属性テーブルは、モザイク データセットの作成時に作成されます。一部のフィールドは、デフォルトで常に表示されます。 特定のラスター タイプを使用してデータを追加する際、特定のメタデータ情報を含むフィールドを追加できます。 また、フィールドを追加して入力することもできます。 これらのフィールドは、モザイク データセット、動的な画像コレクション内の画像レイヤー、またはモザイク データセットを使用するイメージ サービスに対するクエリを定義する際に使用できます。 モザイク データセットを使用するユーザーにすべてのフィールドは公開したくない場合は、[モザイク データセット プロパティ] ダイアログ ボックスで [許可されるフィールド] を編集します。
属性テーブルには、次のデフォルト フィールドが含まれています。
- ObjectID- ArcGIS によって維持される ObjectID フィールドは、テーブル内の各行に対して一意の ID を提供します。 この ID は、[ラスターのロック] モザイク手法を使用する際に、画像 ID として使用できます。
- ラスター - Raster フィールドは、画像がモザイク データセットに追加された際に自動的に入力され、モザイク データセットのデータ タイプを示し、通常はラスターとして報告されます。
- Name- ラスター タイプで定義されたソースの名前で、ラスター データセット ファイルの名前やラスター タイプで定義されたメタデータ ファイルの名前になります。
- MinPS MaxPS - ピクセル サイズの最小値と最大値は LowPS 値と HighPS 値から計算され、重なり合うラスター データセットに依存します。 これらの値は、表示または画像のリクエストの特定の縮尺または解像度で、動的にモザイク処理された画像を作成する際に使用されるラスターを制御します。 たとえば、1 メートルのソース ラスターからモザイク データセットを作成し、オーバービューを構築した場合、ピクセル サイズの最小値と最大値の範囲が表示されます。 モザイク データセット全体を表示した場合 (完全に縮小表示した場合)、最大の MinPS 値および MaxPS 値を含む画像が表示されている可能性があります。 拡大表示すると画像の解像度が上がり、ピクセル サイズを小さくする必要があります。
- LowPS HighPS - これらの値はソース ラスターから抽出され、ラスター データセットに含まれているピクセル サイズの範囲を定義する際に使用されます。 たとえば、ピラミッド (または内部のオーバービュー) を含むラスター データセットはさまざまなピクセル サイズで構成され、低い値はベースのピクセル値を表し、高い値は使用されている最上位のオーバービューを表します。 ピラミッドを含まないラスター データセットでは、ピクセル サイズの低い値と高い値が同じになることがあります。
注意:
LowPS および HighPS フィールドは、表示順を制御したり、低解像度のラスターを指定したフットプリントで表示し、高解像度では見えないエリアをカバーしたりする際に使用されます。 このフィールドの値は、モザイク データセットがマップ内でさまざまなマップ縮尺レベルおよび空間解像度で使用される際の順序を制御します。
NULL 値は自動的に 0 に設定されます。
- Category- データセットのタイプと、モザイク データセット内のステータスを迅速に識別するために使用されます。
- 0 - 不明
- 1 - プライマリ (ベース) データ
- 2 - オーバービュー
- 3 - 未処理のオーバービュー
- 4 - 一部処理済みのオーバービュー
- 253 - アップロード済み
- 254 - 未完了で同期が必要
- 255 - カスタム アイテム
- Tag- 関数テンプレートに定義された関数に入力されるラスター データセットを識別するために使用されます。 たとえば、あるモザイク データセットをテーブル ラスター タイプを使用して別のデータセットにインポートする場合 (ラスター タイプに定義された一部の関数テンプレートを使用する場合) は、Tag フィールドに依存します。 ほとんどの場合、値はテーブルのデータセット エントリの作成に使用されたラスター タイプによって定義されます。
- GroupName- テーブル内の 1 つ以上の行が属する行グループの名前。 たとえば、Landsat シーンの場合、パンクロマティック ラスターとマルチスペクトル ラスターはテーブル内の別のアイテムとして追加されます。 特定のラスター タイプを使用して行を追加した場合、各行をパンシャープンに追加する必要があるため、グループ名が割り当てられます。 これは、テーブルのデータセット エントリを作成したラスター タイプによって定義されます。
- ProductName- これは、ラスター タイプで定義した名前またはプロダクト タイプのいずれかから取得されます。
- CenterX CenterY - ラスター データセットの重心または天底を識別する X 座標と Y 座標。 これらは、モザイク手法が [天底に最も近い] または [観測点に最も近い] の場合に、モザイク画像をレンダリングするために使用されます。
- ZOrder- [中心に最も近い]、[北西]、[属性による]、[天底に最も近い]、[観測点に最も近い] モザイク手法を使用しているときに、どのようにラスターをまとめてモザイク表示するかを決める際に使用する順序を制御します。 一般的に、低い値は前方に、高い値は後方になります。 たとえば、3 つの値 (10、0、-10) が存在する場合、モザイク画像を作成する際に、 高い値 (10) が重くなり、優先度が低くなるため、低い ZOrder 値 (0 または -10) で覆われることになります。 値が低いほど重要度が上がり、軽くなるため、高い ZOrder 値の上に表示されます (0 の上に 10 が表示されます)。 この表示値の順序は、高い数値が先に表示され、残りのラスターは前のラスターの上に降順で表示されるため、数値が低いラスターが上に表示されると考えることもできます。