コンバイン (Combine) (Spatial Analyst)

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

サマリー

複数のラスターを組み合わせて、入力値の組み合わせごとに一意の出力値を割り当てます。

コンバインの図
OutRas = Combine([InRas1, InRas2])

使用法

  • [コンバイン (Combine)] ツールは、整数値と関連する属性テーブルを処理します。 入力の値が浮動小数の場合、値が自動的に切り捨てられ、他の入力との一意性がテストされ、出力属性テーブルに送られます。

  • [コンバイン (Combine)] ツールは、[Combinatorial Or] ツールに似ています。 両方とも、入力値の組み合わせごとに新しい数値を代入します。 ただし [コンバイン (Combine)] ツールではラスターのリストを指定することができます。それに対し、[Combinatorial Or] ツールでは、ラスターまたは定数値を 2 つのみ、入力として指定できます。

  • [入力ラスター] パラメーター (Python では in_rasters) の値の 1 つとしてマルチバンド ラスターが指定された場合、すべてのバンドが使用されます。

    マルチバンド ラスターから選択したバンドを処理するには、まず、[コンポジット バンド (Composite Bands)] ツールを使用して、それら特定のバンドから構成されるラスター データセットを作成します。次に、その結果を [入力ラスター] パラメーター (Python では in_rasters) のリストで使用します。

  • 出力ラスターのタイプは、必ず整数になります。

  • 各ラスター入力は、出力ラスター属性テーブル (RAT) のフィールドによって表されます。出力のフィールドの順序は、入力ラスターの順序に一致します。

    マルチバンド入力が存在する場合、出力は各バンドを個別のラスターとして識別し、対応する数のフィールドが作成されます。

    同じラスターが複数回使用される場合、別の入力と見なされますが、警告が返されます。

  • 出力 RAT のフィールド名は、ラスターのデータセット名に基づきます。 フィールド名が長すぎる場合は、制限長に一致するよう切り詰められます。 データベースでサポートされていない特殊文字がラスター名に使用されている場合はアンダースコアに置き換えられます。

    マルチバンド入力の場合、フィールド名はアンダースコアで区切られた 2 つの部分から成ります。 前半部分はラスター名から派生し、後半部分は 1 から始まるバンドのインデックスです。

    フィールド名が重複する場合、1 から始まるインデックスを含むラスター名に変更することで、後続の各フィールド名が一意になります。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ラスター

組み合わせる入力ラスターのリスト。

Raster Layer

戻り値

ラベル説明データ タイプ
出力ラスター

組み合わせた出力ラスター。

入力値の組み合わせごとに、一意の整数値が割り当てられます。

Raster

Combine(in_rasters)
名前説明データ タイプ
in_rasters
[in_raster,...]

組み合わせる入力ラスターのリスト。

Raster Layer

戻り値

名前説明データ タイプ
out_raster

組み合わせた出力ラスター。

入力値の組み合わせごとに、一意の整数値が割り当てられます。

Raster

コードのサンプル

Combine の例 1 (Python ウィンドウ)

次の例では、さまざまな形式 (Grid、IMG、および TIFF) からなる複数の入力ラスターを使って、一意の組み合わせの値を Grid ラスターとして出力しています。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outCombine = Combine(["filter", "zone", "source.img", "dec.tif"])
outCombine.save("C:/sapyexamples/output/outcombine2")
Combine の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次の例では、さまざまな形式 (Grid、IMG、および TIFF) からなる複数の入力ラスターを使って、一意の組み合わせの値を Grid ラスターとして出力しています。

# Name: Combine_Ex_02.py
# Description: Combines multiple rasters such that a unique value is
#              assigned to each unique combination of input values
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inRaster01 = "filter"
inRaster02 = "zone"
inRaster03 = "source.img"
inRaster04 = "dec.tif"

# Execute Combine
outCombine = Combine([inRaster01,inRaster02,inRaster03,inRaster04])

# Save the output 
outCombine.save("C:/sapyexamples/output/outcombine")

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst

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