルの場合、0.001 メートルです。 キロメートルの場合、0.000001 キロメートルです。 マイルの場合、0.000000621369949 マイルです。

ネットワークの計測単位によって異なります。 メートルの場合、0.0001 メートルです。 キロメートルの場合、0.0000001 キロメートルです。 マイルの場合、0.000000062136995 マイルです。

空間参照、XY 許容値と座標精度、Z 許容値と座標精度は、中心線と一致している必要があります。

M 許容値と座標精度は、ネットワーク フィーチャクラスの空間参照の計測単位と、使用する LRM の計測単位に基づきます。 説明については、以下の段落をご参照ください。

イベント

ネットワークと同じ、NAD 1983 UTM Zone 12N

ネットワークと同じ、0.001 メートル

ネットワークと同じ、0.0001 メートル

ネットワークと同じ、0.001 メートル

ネットワークと同じ、0.0001 メートル

ネットワークと同じ

ネットワークと同じ

空間参照、XY 許容値と座標精度、Z 許容値と座標精度、M 許容値と座標精度は、イベントが登録されるネットワークと一致している必要があります。

交点

ネットワークと同じ、NAD 1983 UTM Zone 12N

ネットワークと同じ、0.001 メートル

ネットワークと同じ、0.0001 メートル

ネットワークと同じ、0.001 メートル

ネットワークと同じ、0.0001 メートル

ネットワークと同じ

ネットワークと同じ

空間参照、XY 許容値と座標精度、Z 許容値と座標精度、M 許容値と座標精度は、交点が登録されるネットワークと一致している必要があります。

注意:

上の表に例を示します。 Pipeline Referencing では、ArcGIS での使用がサポートされている任意の空間参照を使用できます。 許容値と座標精度の設定は、例の値と異なっていてもかまいませんが、ルートが正しくキャリブレーションされた状態を保つには、フィーチャクラス間で一致している必要があります。 座標精度の 2 倍以上の許容値がサポートされていますが、最高のパフォーマンスを得るには、LRS に属しているフィーチャクラスの座標精度の 10 倍以上の許容値を検討してください。

中心線フィーチャクラスの空間参照、XY 許容値と座標精度、Z 許容値と座標精度は、ネットワークに読み込まれるソース ルートと一致している必要があります。 これらの設定は LRS 内のネットワーク、イベント、および交点に反映されます。

キャリブレーション ポイントおよびレッドライン フィーチャクラスは、中心線フィーチャクラスと同じ空間参照、XY 許容値と座標精度、Z 許容値と座標精度を備えている必要があります。

ネットワークは、中心線フィーチャクラスと同じ空間参照、XY 許容値と座標精度、Z 許容値と座標精度を共有します。 ネットワークの M 許容値と座標精度は、ネットワーク フィーチャクラスの空間参照の計測単位と、使用する LRM の計測単位に基づきます。 計測単位が異なる場合、XY 許容値および座標精度から M 許容値および座標精度を取得する必要があります。

たとえば、ネットワーク フィーチャクラスの空間参照がメートル単位で、XY 許容値が 0.001 メートル、XY 座標精度が 0.0001 メートルであるとします。 LRM の計測単位がメートルの場合、M 許容値は 0.001、M 座標精度は 0.0001 になります。ただし、LRM の計測単位がキロメートルである場合、XY 許容値および座標精度値は、M 許容値および座標精度に合わせてメートルからキロメートルに変換する必要があります。 この例では、M 許容値は 0.000001、座標精度は 0.0000001 になります。

イベント フィーチャクラスは、イベントが登録されるネットワークと同じ空間参照、XY 許容値、Z 許容値、M 許容値、および座標精度を共有します。

交点フィーチャクラスは、交点が含まれるネットワークと同じ空間参照、XY 許容値、および座標精度を共有します。

フィーチャクラスの許容値と他のプロパティの詳細