PostgreSQL データベースでの ST_Geometry タイプのアップグレード

Standard または Advancedのライセンスで利用可能。

ST_Geometry ライブラリには、ArcGIS のバージョンごとの新機能や修正内容が含まれます。 [空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] ジオプロセシング ツールまたは CreateSpatialType ArcPy 関数を使用して、PostgreSQL データベース内の ST_Geometry タイプをアップグレードできます。

注意:

st_geometry.dll ファイルは、Microsoft Windows サーバー上に配置された場合、Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ (x64) を必要とします。 必要となるパッケージ バージョンについては、「PostgreSQL データベース要件」をご参照ください。 このパッケージが PostgreSQL サーバー上に存在しない場合は、Microsoft のサイトからダウンロードしてインストールしてください。

  1. データベース クラスターで、sde ログイン ロールにデータベースのスーパーユーザー権限がない場合は付与します。
  2. 新しいバージョンの st_geometry ライブラリを My Esri からダウンロードします。
  3. PostgreSQL サーバー上にある既存の st_geometry ライブラリのバックアップ コピーを作成するか、名前を変更します。
  4. 新しいライブラリを PostgreSQL lib ディレクトリに配置します。
    • PostgreSQLLinux サーバーにインストールされている場合は、サーバーに root ユーザーとしてログインし、st_geometry.so ファイルを /usr/lib64/pgsql ディレクトリに配置します。
    • PostgreSQLWindows サーバーにインストールされている場合は、st_geometry.dll ファイルを %PostgreSQL%\lib ディレクトリに配置します。
  5. ArcGIS Pro でプロジェクトを開いて、[カタログ] ウィンドウを開き、sde ユーザーとしてデータベースに接続します。

    これによって、.sde ファイルがプロジェクト フォルダーに作成されます。

  6. データベース内の ST_Geometry タイプ、サブタイプ、関数を更新するには、[空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] ジオプロセシング ツール、または CreateSpatialType ArcPy 関数を使用する Python スクリプトを実行します。

    データベース接続には、前の手順で作成した .sde ファイルを使用します。