物理的なギャップによるルートのキャリブレーション方法

Location Referencing ライセンスで利用可能です。

ギャップを含むルートは、[ネットワーク キャリブレーション ルールの変更 (Modify Network Calibration Rules)] ツールを使用して構成したギャップ キャリブレーション ルールに従ってキャリブレーションされます。 構成されたルールは、ArcGIS Location Referencing 編集ツールを使用してルートを作成または編集する際に適用されます。 LRS ネットワークのギャップを含むルートをキャリブレーションする方法は 3 つあります。

  • 増分値のステッピング
  • 増分値の追加
  • ユークリッド距離

いずれの方法も、ArcGIS Location Referencing 編集ツールを使用して作成または編集された物理的ギャップを含むルートに対して、異なるキャリブレーション値を生成します。 次の例では、ルートの作成および編集作業時に、異なるキャリブレーション方法を使用したルートのキャリブレーション値が表示されています。

物理的ギャップを含むルートの作成

ルートの作成キャリブレーション例説明

増分値のステッピング (0.1)

増分値のステッピング (0.1)

各物理的ギャップの後の最初のメジャーに、メジャー値 0.1 が追加されます。

増分値の追加 (0.1)

増分値の追加 (0.1)

各物理的ギャップの後の各メジャーに、メジャー値 0.1 が追加されます。

ユークリッド距離

ユークリッド距離

各物理的ギャップの後の最初のメジャーに、物理的ギャップの直線距離に等しいメジャー値が追加されます。

凡例

メジャー 0.5 〜 1 の間のルートを廃止します。

ルートの廃止キャリブレーション例説明

廃止により物理的ギャップが作成される前のルート

廃止により物理的ギャップが作成される前のルート

物理的ギャップが作成される前に表示されるルートの廃止部分は、廃止を使用して表示されます。

増分値のステッピング (0.1)

増分値のステッピング (0.1)

物理的ギャップの後の最初のメジャーに、メジャー値 0.1 が追加されます。

増分値の追加 (0.1)

増分値の追加 (0.1)

廃止によって生成された物理的ギャップの後の各メジャーに、メジャー値 0.1 が追加されます。

ユークリッド距離

ユークリッド距離

廃止によって生成された物理的ギャップの後の最初のメジャーに、物理的ギャップの直線距離に等しいメジャー値が追加されます。

凡例
注意:

構成された方法は、ArcGIS Location Referencing ツールを使用して作成または編集された物理的ギャップを含むルートのキャリブレーションにのみ適用されます。 これらのルールは、カートグラフィックの再配置を実行する際には適用されません。 キャリブレーション ルールは、既存のギャップには影響を与えません。 ルールは、ルートの編集作業によって新たな物理的ギャップが発生した場合にのみ適用されます。

  • 増分値のステッピング

    増分値のステッピング キャリブレーション ルールを使用する ネットワーク キャリブレーション ルールの変更ジオプロセシング ツール
  • 増分値の追加 - 増分値の追加を使用すると、ルートの始点および終点メジャーの全長に加えて、物理的ギャップごとにルートの各メジャーに追加する値を定義することができます。 この方法は通常、物理的ギャップでルート メジャーにカスタムの増分値を追加したり、ルートの距離が失われないようにしたりするために使用されます。 定義する増分値は数値である必要があり、小数も含めることができます。 増分値を 0 に定義すると、物理的ギャップでのキャリブレーション メジャーにギャップが含まれないルートが作成されます。

  • ユークリッド距離 - ユークリッド距離オプションは、編集したルートに沿った各物理的ギャップのユークリッド距離 (直線距離) を計算して追加します。 計算されたユークリッド距離は、ルートを構成するセグメントの全長に追加され、ルートの始点メジャーと終点メジャーを生成します。

LRS ネットワークのネットワーク キャリブレーション ルールの変更

物理的ギャップを含むルートのギャップ キャリブレーションの方法を構成するには、Location Referencing ツールボックスの [ネットワーク キャリブレーション ルールの変更 (Modify Network Calibration Rules)] ツールを使用します。