Esri User Experience Improvement (EUEI) プログラム

Esri User Experience Improvement (EUEI) プログラムは、ユーザーによる ArcGIS Pro の使用法に関するデータを Esri が収集するのを許可するユーザーと Esri 間の自由意志の契約です。Esri はこの情報を使用して、ArcGIS Pro のインターフェイスやユーザビリティーを改善します。 情報 (エラー レポートを除く) は、人工知能モデルのトレーニングにも使用されることがあります。 このようなモデルの例に、一般的な使用パターンで使用されるツールのシーケンスと比較して、ジオプロセシング ツールを提案することがあります。

ハードウェアやオペレーティング システムに関する一部の情報も収集されます。 個人の特定につながる情報は収集されません。

EUEI プログラムへの参加は匿名であり、操作を妨げることはありません。 ソフトウェアのパフォーマンスは影響を受けません。 ユーザーが最初に同意した後、その他にユーザー側で必要な操作はありません。

収集されるデータと収集されないデータ

ユーザーの ArcGIS Pro の利用パターンに関するデータが収集されます。 これには、使用するコマンドとツールやそれらの使用頻度、アプリケーションを開いたままにしている時間が含まれます。 オペレーティング システムやグラフィックス カードなどのコンピューターに関する一部の情報も収集されます。

以下で特に指定していない限り、ArcGIS Pro でユーザーが使用するファイルやサービスに関するデータは収集されません。 ArcGIS 製品以外の製品の使用に関するデータは収集されません。ただし、ArcGIS を拡張するサードパーティ ソフトウェアに関する一部の一般情報を除きます。

EUEI プログラムに参加している場合、一部の ArcGIS バックグラウンド アプリケーション プロセスのエラー レポートは Esri に自動的に送信される場合があります。 これらのレポートには、ArcGIS Pro で使用しているファイルとサービスに関する情報が含まれる場合があります。 EUEI プログラムに参加しても、すべてのエラーレポートが自動的に送信されるわけではありません。 ArcGIS Pro でソフトウェア エラーが発生し、[ArcGIS アプリケーションが機能停止しています] ダイアログ ボックスが表示された場合は、Esri までエラー レポートを送信していただけますと、チームがその問題の追跡と解決に当たります。 レポートを送信する前に情報をプレビューできます。

EUEI プログラムでは Esri に提供するエラー レポートを除いて IP アドレス、ログイン資格情報などの個人データは収集されません。 お客様の電子メール アドレスは、お客様が選択した場合にのみ、エラー レポートとして収集されます。

データの格納方法とアップロード方法

EUEI ファイルには *.euei 拡張子が付けられます。 現在のファイルとつい最近使用した 2 ファイルがユーザーのコンピューター上のアプリケーション データの場所 (一般的に C:\Users\<User Name>\AppData\Local\ESRI\ArcGISPro\EUEI) に格納されます。 ファイル サイズは 1 MB 未満です。 データは Web サービスに定期的にアップロードされ、ストレージ リージョン設定で指定した (指定方法は次のセクションで説明) クラウドの場所に格納されます。

データの集約と優先順位付けに役立つように、すべての EUEI ファイルは、レポート ID と呼ばれる 1 つの GUID (Globally Unique IDentifier) によって識別されます。 レポート ID はランダムに生成される番号です。 個人を特定する番号ではありません。 これにより、Esri は何百ものユーザーからのフィードバック サンプルと 1 人のユーザーからの何百ものサンプルを簡単に区別できるようになります。

EUEI プログラムへの参加

ArcGIS Pro をインストールすると、インストール手順の途中で EUEI プログラムに参加することを求められます。 デフォルトでは、チェックボックスはオン (参加する) になっています。 参加を希望しない場合は、手順を進める前にチェックボックスをオフにします。

インストール ウィザード パネルの [Esri User Experience Improvement プログラム] チェックボックスがオンになっています。

ArcGIS Pro をインストールした後に参加ステータス、またはストレージ リージョンを変更するには次の手順に従ってください。

  1. プロジェクトが開いている場合は、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックします。 また、ArcGIS Pro の開始ページで [設定] タブ 設定 をクリックすることもできます。
  2. [設定] ページで [オプション] をクリックします。
  3. [オプション] ダイアログ ボックスの [アプリケーション] 見出しの下で、[一般] をクリックします。
  4. [Esri User Experience Improvement プログラム] セクションを展開します。
  5. EUEI プログラムに参加するかどうかを選択します。
    • [はい。Esri User Experience Improvement プログラムに参加します。(推奨)] - これがデフォルトのオプションです。
    • いいえ。Esri User Experience Improvement プログラムに参加しません。
    注意:

    EUEI 参加オプションが利用できない場合、EUEI への参加が管理者によってロックされている可能性があります (以下を参照)。

  6. ドロップダウン リスト矢印をクリックして、希望するリージョンをクリックします。

    リージョンは北米または EU (欧州連合) に設定できます。 リージョン設定によって EUEI データを保存するクラウド ストレージの場所が決まります。 デフォルト設定は北米です。

管理者の EUEI に関する制御

管理者として EUEI への参加を制限する場合は、Windows レジストリ内の次の値を編集します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\ESRI\ArcGISPro\Settings\EnableEUEI

管理者でないユーザーが EUEI に参加できないように制限するには、この値を 0 に設定します。 値を [1] に設定するか値を完全に削除すると、管理者でないユーザーが EUEI への参加を制御できます。

EUEI のファイルとエラー レポートを送信するリージョンを固定することもできます。 そのためには Windows レジストリに次の文字列値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\ESRI\ArcGISPro\Settings\EueiRegion

リージョンを北米に固定するには値を [NorthAmerica] に設定します。 リージョンを EU (欧州連合) に固定するには値を [EU] に設定します。 値を削除すると管理者以外のユーザーが自分でリージョンを選択できます。

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