このツールはモデルで使用する ModelBuilder リボンからのみ利用できます。 このツールは、[ジオプロセシング] ウィンドウまたは Python からは利用できません。
このツールは、フィーチャおよび日付フィールドを含むテーブルを受け取ります。
このツールは、異なる時間間隔と時間範囲に含まれる行の反復処理およびフィルター処理を実行します。 たとえば、データまたはデータのサブセットの時間範囲全体にわたって、1 時間ごとにデータを反復処理することができます。 このツールは、他のツールへの入力として使用できる異なる時間的スライスを作成します。
[反復開始時間] および [反復終了時間] パラメーターを使用して、データの時間的サブセットから時間的スライスを作成します。
[データへ反復開始日のスナップ] および [データへ反復終了日のスナップ] パラメーターを、[反復開始時間] および [反復終了時間] パラメーターとともに使用して、反復の開始と終了をデータ内の最も近い datetime の値に合わせます。
これらのパラメーター値の組み合わせに基づいて時間的スライスの開始と終了が計算されます。 下の表は、[空のスライスをスキップ] パラメーターをオフにした状態で、異なるパラメーターの組み合わせに基づいて期待される結果を示しています。 たとえば、データは、2022-01-03 ~ 2022-01-31 の datetime の範囲を含んでいます。 1 日の間隔を使用し、[反復開始時間] および [反復終了時間] パラメーターの値が指定されない場合、最初の時間的スライスは、データの開始に基づいて 2022-01-03 から開始し、2022-02-01 に終了します。
反復開始時間 | データへ反復開始日時のスナップ | 反復終了時間 | データへ反復終了日時のスナップ | 最初の時系列スライスの開始 | 最後の時系列スライスの終了 |
---|
| | | | 2022-01-03 | 2022-02-01 |
2022-01-01 | オフ | | | 2022-01-01 | 2022-02-01 |
2022-01-01 | オン | | | 2022-01-03 | 2022-02-01 |
| | 2022-02-01 | オフ | 2022-01-03 | 2022-02-01 |
| | 2022-02-01 | オン | 2022-01-03 | 2022-01-31 |
2022-01-01 | オフ | 2022-02-01 | オフ | 2022-01-01 | 2022-02-01 |
2022-01-01 | オン | 2022-02-01 | オフ | 2022-01-03 | 2022-02-01 |
2022-01-01 | オフ | 2022-02-01 | オン | 2022-01-01 | 2022-01-31 |
2022-01-01 | オン | 2022-02-01 | オン | 2022-01-03 | 2022-01-31 |
[開始を含む] および [終了を含む] パラメーターの値にかかわらず、最初の時間的スライスの場合は、[開始を含む] パラメーターが常に順守され、最後の時間的スライス場合は、[終了を含む] パラメーターが常に順守されます。 中間の各時間的スライスの場合、データの含有および除外は、パラメーター値に基づきます。 たとえば、データが 2022-01-01 ~ 2022-01-03 の値を含んでいる場合、下の表は、2022-01-01 ~ 2022-01-03 にわたる反復の場合に 1 日の間隔を使用して期待される数の結果を示しています。
タイム スライス | 両方のパラメーターをオフにした場合の数 | 開始を含むのみをオンにした場合の数 | 終了を含むのみをオンにした場合の数 | 両方のパラメーターをオンにした場合の数 |
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2022-01-01 ~ 2022-01-02 | 1 | 1 | 2 (最初の時間的スライスの場合、[開始を含む] が常に順守されます) | 2 |
2022-01-02 ~ 2022-01-03 | 0 | 1 | 1 | 2 |
2022-01-03 ~ 2022-01-04 | 0 | 1 | 0 | 1 |
[反復開始時間] および [反復終了時間] パラメーターに関して同じ datetime フィールドが使用された場合、NULL 値を含む行は、どの時間範囲にも含まれないため、スキップされます。
[反復開始時間] および [反復終了時間] パラメーターに関して異なる datetime フィールドが使用された場合、NULL 値を含む行は、デフォルトでスキップされます。 [NULL 値をスキップ] パラメーターをオフにすると、NULL 値が反復に含まれます。 下の表は、1 日の間隔を使用し、[開始を含む] パラメーターをオンにした場合に、2022-01-01 ~ 2022-01-03 の出力タイム スライスに行が含まれるかどうかを示しています。
たとえば、ある行が NULL の開始時間フィールドの値を含み、終了時間フィールドの値が 2022-01-02 であるとします。
タイム スライス | 期待される結果 |
---|
2022-01-01 ~ 2022-01-02 | 含まれる (行の NULL 値が開始フィールドにあるため) |
2022-01-02 ~ 2022-01-03 | 含まれる ([開始を含む] パラメーターがオンであるため) |
2022-01-03 ~ 2022-01-04 | 含まない |
たとえば、ある行が 2022-01-02 を開始時間フィールドの値として含み、終了時間フィールドの値が NULL であるとします。
タイム スライス | 期待される結果 |
---|
2022-01-01 ~ 2022-01-02 | 含まない |
2022-01-02 ~ 2022-01-03 | 含まれる (行の NULL 値が終了フィールドにあるため) |
2022-01-03 ~ 2022-01-04 | 含まれる (行の NULL 値が終了フィールドにあるため) |
ある行が開始時間フィールドと終了時間フィールドの両方に NULL 値を含んでいる場合、その行は、すべての出力タイム スライスに含まれます。
[空のスライスをスキップ] パラメーターをオフにすると、0 の行数を含む時間的スライスを含めて、出力内のすべての時間的スライスが表示されます。 デフォルトでは、空のスライスは非表示になります。
各反復処理では、ツールは次の出力を返します。
- [出力レイヤー] - 時間的スライスの条件に一致する選択された行を含むレイヤー。
- [開始時間] - 時間的スライスごとの開始時間
- [終了時間] - 時間的スライスごとの終了時間
- [個数] - 各時間的スライス内の行の数
2 つの出力パラメーター [開始時間] および [終了時間] は、24 時間形式です。 時間がデータ内でも、どのパラメーター値でも指定されない場合、デフォルトのカットオフ時間は 00:00:00 です。
[開始時間] および [終了時間] パラメーターの値は、他のツールで出力名を定義するために、インライン変数置換として使用できます。 これを行うには、下の例のように特殊文字を含まない datetime 文字列を返すために、[出力時間文字列の形式] パラメーターをオンにします。
時間が、開始時間と終了時間の文字列に常に追加されます。 その文字列から時間を削除するには、[値の計算 (Calculate Value)] ツールを使用して、条件式を "%Start Time%"[:11] + "_to_" + "%End Time%"[:11] に設定します。 次に、[値の計算 (Calculate Value)] ツールの出力を、[フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールの出力で、インライン変数置換として使用できます。