トポ → ラスター (Topo to Raster) (Spatial Analyst)

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

3D Analyst のライセンスで利用可能。

サマリー

ポイント、ライン、およびポリゴン データから、水文学的に正しいラスター サーフェスを内挿します。

[トポ → ラスター (Topo to Raster)] ツールの詳細

使用法

  • 最適な結果が得られるのは、すべての入力データが同じ平面座標系に格納され、Z 単位が同じである場合です。非投影データ (緯度経度) も使用できますが、結果はそれほど正確でなく、特に高緯度で精度が低下します。

  • 出力セル内に複数の入力ポイントがある場合、[トポ → ラスター (Topo to Raster)] は、内挿の平均値を使用します (セル内にある最初の 100 ポイントのみが対象となり、それ以外は無視されます)。アルゴリズムに対してポイントの数が多すぎる場合は、ポイント データセットのポイント数が多すぎることを示すエラーが生成されます。使用できるポイントの最大数は、NRows * NCols です。NRows は出力ラスターのロウの数を表し、NCols はカラムの数を表します。

  • 入力フィーチャのデータ タイプがコンターの場合、アルゴリズムは最初に、コンターの曲率に基づいて単純化されたサーフェスの形状を生成します。続いて、コンターを標高情報のソースとして生成します。コンターとコーナーが河川や尾根の信頼性の高い指標である大縮尺データでは、コンターが最適です。小さい縮尺では、コンターの頂点をデジタイズして入力ポイント フィーチャクラスとして使用すると、効果的でコストもかかりません。

  • [出力セル サイズ] パラメーターは、数値で定義することも、既存のラスター データセットから取得することもできます。 セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、[セル サイズ] 環境が指定されていれば、そこから取得されます。 パラメーターのセル サイズも環境のセル サイズも指定されておらず、[スナップ対象ラスター] 環境が設定されている場合には、スナップ ラスターのセル サイズが使用されます。 何も指定されていない場合、セル サイズは範囲の幅または高さ (どちらか短い方) を 250 で割って求められます。この範囲は環境で指定された出力座標系にあります。

  • セル サイズが数値によって指定されている場合、このツールは出力ラスターに対してこの値を直接使用します。

    セル サイズがラスター データセットを使用して指定されている場合、パラメーターはセル サイズの値ではなくラスター データセットのパスを示します。 データセットの空間参照が出力空間参照と同じである場合、解析ではラスター データセットのセル サイズが直接使用されます。 データセットの空間参照が出力空間参照と異なる場合は、選択された [セル サイズ投影法] の値に基づいて投影されます。

  • 網状の河川を表す場合や、アークを使用して河川の両側を表現すると、信頼性の高い結果が得られない場合があります。河川データは常にポイントまたはコンターのデータよりも優先されるため、各河川に沿った降下傾斜と矛盾する標高データ ポイントは無視されます。河川データは、地形情報を内挿に追加する強力な手段であるだけでなく、出力 DEM の品質を保証します。

  • NULL 値をサポートするデータ形式 (ファイル ジオデータベース フィーチャクラスなど) では、入力として使用すると、NULL 値は無視されます。

  • [許容値 1] および [許容値 2] に設定する一般的な値は、次のとおりです。

    • 縮尺が 1:100,000 のポイント データでは、5.0 および 200.0 を使用します。
    • 最大縮尺が 1:500,000 の密度の低いポイント データでは、10.0 および 400.0 を使用します。
    • コンターの間隔が 10 のコンター データでは、5.0 および 100.0 を使用します。

    [許容値 2] は、[許容値 1] の 6 倍以上にする必要があります。

  • 入力とパラメーターを簡単に実験するには、[トポ → ラスター (Topo to Raster)] ダイアログ ボックスを使用して出力パラメーター ファイルを作成します。このファイルは、任意のテキスト エディターで編集でき、[トポ → ラスター (ファイルによる定義)(Topo to Raster by File)] ツールの入力として使用できます。

  • このツールは、メモリを大量に消費するアプリケーションであるため、大きな出力ラスターは作成できません。大きい出力が必要な場合は、[余白] パラメーターを使用してより小さい出力ラスターを作成します。この実行方法の詳細については、「[トポ → ラスター (Topo to Raster)] の詳細」ヘルプの「ラスターの作成とモザイク処理」セクションをご参照ください。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力フィーチャ データ

サーフェス ラスターに内挿される Z 値を含む入力フィーチャ。

フィーチャ入力ごとに、Z 値を格納するフィールドと、6 つの入力タイプのいずれかを指定できます。

  • [フィーチャ レイヤー] - 入力フィーチャ データセット。
  • [フィールド] - 属性を格納するフィールドの名前 (該当する場合)。
  • [タイプ] - 入力フィーチャ データセットのタイプ。

入力には次の 9 つのタイプを指定できます。

  • [ポイントの標高] - サーフェスの標高を表すポイント フィーチャクラス。[フィールド] には、ポイントの標高を格納するフィールドを指定します。
  • [コンター] - 標高コンターを表すライン フィーチャクラス。[フィールド] には、コンター ラインの標高を格納するフィールドを指定します。
  • [河川] - 河川の位置を表すライン フィーチャクラス。すべてのアークは、下流を指すように配置する必要があります。フィーチャクラスには、単一アークの河川のみを含むようにしてください。この入力タイプには [フィールド] オプションがありません。
  • [シンク] - 既知のシンクを表すポイント フィーチャクラス。このツールは、シンクとして明示的に指定されたポイントを解析から除外しません。[フィールド] を使用する場合は、正当なシンクの標高を格納するフィールドを指定します。[なし] を選択した場合は、シンクの位置だけが使用されます。
  • [境界] - 出力ラスターの外側の境界を表す単一のポリゴンを含むフィーチャクラス。この境界より外にある出力ラスターのセルは NoData になります。最終的な出力ラスターを作成する前に、このオプションを使用して海岸線に沿った水域エリアを切り取ることができます。この入力タイプには [フィールド] オプションがありません。
  • [湖] - 湖の位置を示すポリゴン フィーチャクラス。湖の内部にある出力ラスターのセルはすべて、湖岸線に沿ったすべてのセルの最小の標高値に割り当てられます。この入力タイプには [フィールド] オプションがありません。
  • [崖] - 崖を表すライン フィーチャクラス。崖のライン フィーチャは、ラインの左側が崖の低い側になり、ラインの右側が崖の高い側になるように、配置する必要があります。この入力タイプには [フィールド] オプションがありません。
  • [除外] - 入力データが無視されるべき領域のポリゴン フィーチャクラス。これらのポリゴンにより、内挿プロセスから標高データを削除できます。これは通常、ダム壁や橋に関連付けられている標高データを削除するのに使用されます。これにより、接続する排水構造を持った基礎となる谷の内挿が可能になります。この入力タイプには [フィールド] オプションがありません。
  • [海岸] - 海岸エリアのアウトラインを格納するポリゴン フィーチャクラス。これらのポリゴンの外側にある最終出力ラスターのセルは、ユーザーが指定した最小標高制限未満の値に設定されます。この入力タイプには [フィールド] オプションがありません。
TopoInput
出力セル サイズ
(オプション)

作成される出力ラスターのセル サイズ。

このパラメーターは、数値で定義するか、既存のラスター データセットから取得できます。 セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、指定されていれば、環境のセル サイズ値が使用されます。そうでない場合は、追加のルールを使用して別の入力から計算されます。 詳細については、使用方法をご参照ください。

Analysis Cell Size
出力範囲
(オプション)

出力ラスター データセットの範囲。

内挿は X および Y の制限内で実行され、この範囲の外にあるセルは NoData になります。出力ラスターのエッジに沿って最適な内挿結果を得るには、X および Y の範囲を入力データの範囲よりも両側で少なくとも 10 セル分だけ小さくなるようにします。

  • [左] - デフォルトは、すべての入力の最小の X 座標です。
  • [下] - デフォルトは、すべての入力の最小の Y 座標です。
  • [右] - デフォルトは、すべての入力の最大の X 座標です。
  • [上] - デフォルトは、すべての入力の最大の Y 座標です。

デフォルトの範囲は、入力フィーチャ データのすべての範囲で最大となる範囲です。

Extent
セルの余白
(オプション)

指定した出力範囲と境界を越えて内挿を行う距離 (セル単位)。

値は 0 以上である必要があります。デフォルト値は 20 です。

[出力範囲]境界フィーチャ データセットが、入力データの制限範囲と同じである場合 (デフォルト)、DEM のエッジに沿って内挿される値は隣接する DEM データとうまく一致しません。これは、これらの値を内挿するときに使用されるデータの量が、ラスター内部で周囲をすべて入力データで囲まれているポイントに比べて半分しかないためです。[セルの余白] オプションを使用すると、これらの範囲外にある入力データを内挿に使用できます。

Long
内挿に使用する最小 Z 値
(オプション)

内挿で使用する最小の Z 値。

デフォルトは、すべての入力値の最小値より 20 パーセント低い値です。

Double
内挿に使用する最大 Z 値
(オプション)

内挿で使用する最大の Z 値。

デフォルトは、すべての入力値の最大値より 20 パーセント高い値です。

Double
排水方法
(オプション)

適用する強制的な排水のタイプ。

強制的な排水のオプションを設定すると、すべてのシンクを除去して、水文学的に正しい DEM を作成できます。シンク ポイントが入力フィーチャ データで明示的に指定されている場合、これらのシンクは平滑化されません。

  • 強制このアルゴリズムは、実在のシンクか偽のシンクかにかかわらず、見つかったシンクをすべて除去しようとします。これがデフォルトです。
  • 強制しないシンクは平滑化されません。
  • シンクで強制入力フィーチャ データでシンクとして指定されたポイントは既知のシンクを表し、これらは変更されません。入力フィーチャ データで指定されていないシンクは偽のシンクと見なされ、アルゴリズムはこれを平滑化しようとします。偽のシンクの数が 8,000 を超えると、ツールは失敗します。
String
入力データの主要タイプ
(オプション)

入力フィーチャ データの主な標高データ タイプ。

関連するタイプを選択することで、河川と尾根の生成中に使用される検索方法が最適化されます。

  • コンター入力データの主なタイプは標高コンターになります。これがデフォルトです。
  • スポット入力の主なタイプはポイントになります。
String
処理の最大反復回数
(オプション)

内挿を繰り返す最大回数。

繰り返しの回数は、0 より大きい値にする必要があります。デフォルト値は 20 です。この値は通常、コンターとライン データのどちらにも適しています。

値を 30 にすると、除去されるシンクが減少します。まれに、除去するシンクや設定する尾根や河川の数を増やす場合に、大きい値 (45 ~ 50) が有効な場合もあります。繰り返しの最大回数に達すると、各グリッドの解像度で繰り返しが終了します。

Long
粗さのペナルティ
(オプション)

粗さの尺度を表す二次導関数の二乗の積分。

粗さのペナルティは 0 以上である必要があります。主な入力データ タイプが [コンター] の場合、デフォルトは 0 です。主なデータ タイプが [スポット] の場合、デフォルトは 0.5 です。通常、これより大きな値は推奨されません。

Double
離散化誤差ファクター
(オプション)

離散化誤差ファクターは、入力データをラスターに変換するときに、スムージングの量を調整するために使用します。

0 より大きい値を指定する必要があります。通常の調整範囲は 0.25 〜 4 で、デフォルトは 1 です。値が小さいほどデータのスムージング量が少なくなり、値が大きいほどスムージング量が多くなります。

Double
垂直方向標準誤差
(オプション)

入力データの Z 値における確率的誤差の量。

値は 0 以上である必要があります。デフォルトは 0 です。

データに均一な分散の重大な確率的 (系統的でない) 垂直誤差がある場合、垂直方向標準誤差に小さい正の値を設定できます。この場合、垂直方向標準誤差をこれらの誤差の標準偏差に設定します。ほとんどの標高データセットでは垂直誤差を 0 に設定しますが、河川のライン データを持つポイント データをラスター化する場合は、小さい正の値を設定して収束を安定させることができます。

Double
許容値 1
(オプション)

この許容値は、地表の排水に関する標高ポイントの精度と密度を反映します。

ポイント データセットの場合、許容値をデータの高さの標準誤差に設定します。コンター データセットの場合は、平均コンター間隔の 2 分の 1 を使用します。

値は 0 以上である必要があります。デフォルトは、データ タイプが [コンター] の場合は 2.5、データ タイプが [スポット] の場合は 0 です。

Double
許容値 2
(オプション)

この許容値は、非現実的に高いバリアによる排水の除去を回避します。

0 より大きい値を指定する必要があります。デフォルトは、データ タイプが [コンター] の場合は 100、データ タイプが [スポット] の場合は 200 です。

Double
出力 流水 ポリライン フィーチャ
(オプション)

河川ポリライン フィーチャと尾根ライン フィーチャの出力ライン フィーチャクラス。

ライン フィーチャは、内挿プロセスの最初に作成されます。内挿にサーフェスの一般的な形状を与えます。既知の河川および尾根データと比較して排水と形状が正しいことを確認するために使用できます。

ポリライン フィーチャは、次のようにコード化されます。

1. 崖を流れない入力河川ライン。

2. 崖を流れる入力河川ライン (滝)。

3. 偽のシンクを除去する強制排水。

4. コンターのコーナーから決定される河川ライン

5. コンターのコーナーから決定される尾根ライン。

6. 使用しません。

7. データ河川ラインの副条件。

8. 使用しません。

9. 大きな標高データが削除されたことを示すライン。

Feature Class
残留シンク ポイント フィーチャ
(オプション)

残留シンク ポイント フィーチャの出力ポイント フィーチャクラス。

これらは、シンク入力フィーチャ データに指定されていない、強制的な排水で除去されなかったシンクです。[許容値 1][許容値 2] の値を調整することで、残留シンクの数を減らすことができます。残留シンクは、強制的な排水のアルゴリズムで解決できなかった入力データ中のエラーを示している可能性があります。これは、わずかな標高のエラーを検出する有効な方法として使用できます。

Feature Class
出力診断ファイル
(オプション)

使用されたすべての入力とパラメーター、および各解像度と繰り返しで除去されたシンクの数を一覧で示す出力診断ファイル。

File
出力パラメーター ファイル
(オプション)

使用されたすべての入力とパラメーターの一覧を示す出力パラメーター ファイル。[トポ → ラスター (ファイルによる定義)(Topo to Raster by File)] で使用して、内挿を再度実行できます。

File
断面曲率粗さのペナルティ
(オプション)

断面曲率の粗さのペナルティは、局所に適用するペナルティで、曲率全体の一部を置き換えるのに使用できます。

これにより、結果として高品質のコンター データを得ることができますが、低精度のデータとの収束において不安定になる可能性もあります。断面曲率なしには 0.0 (デフォルト)、緩やかな断面曲率には 0.5、最大断面曲率には 0.8 を、それぞれ設定します。0.8 より大きな値は推奨できないため、使用しないでください。

Double
出力残差ポイント フィーチャ
(オプション)

局所的な離散化誤差によって縮尺されたときの、すべての大きな標高残差の出力ポイント フィーチャクラス。

10 より大きいスケールされた残差はすべて、入力標高データと河川データにエラーがないことを確認するために検証する必要があります。スケールされた残差が大きいことは、入力標高データと河川ライン データとの間に競合があることを示します。このことは、自動の強制排水が不十分であることとも関係があります。これらの競合を解決するには、既存の入力データのエラーを最初にチェックして修正した後で、河川ラインおよび/またはポイント標高データを追加します。スケールされていない残差が大きいことは、通常、入力標高エラーを示します。

Feature Class
出力河川および崖のエラー ポイント フィーチャ
(オプション)

河川および崖のエラーが発生する可能性がある場所の出力ポイント フィーチャクラス。

河川に閉じたループ、分流、および崖を流れる河川 (滝) がある場所を、ポイント フィーチャクラスから識別できます。崖の高い側および低い側と一致しない隣接セルを持つ崖も示されます。これは、方向が正しくない崖を的確に示す方法として使用できます。

ポイントは、次のようにコード化されます。

1. データ河川ライン ネットワーク内の真の回路。

2. 出力ラスターでエンコードされているとおりの河川ネットワーク内の回路。

3. 複数の湖の接続によって生成される河川ネットワーク内の回路。

4. 分流ポイント。

5. 崖を流れる河川 (滝)。

6. 湖からの複数の河川の流出を示すポイント。

7. 使用しません。

8. 崖の方向と高さが一致しない崖の脇のポイント。

9. 使用しません。

10. 削除された回路状の分流。

11. 流入する河川がない分流。

12. データ河川ライン分流が発生する場所とは異なる出力セル内のラスター化された分流。

13. 非常に複雑な河川ライン データを示す、副条件を処理するエラー。

Feature Class
出力コンターのエラー ポイント フィーチャ
(オプション)

入力コンター データに関して発生の可能性があるエラーの出力ポイント フィーチャクラス。

出力ラスターで表されているようにコンター値の標準偏差の 5 倍を超える高さのバイアスがあるコンターは、このフィーチャクラスに報告されます。標高が異なる他のコンターと結合するコンターは、このフィーチャクラスではコード 1 でマークされます。これにより、コンター ラベル エラーを確実に識別できます。

Feature Class

戻り値

ラベル説明データ タイプ
出力サーフェス ラスター

内挿された出力サーフェス ラスター。

常に浮動小数点ラスターです。

Raster

TopoToRaster(in_topo_features, {cell_size}, {extent}, {Margin}, {minimum_z_value}, {maximum_z_value}, {enforce}, {data_type}, {maximum_iterations}, {roughness_penalty}, {discrete_error_factor}, {vertical_standard_error}, {tolerance_1}, {tolerance_2}, {out_stream_features}, {out_sink_features}, {out_diagnostic_file}, {out_parameter_file}, {profile_penalty}, {out_residual_feature}, {out_stream_cliff_error_feature}, {out_contour_error_feature})
名前説明データ タイプ
in_topo_features
topo_input

Topo クラスは、サーフェス ラスターに内挿される Z 値を含む入力フィーチャを指定します。

Topo クラスへの入力には、次の 9 つのタイプを指定できます。TopoPointElevationTopoContourTopoStreamTopoSinkTopoBoundaryTopoLakeTopoCliffTopoExclusionTopoCoast

  • TopoPointElevation ([[inFeatures,{field}],...])

    サーフェスの標高を表すポイント フィーチャクラス。

    field には、ポイントの標高を格納するフィールドを指定します。

  • TopoContour ([[inFeatures,{field}],...])

    標高コンターを表すライン フィーチャクラス。

    field には、コンター ラインの標高を格納するフィールドを指定します。

  • TopoStream ([inFeatures,...])

    河川の位置を表すライン フィーチャクラス。すべてのアークは、下流を指すように配置する必要があります。フィーチャクラスには、単一アークの河川のみを含むようにしてください。

  • TopoSink ([[inFeatures,{field}],...])

    既知のシンクを表すポイント フィーチャクラス。[トポ → ラスター (Topo to Raster)] は、シンクとして明示的に指定されたポイントを解析から除外しません。

    field を使用する場合は、正当なシンクの標高を格納するフィールドを指定します。[なし] を選択した場合は、シンクの位置だけが使用されます。

  • TopoBoundary ([inFeatures,...])

    出力ラスターの外側の境界を表す単一のポリゴンを含むフィーチャクラス。この境界より外にある出力ラスターのセルは NoData になります。最終的な出力ラスターを作成する前に、このオプションを使用して海岸線に沿った水域エリアを切り取ることができます。

  • TopoLake ([inFeatures,...])

    湖の位置を指定するポリゴン フィーチャクラス。湖の内部にある出力ラスターのセルはすべて、湖岸線に沿ったすべてのセルの最小の標高値に割り当てられます。

  • TopoCliff ([inFeatures,...])

    崖を表すライン フィーチャクラス。崖のライン フィーチャは、ラインの左側が崖の低い側になり、ラインの右側が崖の高い側になるように、配置する必要があります。

  • TopoExclusion ([inFeatures,...])

    入力データが無視されるべき領域のポリゴン フィーチャクラス。これらのポリゴンにより、内挿プロセスから標高データを削除できます。これは通常、ダム壁や橋に関連付けられている標高データを削除するのに使用されます。これにより、接続する排水構造を持った基礎となる谷の内挿が可能になります。

  • TopoCoast ([inFeatures,...])

    海岸エリアのアウトラインを格納するポリゴン フィーチャクラス。これらのポリゴンの外側にある最終出力ラスターのセルは、ユーザーが指定した最小標高制限未満の値に設定されます。

PointElevationContour、および Sink の入力フィーチャ タイプでは、Z 値を格納するフィールドを指定できます。BoundaryLakeCliffCoastExclusion、または Stream には [フィールド] オプションがありません。

TopoInput
cell_size
(オプション)

作成される出力ラスターのセル サイズ。

このパラメーターは、数値で定義するか、既存のラスター データセットから取得できます。 セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、指定されていれば、環境のセル サイズ値が使用されます。そうでない場合は、追加のルールを使用して別の入力から計算されます。 詳細については、使用方法をご参照ください。

Analysis Cell Size
extent
(オプション)

Extent クラスは、出力ラスター データセットの範囲を決定します。

内挿は X および Y の制限内で実行され、この範囲の外にあるセルは NoData になります。出力ラスターのエッジに沿って最適な内挿結果を得るには、X および Y の範囲を入力データの範囲よりも両側で少なくとも 10 セル分だけ小さくなるようにします。

Extent クラスの形式:

  • Extent (XMin, YMin, XMax, YMax)

    ここで、

    • XMin- デフォルトは、すべての入力の最小の X 座標です。
    • YMin- デフォルトは、すべての入力の最小の Y 座標です。
    • XMax- デフォルトは、すべての入力の最大の X 座標です。
    • YMax- デフォルトは、すべての入力の最大の Y 座標です。

デフォルトの範囲は、入力フィーチャ データのすべての範囲で最大となる範囲です。

Extent
Margin
margin
(オプション)

指定した出力範囲と境界を越えて内挿を行う距離 (セル単位)。

値は 0 以上である必要があります。デフォルト値は 20 です。

Extent および TopoBoundary フィーチャ データセットが、入力データの制限範囲と同じである場合 (デフォルト)、DEM のエッジに沿って内挿される値は隣接する DEM データとうまく一致しません。これは、これらの値を内挿するときに使用されるデータの量が、ラスター内部で周囲をすべて入力データで囲まれているポイントに比べて半分しかないためです。Margin オプションを使用すると、これらの範囲外にある入力データを内挿に使用できます。

Long
minimum_z_value
(オプション)

内挿で使用する最小の Z 値。

デフォルトは、すべての入力値の最小値より 20 パーセント低い値です。

Double
maximum_z_value
(オプション)

内挿で使用する最大の Z 値。

デフォルトは、すべての入力値の最大値より 20 パーセント高い値です。

Double
enforce
(オプション)

適用する強制的な排水のタイプ。

強制的な排水のオプションを設定すると、すべてのシンクを除去して、水文学的に正しい DEM を作成できます。シンク ポイントが入力フィーチャ データで明示的に指定されている場合、これらのシンクは平滑化されません。

  • ENFORCEこのアルゴリズムは、実在のシンクか偽のシンクかにかかわらず、見つかったシンクをすべて除去しようとします。これがデフォルトです。
  • NO_ENFORCEシンクは平滑化されません。
  • ENFORCE_WITH_SINK入力フィーチャ データでシンクとして指定されたポイントは既知のシンクを表し、これらは変更されません。入力フィーチャ データで指定されていないシンクは偽のシンクと見なされ、アルゴリズムはこれを平滑化しようとします。偽のシンクの数が 8,000 を超えると、ツールは失敗します。
String
data_type
(オプション)

入力フィーチャ データの主な標高データ タイプ。

  • CONTOUR入力データの主なタイプは標高コンターになります。これがデフォルトです。
  • SPOT入力の主なタイプはポイントになります。

関連するタイプを選択することで、河川と尾根の生成中に使用される検索方法が最適化されます。

String
maximum_iterations
(オプション)

内挿を繰り返す最大回数。

繰り返しの回数は、0 より大きい値にする必要があります。デフォルト値は 20 です。この値は通常、コンターとライン データのどちらにも適しています。

値を 30 にすると、除去されるシンクが減少します。まれに、除去するシンクや設定する尾根や河川の数を増やす場合に、大きい値 (45 ~ 50) が有効な場合もあります。繰り返しの最大回数に達すると、各グリッドの解像度で繰り返しが終了します。

Long
roughness_penalty
(オプション)

粗さの尺度を表す二次導関数の二乗の積分。

粗さのペナルティは 0 以上である必要があります。主な入力データ タイプが [コンター] の場合、デフォルトは 0 です。主なデータ タイプが [スポット] の場合、デフォルトは 0.5 です。通常、これより大きな値は推奨されません。

Double
discrete_error_factor
(オプション)

離散化誤差ファクターは、入力データをラスターに変換するときに、スムージングの量を調整するために使用します。

0 より大きい値を指定する必要があります。通常の調整範囲は 0.25 〜 4 で、デフォルトは 1 です。値が小さいほどデータのスムージング量が少なくなり、値が大きいほどスムージング量が多くなります。

Double
vertical_standard_error
(オプション)

入力データの Z 値における確率的誤差の量。

値は 0 以上である必要があります。デフォルトは 0 です。

データに均一な分散の重大な確率的 (系統的でない) 垂直誤差がある場合、垂直方向標準誤差に小さい正の値を設定できます。この場合、垂直方向標準誤差をこれらの誤差の標準偏差に設定します。ほとんどの標高データセットでは垂直誤差を 0 に設定しますが、河川のライン データを持つポイント データをラスター化する場合は、小さい正の値を設定して収束を安定させることができます。

Double
tolerance_1
(オプション)

この許容値は、地表の排水に関する標高ポイントの精度と密度を反映します。

ポイント データセットの場合、許容値をデータの高さの標準誤差に設定します。コンター データセットの場合は、平均コンター間隔の 2 分の 1 を使用します。

値は 0 以上である必要があります。デフォルトは、データ タイプが [コンター] の場合は 2.5、データ タイプが [スポット] の場合は 0 です。

Double
tolerance_2
(オプション)

この許容値は、非現実的に高いバリアによる排水の除去を回避します。

0 より大きい値を指定する必要があります。デフォルトは、データ タイプが [コンター] の場合は 100、データ タイプが [スポット] の場合は 200 です。

Double
out_stream_features
(オプション)

河川ポリライン フィーチャと尾根ライン フィーチャの出力ライン フィーチャクラス。

ライン フィーチャは、内挿プロセスの最初に作成されます。内挿にサーフェスの一般的な形状を与えます。既知の河川および尾根データと比較して排水と形状が正しいことを確認するために使用できます。

ポリライン フィーチャは、次のようにコード化されます。

1. 崖を流れない入力河川ライン。

2. 崖を流れる入力河川ライン (滝)。

3. 偽のシンクを除去する強制排水。

4. コンターのコーナーから決定される河川ライン

5. コンターのコーナーから決定される尾根ライン。

6. 使用しません。

7. データ河川ラインの副条件。

8. 使用しません。

9. 大きな標高データが削除されたことを示すライン。

Feature Class
out_sink_features
(オプション)

残留シンク ポイント フィーチャの出力ポイント フィーチャクラス。

これらは、シンク入力フィーチャ データに指定されていない、強制的な排水で除去されなかったシンクです。許容値 (tolerance_1 および tolerance_2) の値を調整することで、残留シンクの数を減らすことができます。残留シンクは、強制的な排水のアルゴリズムで解決できなかった入力データ中のエラーを示している可能性があります。これは、わずかな標高のエラーを検出する有効な方法として使用できます。

Feature Class
out_diagnostic_file
(オプション)

使用されたすべての入力とパラメーター、および各解像度と繰り返しで除去されたシンクの数を一覧で示す出力診断ファイル。

File
out_parameter_file
(オプション)

使用されたすべての入力とパラメーターの一覧を示す出力パラメーター ファイル。[トポ → ラスター (ファイルによる定義)(Topo to Raster by File)] で使用して、内挿を再度実行できます。

File
profile_penalty
(オプション)

断面曲率の粗さのペナルティは、局所に適用するペナルティで、曲率全体の一部を置き換えるのに使用できます。

これにより、結果として高品質のコンター データを得ることができますが、低精度のデータとの収束において不安定になる可能性もあります。断面曲率なしには 0.0 (デフォルト)、緩やかな断面曲率には 0.5、最大断面曲率には 0.8 を、それぞれ設定します。0.8 より大きな値は推奨できないため、使用しないでください。

Double
out_residual_feature
(オプション)

局所的な離散化誤差によって縮尺されたときの、すべての大きな標高残差の出力ポイント フィーチャクラス。

10 より大きいスケールされた残差はすべて、入力標高データと河川データにエラーがないことを確認するために検証する必要があります。スケールされた残差が大きいことは、入力標高データと河川ライン データとの間に競合があることを示します。このことは、自動の強制排水が不十分であることとも関係があります。これらの競合を解決するには、既存の入力データのエラーを最初にチェックして修正した後で、河川ラインおよび/またはポイント標高データを追加します。スケールされていない残差が大きいことは、通常、入力標高エラーを示します。

Feature Class
out_stream_cliff_error_feature
(オプション)

河川および崖のエラーが発生する可能性がある場所の出力ポイント フィーチャクラス。

河川に閉じたループ、分流、および崖を流れる河川 (滝) がある場所を、ポイント フィーチャクラスから識別できます。崖の高い側および低い側と一致しない隣接セルを持つ崖も示されます。これは、方向が正しくない崖を的確に示す方法として使用できます。

ポイントは、次のようにコード化されます。

1. データ河川ライン ネットワーク内の真の回路。

2. 出力ラスターでエンコードされているとおりの河川ネットワーク内の回路。

3. 複数の湖の接続によって生成される河川ネットワーク内の回路。

4. 分流ポイント。

5. 崖を流れる河川 (滝)。

6. 湖からの複数の河川の流出を示すポイント。

7. 使用しません。

8. 崖の方向と高さが一致しない崖の脇のポイント。

9. 使用しません。

10. 削除された回路状の分流。

11. 流入する河川がない分流。

12. データ河川ライン分流が発生する場所とは異なる出力セル内のラスター化された分流。

13. 非常に複雑な河川ライン データを示す、副条件を処理するエラー。

Feature Class
out_contour_error_feature
(オプション)

入力コンター データに関して発生の可能性があるエラーの出力ポイント フィーチャクラス。

出力ラスターで表されているようにコンター値の標準偏差の 5 倍を超える高さのバイアスがあるコンターは、このフィーチャクラスに報告されます。標高が異なる他のコンターと結合するコンターは、このフィーチャクラスではコード 1 でマークされます。これにより、コンター ラベル エラーを確実に識別できます。

Feature Class

戻り値

名前説明データ タイプ
out_surface_raster

内挿された出力サーフェス ラスター。

常に浮動小数点ラスターです。

Raster

コードのサンプル

TopoToRaster (トポ → ラスター) の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、ポイント、ライン、およびポリゴン データから、水文学的に正しい TIFF サーフェス ラスターを作成します。

import arcpy
from arcpy import env  
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outTTR = TopoToRaster([TopoPointElevation([['spots', 'spot_meter']]), 
                       TopoContour([['contours', 'spot_meter']]),
                       TopoCliff(['cliff'])], 60, 
                       "#", "#", "#", "#", "NO_ENFORCE")
outTTR.save("C:/sapyexamples/output/ttrout.tif")
TopoToRaster (トポ → ラスター) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、ポイント、ライン、およびポリゴン データから、水文学的に正しい GRID サーフェス ラスターを作成します。

# Name: TopoToRaster_Ex_02.py
# Description: Interpolates a hydrologically correct surface 
#    from point, line, and polygon data.
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inPointElevations = TopoPointElevation([['spots.shp', 'spot_meter'], 
                                        ['spots2.shp', 'elev']])
inBoundary = TopoBoundary(['boundary.shp'])
inContours = TopoContour([['contours.shp', 'spot_meter']])
inLake = TopoLake(['lakes.shp'])
inSinks = TopoSink([['sink1.shp', 'elevation'], ['sink2.shp', 'none']])
inStream = TopoStream(['streams.shp'])

inFeatures = ([inPointElevations, inContours, inLake, inBoundary, inSinks])

# Execute TopoToRaster
outTTR = TopoToRaster(inFeatures)

# Save the output 
outTTR.save("C:/sapyexamples/output/ttrout03")

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst

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