カスタムのラスター関数は、Python ラスター関数 (*.py) と関連付けられたラスター関数テンプレート (*.rft.xml) を既知のホーム フォルダーに配置することで、シームレスに配置および配布できるようになりました。このフォルダーは、ArcGIS Pro を含むすべての ArcGIS 製品に存在します。開発者は、このフォルダーを一度設定し、それぞれの ArcGIS インストール ディレクトリに複製する必要があります。これらのフォルダー内に存在するすべてのカスタム関数が、プラットフォーム全体で認識されるようになります。ユーザーがカスタム関数テンプレートを適用または公開すると、ソフトウェアは、関連付けられた Python スクリプトがないか、この場所を自動的に検索します。
カスタムの Python ラスター関数を配置する前に、開発者はすべてのサードパーティ製 Python ライブラリがインストールされていることを確認する必要があります。これらの関連付けられたライブラリと正しいバージョンの Python も ArcGIS Pro とともにインストールする必要があります。Python のバージョンを調べるには、[Python] ウィンドウに「sys.version_info」と入力します。
この時点で、ラスター関数テンプレートの準備を開始できます。テキスト エディターまたは XML エディターを使用してテンプレートを開きます。XML エディターで Python ファイルへのパスを検索します。既知のホーム フォルダーのパスを使用して、テンプレートが参照している Python スクリプトのパスを変更します。これには、次の構文を使用します。[functions]Custom\subfolder\script1.py
ArcGIS Pro での配置
次に、開発者は関連付けられた Python スクリプトとラスター関数テンプレートを既知のホーム フォルダー内の Custom ディレクトリと ArcGIS Server (該当する場合) に配置する必要があります。ユーザーがテンプレートを適用または公開すると、ソフトウェアは、関連付けられた Python スクリプトがないか、この場所を自動的に検索します。ArcGIS Pro の既知のホーム フォルダーは .\Program Files\ArcGIS\Pro\Resources\Raster\Functions にあります。
注意:
カスタム関数を既知のホーム フォルダー内にある System フォルダーにはコピーしないでください。これは、既製の関数専用に予約されています。
.\Program Files\ArcGIS\Pro\Resources\Raster\Functions\Custom に Custom フォルダーを作成する必要があります。
ラスター関数テンプレートと Python ファイルは、Custom フォルダー内のサブフォルダーに配置する必要があります。これらは、[ラスター関数] ウィンドウに自動的に表示されます。サブフォルダーを使用しない場合、関数は [ラスター関数] ウィンドウで表示されません。Custom フォルダーの下のサブフォルダーは、[ラスター関数] ウィンドウのサブカテゴリとして使用されます。たとえば、agriculture というカテゴリがある場合、\Program Files\ArcGIS\Pro\Resources\Raster\Functions\Custom\agriculture というフォルダー構造を使用します。
[ラスター関数] ウィンドウの [カスタム] タブに [agriculture] というサブカテゴリがあります。
カスタム関数のサブカテゴリは、角括弧 ([ ]) を付けて表示されます。これらのサブカテゴリは、ArcGIS Pro では編集できません。