ラスター セルの反復子とは

RCI (ラスター セルの反復子) を使用すると、Raster オブジェクト内の各セル位置にアクセスできます。この反復子では、各位置および隣接する位置のセル値を簡単に調べることができます。ラスターを反復処理しながら、セル値の読み取りと書き込みを行うことができます。RCI は、ArcPy Python サイト パッケージのエクステンションである Spatial Analyst モジュールから使用できます。ラスター セルへの反復可能なアクセスによって、カスタム ラスター解析スクリプトを記述し、そのスクリプトを既存の一連の空間解析ジオプロセシング ツールと統合することが可能になります。

RCI のシンプルな使用例を以下に示します。

from arcpy.sa import *
myRas = Raster("myras")
for i, j in myRas:
    print(i, j, myRas[i, j])

このコード例では、myRas という Raster オブジェクトを作成します。これは、既存のラスター データセット myras から作成されます。ラスター セルの反復子は、Raster オブジェクトに対して定義されます。このオブジェクトは、ループでラスター セルのロウとカラムのインデックスを列挙します。反復子内で、ロウ インデックス i、カラム インデックス j、およびセル値 myRas[i,j] がセル位置ごとに検索されます。

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