色覚特性シミュレーター ツールの使用

[色覚特性シミュレーター] ツールは、マップ、レイアウト、またはレポートが、色弱と呼ばれることもある色覚特性のあるユーザーにどのように見えるかをシミュレートするためのカラー モードの実装です。 色覚特性では、一部の錐体視細胞が存在せず、色を知覚できません。 完全な色覚では、3 種類のすべての錐体視細胞が存在し、色を知覚できます。 色覚特性には多くの種類とレベルがありますが、色覚シミュレーターのモードは主に 3 つの条件に重点を置いています。

次のビデオでは、[色覚特性シミュレーター] の利点とその使用方法について説明します。

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  • ビデオの長さ: 1:00
  • このビデオは ArcGIS Pro 3.1 を使用して作成されています。

以下の色覚シミュレーション モードがあります。

色覚シミュレーション モード説明

P 型色覚 P 型色覚

赤い錐体視細胞がなく、青と緑の光を吸収する錐体視細胞のみが機能する、赤に対する色覚特性。 このモードでは、緑、赤、黄色の色相を識別することが困難です。

D 型色覚 D 型色覚

緑の錐体視細胞がなく、青と赤の光を吸収する錐体視細胞のみが機能する、緑に対する色覚特性。 このモードでは、緑、赤、黄色の色相を識別することが困難です。

T 型色覚 T 型色覚

青の錐体視細胞がなく、赤と緑の光を吸収する錐体視細胞のみが機能する、青に対する色覚特性。 このモードでは、緑、赤、オレンジ、紫、青の色相を識別することがより困難です。

任意のマップまたはシーン、レイアウト、レポートで [色覚特性シミュレーター] ツールを使用することができます。 ビューのコンテンツにのみ色覚シミュレーションが表示されます。 アプリケーションのユーザー インターフェイスは変わりません。

次の手順により、色覚シミュレーションを使用します。

  1. マップ、シーン、レイアウト、またはレポート ビューがアクティブであることを確認します。
  2. [表示] タブの [アクセシビリティ] グループで、[色覚シミュレーター] ドロップダウン リスト 色覚シミュレーター をクリックします。
  3. [P 型色覚] P 型色覚[D 型色覚] D 型色覚、または [T 型色覚] T 型色覚 を選択します。

    ビューのコンテンツにシミュレーターが適用され、マップ、レイアウト、またはレポート ビューの上部に [色覚特性シミュレーター] が表示されて、その時点でアクティブな色覚の状態でビューを参照していることを示します。

  4. 必要に応じて [色覚シミュレーター] ドロップダウン リストを再度クリックし、シミュレーション モードを変更したり、ビューのショートカット メニューを使用したりします。 レイアウトおよびレポート ビューの場合は、ページを右クリックするか空きスペースで右クリックすると、[色覚シミュレーター] ショートカット メニュー アイテムが開きます。
  5. 色覚シミュレーション モードを終了するには、[色覚特性シミュレーター] が表示されている同じバナーで、マップ、レイアウト、またはレポート ビューの右上にある [色覚特性シミュレーターを終了します。] ボタン 色覚シミュレーターの終了 をクリックします。 または、[表示] タブの [色覚シミュレーション] ボタンをクリックして、モードのオンとオフを切り替えます。

[クリップボードにキャプチャ] をマップまたはレイアウトで使用した場合は、色覚特性シミュレーションが一緒にキャプチャされますが、レポートで使用した場合、レポートは複数ページを表すため色覚特性シミュレーションは含まれません。 また、マップ、レイアウト、レポートをファイルやアニメーション ビデオにエクスポートした場合や、Web マップや Web シーンに共有した場合も、適用した色覚シミュレーション モードは含まれません。 Web 上で効果が視覚化されないことを示す共通の警告が表示されます。

注意:

[色覚特性シミュレーター] ツールはアナグリフ ステレオ表示とは互換性がないため、アナグリフ ステレオ表示では無効になっています。


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