頻繁に編集されるモバイル ジオデータベースの最適化により、データベースのサイズが縮小されるとともに、格納領域と未使用領域がクリーンナップされます。
モバイル ジオデータベース (.geodatabase) は SQLite リレーショナル データベース内に保存され、ディスク上の 1 個のファイルに複数のテーブルが含まれます。
モバイル ジオデータベースでデータの追加や削除を行っていくにつれ、データベース ページに未使用データ ブロックが溜まっていき、データベース ファイル内のテーブルとインデックスが断片化して効率性が下がります。 その結果、ジオデータベースを検索する際のパフォーマンスが下がることがあります。
これを修正するには、データベースの最適化 ジオプロセシング ツールを使用してモバイル ジオデータベースを最適化します。 ArcGIS の [データベースの最適化 (Compact)] ツールによって SQLite の vacuum 関数が実行されます。
データを頻繁に追加/削除する場合は、月に一度モバイル ジオデータベースを最適化する必要があります。 また、大規模な変更が加えられた場合も、その後にジオデータベースを最適化してください。 最適化を実行すると、レコードの並べ替えと未使用領域の削除により格納領域が整理され、 モバイル ジオデータベース内のデータにより効率よくアクセスできるようになります。 また、最適化によって、モバイル ジオデータベースのサイズも少さくなります。 前回の最適化以降のモバイル ジオデータベース内のデータへの編集数によっては、モバイル ジオデータベース ファイルのサイズが 1/2 以下に小さくなるケースもあります。
モバイル ジオデータベースを最適化するには、次のいずれかを実行します。
- データベースの最適化 ジオプロセシング ツールを実行します。
- [データベース プロパティ] ダイアログ ボックスで [データベースの最適化] を有効にします (以下のステップをご参照ください)。
注意:
編集のために ArcGIS Pro でデータベースを開いている場合、最適化を実行することはできません。 データベースを最適化するには、そのデータベース内に存在する、ソース テーブルまたはフィーチャクラスがあるすべてのレイヤーを [コンテンツ] ウィンドウから削除してください。
これらのステップに従って、[データベース プロパティ] ダイアログ ボックスで ArcGIS Pro のモバイル ジオデータベースを最適化します。
- 必要に応じて、ArcGIS Pro を起動して [カタログ] ウィンドウを開きます。
- [カタログ] ウィンドウで、次のいずれかの操作を実行します。
- [データベース] フォルダーを展開し、モバイル ジオデータベースを右クリックします。
- [フォルダー] を展開し、モバイル ジオデータベースに移動してモバイル ジオデータベースを右クリックします。
- ショートカット メニューで [プロパティ] をクリックします。
[データベース プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [管理] タブをクリックし、[データベースの最適化] の横にあるチェックボックスをオンにして [OK] をクリックします。
データベースの最適化 (Compact) ジオプロセシング ツールがモバイル ジオデータベースに対して実行されます。