本質的に空間的なデータは、必ずしも空間データ形式で保存されるとは限りません。 たとえば、ストリート住所と緯度経度座標を使用すると、地理的な位置を特定できますが、これらの情報はほとんどの場合にスプレッドシート、データベース、またはテキスト ファイルに保存されます。 地理情報をテーブルに保存している場合、ArcGIS Pro はその情報をマップに表示し、空間データに変換できます。
概要
- 視聴時間: 9:24
- このビデオは ArcGIS Pro 2.8 を使用して作成されています。
このチュートリアルでは、ニュージーランドの国立公園にある山小屋の緯度経度座標を含むテーブルから空間データを作成します。 ニュージーランドの山小屋は、米国の小屋に相当します。寝台、台所設備、電気、水道水がある場合もない場合もあります。 山小屋の位置のテーブルはカンマ区切り値ファイル (.csv) として保存されます。 CSV は、表形式のデータを保存するために使われる、一般的なファイル形式です。
- 所要時間: 45 分
- ソフトウェア要件: ArcGIS Pro Basic
注意:
ソフトウェア リリースごとにクイックスタート チュートリアルが更新されます。 最適なユーザー エクスペリエンスを得るには、お使いのソフトウェアと同じバージョンのオンライン ヘルプを使用します。
プロジェクトを開く
分析範囲は、ニュージーランドのタラナキ地方のエグモント国立公園です。
- ArcGIS Pro を起動して、必要に応じてサイン インします。
- 開始ページで、最近使用したプロジェクトのリストの横にある [別のプロジェクトを開く] をクリックします。
注意:
プロジェクトをすでに開いている場合は、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックします。 サイド タブのリストで [開く] をクリックします。 [開く] ページでページの上部にある [別のプロジェクトを開く] をクリックします。
- [プロジェクトを開く] ダイアログ ボックスで、[ポータル] の下の [ArcGIS Online] をクリックします。
注意:
[ArcGIS Enterprise] にサイン インしている場合は、チュートリアル データにアクセスするために、ArcGIS Online にアクティブなポータルを設定する必要があります。 これを行うことができない場合は、ブラウザーからデータをダウンロードできます。
- ダイアログ ボックスの上部にある [検索] ボックスに「Create points from a table」と入力して Enter キーを押します。
- 検索結果のリストで、[Create points from a table] をクリックして、プロジェクト パッケージを選択します。
注意:
この名前のプロジェクト パッケージが複数ある場合、[信頼済み] バッジ が付いたパッケージを選択します。 [所有者] 列に、所有者の名前が [ArcGISProTutorials] と表示されます。 結果が表示されない場合は、「検索結果が返されない」をご参照ください。
- [OK] をクリックします。
プロジェクトが開き、ニュージーランド北島のタラナキ地方が表示されます。 エグモント国立公園の境界はオレンジで囲まれています。 タラナキ山は国立公園の中心部にあります。
アクティブなビューは、Egmont という 2D マップです。 プロジェクトには、Egmont 3D という 3D シーンも含まれていますが、現在は開いていません。
- リボンの [表示] タブをクリックします。 [ウィンドウ] グループで [ウィンドウのリセット] をクリックし、[マッピング用にウィンドウをリセット (デフォルト)] をクリックします。
これにより、[コンテンツ] ウィンドウと [カタログ] ウィンドウが開き、他のウィンドウが閉じられます。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループの [ブックマーク] をクリックし、[Egmont ブックマーク] で [Egmont National Park] をクリックしてその公園を拡大表示します。
.csv ファイルからのフィーチャクラスの作成
.csv ファイルは、プロジェクト パッケージに添付ファイルとして格納されます。 CSV ファイルをテーブルとしてマップに追加し、ジオプロセシング ツールを使用してフィーチャクラスに変換します。
- [マップ] タブの [レイヤー] グループで、[データの追加] をクリックします。
- 参照ダイアログ ボックスのクイック リンクのリストで、[プロジェクト] の [フォルダー] をクリックします。
- 右側のウィンドウで、[Create_points_from_a_table] > [commondata] > [userdata] の順に参照します。
userdata フォルダーには、.csv ファイルとメタデータを含むテキスト ファイルが格納されています。
- [Egmont_National_Park_Huts.csv] をクリックして選択し、[OK] をクリックします。
.csv ファイルが [コンテンツ] ウィンドウの [スタンドアロン テーブル] の下に追加されます。
注意:
プロジェクト パッケージには、シェープファイル、.csv ファイル、テキスト ファイルなど、ジオデータベースに格納できないファイルは添付ファイルとして含まれています。 プロジェクト パッケージのフォルダー構造内で、添付ファイルは <project home folder>\commondata\userdata フォルダーに格納されています。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Egmont_National_Park_Huts.csv] を右クリックし、[開く] をクリックします。
テーブルの属性には、山小屋の名前とタイプ、定員、緯度経度座標が 10 進法で表示されます。 テーブルからフィーチャクラスを作成するには、緯度経度座標 (または別の一連の XY 座標値) が必要です。
- テーブルを閉じます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、Egmont_National_Park_Huts.csv を右クリックして [テーブルからポイントを作成] をクリックし、[XY テーブル → ポイント] をクリックします。
注意:
[XY テーブル → ポイント] ツールは、[スタンドアロン テーブル] タブの [ポイントの作成] グループで [テーブルから] をクリックして、[XY テーブル → ポイント] をクリックすることでも開くことができます。
[XY テーブル → ポイント (XY Table To Point)] ウィンドウが表示されます。 [入力テーブル] パラメーターが .csv ファイルに正しく設定されます。 [X フィールド] と [Y フィールド] パラメーターも、[LONGITUDE] と [LATITUDE] にそれぞれ正しく設定されます。
注意:
便宜上、一部のジオプロセシング ツールは「フローティング ウィンドウ」で開きます。 これらのツールは、[ジオプロセシング] ウィンドウで開くこともできます。
- [出力フィーチャクラス] 名を「ENP_Lodgings」に変更します
(ENP とは、Egmont National Park (エグモント国立公園) の略称です)。
- [Z フィールド] パラメーターは空白のままにします。
このテーブルには山小屋の標高値が含まれていません。
[座標系] パラメーターを GCS_WGS_1984 に設定します。 この座標系は、緯度経度の値で一般的に使用される座標系であるため、デフォルトで使用されます。 実際に、これはこのデータに対して正しい座標系です (Egmont_National_Park_Huts_metadata.txt ファイルを開くことで確認できます)。
- [OK] をクリックします。
操作が終了すると、新しいフィーチャクラスがプロジェクト ジオデータベース内に作成されます。 山小屋の場所を表す ENP_Lodgings というレイヤーがデフォルトのシンボルを使用してマップに追加されます。
- [カタログ] ウィンドウで、[データベース]、[create_points_from_a_table.gdb] の順に展開して、新しいフィーチャクラスを表示します。
メタデータの追加
フィーチャクラスにアイテム説明メタデータを追加できます。 アイテム説明には、タイトル、概要、説明、タグなどがあります。 クレジットと利用制限が含まれることもあります。 メタデータはデータに関する重要な背景情報を提供します。 ArcGIS Pro によってインデックスが構築され、データを検索すると検索結果が生成されます。
- [カタログ] ウィンドウ ([コンテンツ] ウィンドウではない) で [ENP_Lodgings] フィーチャクラス を右クリックし、[メタデータの編集] をクリックします。
メタデータ ビューが開きます。 [コンテンツ] ウィンドウにメタデータ スタイルのエレメントが表示されます。
注意:
デフォルトのアイテム説明メタデータ スタイルを使用している場合は、[コンテンツ] ウィンドウに示されたエレメントだけが [アイテム説明] になります。 必須情報がないので、メタデータ エレメントは現在無効 です。 別のメタデータ スタイルを使用している場合は、他のメタデータ エレメントも表示されます。 [アイテム説明] は、このチュートリアルで編集する唯一のエレメントです。
- メタデータ ビューで、[タイトル] ボックスに「Egmont National Park Lodgings」と入力します。
- [タグ] ボックスに「小屋, ホテル, 山小屋, エグモント国立公園, タラナキ, ニュージーランド」というキーワードを入力します (またはコピーして貼り付けます)。
キーワードは必ずカンマで区切ります。
- [サマリー (目的)] ボックスに「エグモント国立公園の山小屋、ロッジ、ホテルの場所。ハイキングやスキー旅行の計画に使用」と入力します。
- [説明 (要約)] テキスト ボックスをクリックします。
必須情報が存在するため、[コンテンツ] ウィンドウで、[アイテム説明] エレメントに有効マーク が表示されます。
- [説明 (要約)] ボックスに以下のテキストを追加します。「フィーチャは、緯度経度座標を含む CSV ファイルから作成され、NZTM に投影されました。 元の座標は、ピーター・スコット作成の測量結果から生成されました。 ピーター・スコットのデータは 2015 年 5 月 13 日に公開され、Creative Commons Attribution 3.0 New Zealand ライセンスによって共有されています。 ピーター・スコットのデータセットは、このデータセットよりも高精度です。 詳細については、Egmont National Park - Huts のオンライン データセット (https://koordinates.com) をご参照ください。このデータセットのその他のフィーチャは、Esri World Imagery ベースマップでデジタル化されています。」と追加します。
- [著作権] ボックスに「Peter Scott (peter@zoneblue.org); koordinates.com」と入力します。
- [著作権] で [新しい使用制限] をクリックします。 [利用制限] ボックスに「Creative Commons Attribution 3.0 New Zealand」と入力します。
注意:
設定ページでスペルチェックが有効になっている場合 (デフォルトでは有効になっています)、認識できない単語の下には波線が引かれています。 詳細については、「校正オプション」をご参照ください。
- リボンの [メタデータ] タブの [メタデータの管理] グループで、[保存] をクリックします。
- [ENP_Lodgings] メタデータ ビューを閉じます。
- [クイック アクセス ツールバー] で [プロジェクトの保存] をクリックします。
レイヤーの検証
ENP_Lodgings レイヤーのいくつかのフィーチャを拡大し、建物に実際に配置されていることを確認します。 このレイヤーの名前も変更します。
- Egmont マップで任意のポイント フィーチャを拡大します。
- あるいは、その他のフィーチャを観察します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[ENP_Lodgings] レイヤーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、レイヤー名を「Lodgings」に変更します。
- 必要に応じて [適用] をクリックします。
[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスのすべての変更内容は [OK] をクリックしたら保存されるため、[適用] をクリックする必要はありません。 ただし、[適用] をクリックすると、レイヤー名の変更が [コンテンツ] ウィンドウにすぐに反映されます。 これは、複数の変更を行っており、他の変更をコミットする前に変更の影響を確認する場合に便利です。
- [OK] をクリックします。
[コンテンツ] ウィンドウでレイヤー名が更新されます。
- 必要に応じて、リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックします。 [Egmont ブックマーク] で [Egmont National Park] をクリックします。
- [クイック アクセス ツールバー] で [プロジェクトの保存] をクリックします。
レイヤーのシンボル表示
山小屋が小縮尺で表示されないように、レイヤーの表示範囲を設定します。 また、レイヤーに対して縮尺ベースのサイズ設定を行い、拡大するにつれてシンボルが大きくなるようにします。 最後に、画像ベースマップにも表示されるシンボルを選択します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、必要であれば [Lodgings] レイヤーをクリックして選択します。 リボンの [フィーチャ レイヤー] タブをクリックします。
- [表示縮尺範囲] グループで、[表示縮尺の下限] の横のドロップダウン矢印をクリックし、[1:500,000] をクリックします。
ヒント:
ドロップダウン リストの中に 1:500,000 が含まれていない場合は、入力ボックスに直接入力するか、別の値を選択します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Lodgings] レイヤーのシンボルをクリックします。
[シンボル] ウィンドウが開き、ポイント シンボルを書式設定するオプションが表示されます。
- 必要に応じて、ウィンドウの上部の [ギャラリー] タブをクリックします。 シンボルのスクロール ボックスで、[ArcGIS 2D] にある [四角形 1] をクリックします (部分的に透明になっている四角形 1 (40%) ではなく、黒く塗りつぶされたシンボルを選択します)。
- ウィンドウの上部にある [プロパティ] タブをクリックします。 その下で [シンボル] タブ が選択されていることを確認します。
- [縮尺ベースのサイズ設定を有効化] チェックボックスをオンにします。
[サイズ] プロパティの下にスライダーが表示されます。 シンボル サイズを設定する最小のマップ縮尺と最大のマップ縮尺を表す、2 つのサイズ ストップ (短い垂直バー) があります。
- 左端のサイズ ストップの上にマウス ポインターを合わせます。
最初のストップは 1:500,000 に設定されています。 表示範囲の設定により、これがレイヤーが表示される最小の縮尺になります。
- もう 1 つのサイズ ストップの上にマウス ポインターを合わせます。
これは 1:1,000 に設定されており、シンボル サイズを割り当てられる最大の縮尺です。 マップ上では 1:1,000 よりも拡大できますが、シンボル サイズはそれ以上拡大されません。 現在、2 つ目のストップが選択されています (青)。 スライダーの上部には、選択されたストップのサイズが 10 pt に設定されています。
- [サイズ] の値を [12 pt] に変更します。
これがシンボルの最大サイズになります。
- 最初のサイズ ストップをクリックして選択します。
現在、このストップのサイズ値は 10 pt です。
- [サイズ] の値を [2 pt] に変更します。
マップ縮尺が 1:500,000 の場合、Lodgings シンボルのサイズは 2 ポイントになります。 マップを拡大すると、シンボル サイズは徐々に大きくなり、最大で 12 ポイントになります。
- ウィンドウ上部の [プロパティ] の下で、[レイヤー] タブ をクリックします。
- [表示設定] をクリックし、[色] ドロップダウン矢印をクリックします。 カラー パレットで、[アネモネ バイオレット] をクリックします。
- [アウトライン色] の設定を [グレー 30%] に変更します。
- [アウトライン幅] の値を「1.5」pt に変更して、Enter キーを押します。
- このウィンドウの下部にある [適用] をクリックします。
現在のマップ縮尺では、シンボルのアウトラインがわからなくなる場合があります。
注意:
ArcGIS Pro では、アンチエイリアスがオン (デフォルト) のときに、細いラインは透過表示でシミュレートされます。 すべての縮尺でシンボル アウトラインなどの細いラインを表示する必要がある場合は、アンチエイリアスをオフにします。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックします。 [Egmont ブックマーク] で [Taranaki Region] をクリックします。
マップが地方を表示する縮尺まで縮小され、シンボルはマップ上に表示されなくなります。
- マップ ビューの左下隅のマップ縮尺ボックスで、ドロップダウン矢印をクリックして、[1:500,000] をクリックします。
レイヤーが表示され、フィーチャが最小サイズで表示されます。
- 徐々に拡大すると、シンボル サイズも大きくなります。
- [Egmont National Park] ブックマークに移動します。
- [クイック アクセス ツールバー] で [プロジェクトの保存] をクリックします。
対話的なフィーチャ追加
Lodgings レイヤーには 13 個のフィーチャがあり、そのうちの 10 個は保存局所有の山小屋で、残り 3 個は登山クラブが所有する山小屋です。 また、公園内には、.csv ファイルに含まれていないリゾート ホテルが 2 軒あります。 このセクションでは、そのうちの 1 軒のホテル、Dawson Falls Mountain Lodge を探して、フィーチャをレイヤーに追加します。 フィーチャをレイヤーに追加すると、実際に、レイヤーのデータ ソースである ENP_Lodgings フィーチャクラスにそのフィーチャが追加されます。
- リボンの [マップ] タブの [照会] グループで、[場所検索] をクリックします。
[場所検索] ウィンドウが表示されます。
- [場所検索] ウィンドウで、[オプション] ドロップダウン矢印 をクリックして、ロケーター プロバイダーを表示します。 リストに ArcGIS World Geocoding Service が含まれており、有効になっていることを確認します。
ロケーター プロバイダーは、説明文や空間座標からマップの位置を検索します。 ArcGIS Pro でのデフォルトのロケーター プロバイダーには、XY provider と ArcGIS World Geocoding Service が含まれています。
- リストを折りたたむには、再度 [オプション] をクリックします。
Dawson Falls Mountain Lodge の Web サイトには、所在地はエグモント国立公園の Manaia Road の終端にあることが記載されています。 ただし、番地は記載されていません。
- [場所検索] ウィンドウの検索ボックスに「Manaia Road」と入力します。 Enter キーは押さないでください。
注意:
次の手順に示された候補一覧を表示する場合は、コピーして貼り付けるのではなく、住所を直接入力する必要があります。
- ドロップダウン リストに候補一覧が表示されます。ArcGIS World Geocoding Service で [Manaia Rd, Egmont National Park, 4391, NZL] をクリックします。
マップが拡大表示され、Manaia Road の終端にマーカーが付けられます。 道路に隣接している建物群が Dawson Falls Mountain Lodge です。
- [場所検索] ウィンドウでマーカーを右クリックして、[フィーチャクラスに追加] を選択します。
- [フィーチャクラスに追加] ダイアログ ボックスで、[Lodgings] を展開して [Lodgings] フィーチャ テンプレートをクリックします。
- [OK] をクリックします。
- [場所検索] ウィンドウの検索ボックスで、[削除] をクリックして住所を消去します。
一時的なマーカーがマップから削除されます。 Lodgings レイヤーの新しいフィーチャが選択されています。 次に、フィーチャに属性値を追加します。
- リボンの [編集] タブをクリックします。 [選択] グループで、[属性] をクリックします。
[属性] ウィンドウが表示され、選択したフィーチャの属性が表示されます。
注意:
NAME フィールドは、[場所検索] ウィンドウの情報を使用して自動的に設定されます。
- [属性] ウィンドウの下半分の [属性] タブで、NAME の横をクリックして「Dawson Falls Mountain Lodge」と入力します。 Tab を押します。
- TYPE に「Hotel」と入力して Tab を押します。
- CAPACITY に「24」と入力します。 [適用] をクリックします。
LATITUDE と LONGITUDE フィールドには <Null> 値を残しておきます。
- [編集] タブの [選択] グループで、[選択解除] をクリックします。
別のフィーチャの追加
公園内の 2 つ目のホテルは、Stratford Mountain House です。 このホテルは Pembroke Road にありますが、道路上でも少しわかりづらい場所にあります。 この場所を緯度経度の座標で検索します。
- [場所検索] ウィンドウの検索ボックスに「174.12248, -39.306201」と入力して (またはコピーして貼り付けて)、Enter キーを押します。
ArcGIS World Geocoding Service と XY プロバイダーの両方で結果が見つかります。
ウィンドウでハイライト表示された ArcGIS World Geocoding Service の位置がマップ上で拡大表示され、マーカーが付けられます。
- [場所検索] ウィンドウでハイライト表示された候補を右クリックして、[フィーチャクラスに追加] を選択します。
- [フィーチャクラスに追加] ダイアログ ボックスで [Lodgings] 見出しを展開し、必要に応じて、[Lodgings] フィーチャ テンプレートをクリックします。 [OK] をクリックします。
- [場所検索] ウィンドウの検索ボックスで、[削除] をクリックして一時的なマーカーを消去します。
Stratford Mountain House を表す新しい選択フィーチャが見えるようになります。
- [属性] ウィンドウの NAME の横をクリックして、「Stratford Mountain House」と入力します。 Tab を押します。
- TYPE に「Hotel」と入力して Tab を押します。
- CAPACITY には、「22」と入力します。 [適用] をクリックします。
- リボンの [編集] タブの [選択] グループで、[選択解除] をクリックします。
- [編集の管理] グループにある [保存] をクリックします。 [編集の保存] プロンプトで [はい] をクリックします。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Lodgings] レイヤーを右クリックし、[属性テーブル] をクリックします。 テーブルの下部へスクロールします。
このテーブルには、作成したばかりの 2 つのフィーチャのレコードを含む、15 件のレコードがあります。
- テーブルを閉じます。
- リボン上の [マップ] タブをクリックし、[Egmont National Park] ブックマークに移動します。
- [クイック アクセス ツールバー] で [プロジェクトの保存] をクリックします。
3D シーン内のレイヤーの表示
2D レイヤーを 3D シーンで表示できます。 シーンの標高サーフェスでは、2D フィーチャが 3D 地形に正しく配置されます。 Egmont マップから Lodgings レイヤーをコピーして、それを Egmont 3D シーンに貼り付けます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Lodgings] レイヤーを右クリックし、[コピー] をクリックします。
- [カタログ] ウィンドウで、[マップ] を展開します。 [Egmont 3D] を右クリックして、[ローカル ビューを開く] をクリックします。
Egmont 3D シーンが開き、アクティブなビューになります。
ヒント:
シーンは、グローバルまたはローカルのビュー モードで開くことができます。 このシーンは、範囲が比較的小さく投影座標系を使用しているため、ローカル ビューが適切です。 開いているシーンのビュー モードを変更するには、リボンの [表示] タブをクリックします。 [表示] グループで、[グローバル] または [ローカル] をクリックします。
- [コンテンツ] ウィンドウで、シーン名 ([Egmont 3D]) を右クリックし、[貼り付け] をクリックします。
Lodgings レイヤーが [コンテンツ] ウィンドウの [2D レイヤー] カテゴリに表示されます。
- リボン上の [マップ] タブの [ナビゲーション] グループで [マップ操作] をクリックします。
- マウス ボタンとマウスのホイール ボタンを使用して、シーンのズーム、画面移動、傾斜、回転を行います。 または、シーン内で スクリーン ナビゲーター を使用します。
これらのフィーチャは 3D サーフェス上の適切な位置に表示されますが、山に貼り付いた紙切れのようにシンボルがサーフェス上に横たわった状態で配置されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Lodgings] レイヤーを [2D レイヤー] カテゴリから [3D レイヤー] カテゴリまでドラッグします。
これにより、このレイヤーで 3D 描画プロパティが使用され、シンボルがサーフェス上に立った状態で配置されます。 この効果はビルボードと呼びます。 この点が改善され、3D 表示できるように設計されたシンボルの見栄えがよくなりました。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Lodgings] レイヤーのシンボルをクリックします。
- 必要に応じて、[シンボル] ウィンドウの [ポイント シンボルの書式設定] の下の [ギャラリー] タブをクリックします。
- 検索ボックスの横にある [すべてのスタイル] ドロップダウン矢印をクリックし、[プロジェクト スタイル] をクリックします。
[プロジェクト スタイル] 設定には、ArcGIS Pro プロジェクトにデフォルトで追加されるスタイルと、ユーザー自身が追加したスタイルが含まれます。 [すべてのスタイル] 設定には、ArcGIS Pro でインストールされたすべてのシステム スタイルが含まれます。 [プロジェクト スタイル] を選択すると、シンボル検索の範囲を絞り込むことができます。
- 検索ボックスに「立方体」と入力して Enter キーを押します。
- シンボルのリストで、[ArcGIS 3D] にある [立位立方体] をクリックします。
スタイルを追加すると、その他のシンボルにもアクセスできます。
- ウィンドウの上部にある [プロパティ] タブをクリックします。 必要に応じて、その下の [シンボル] タブ をクリックします。
- [色] のドロップダウン矢印をクリックし、任意の色をクリックします。 [サイズ] 設定を [5 pt] に変更して [適用] をクリックします。
注意:
縮尺ベースのサイズ設定は、シーンでは使用できません。 このシーンでは、5 ポイントまたは 6 ポイントのシンボル サイズがほとんどの縮尺で有効ですが、このサイズは小さすぎる、または大きすぎる場合があります。
- ナビゲーション ツールと Egmont 3D ブックマークを使用して、引き続きシーンの操作を行います。
- [クイック アクセス ツールバー] で [プロジェクトの保存] をクリックします。
Microsoft Excel ファイルや .csv ファイルなどの表形式のデータセットは、テーブルに住所や空間座標が含まれている限り、ArcGIS Pro で空間データに変換できます。 これにより、本質的には空間的ではあるものの、空間対応になっていないさまざまなデータ (顧客リストや Web サイトから取得したテーブルなど) を視覚化し、空間的に解析できるようになります。