ルートの作成ジオプロセシング ツールを使用したルートの作成

既存のラインからルートを作成するには、主に 2 つの方法があります。 次のいずれかを使用して、ルートを作成できます。

このトピックでは、[ルートの作成 (Create Routes)] ジオプロセシング ツールを使用し、既存のライン フィーチャからルートを作成する方法を紹介します。 選択したライン フィーチャからルートを作成する方法については、「[ルート作成] ツールを使用したルートの作成」をご参照ください。

[ルートの作成 (Create Routes)] ジオプロセシング ツールの使用

[ルートの作成 (Create Routes)] ジオプロセシング ツールを使用する際、入力フィーチャクラスはサポートされている任意の形式を使用できます。 ソース データセットには、各ライン フィーチャのルート ID を含むフィールド (数値、テキスト、グリッド) を指定する必要があります。 このツールは、同じルート ID 値を含むフィーチャをマージして、マルチパート ラインを形成します。 ライン フィーチャがマージされると、次の 3 つの方法のいずれかによってメジャーが累積されます。

  • 入力フィーチャの幾何学的長さで、メジャーを累積します。
  • メジャー フィールドに格納されている値を使用して、メジャーを累積します。
  • 始点メジャー フィールドと終点メジャー フィールドの値で、メジャーを設定します。

最初の 2 つのオプションでは、ユーザーが一部のパラメーターを決定することができます。

  • まず、出力ルートが分断している場合にメジャーを連続させるかどうかを選択できます。
  • 次に、始点メジャーの優先座標を指定することで、メジャーをルートに割り当てる方向を制御できます。 優先座標には、左上、右上、左下、または右下を設定できます。 これらのオプションは、マージして 1 つのルートにする複数の入力フィーチャに外接する四角形によって決まります。

出力ルートをシェープファイルまたはジオデータベース フィーチャクラスに書き込むことができます。

既存のライン フィーチャを使用したルートの作成

次の 2 つの状況についてルート メジャーを設定できます。

  • 入力フィーチャのメジャー値が不明
  • 入力フィーチャのメジャー値が既知

メジャー値が不明の場合

ルート メジャーの値が不明の場合、デジタイズした長さまたは入力フィーチャの属性値に基づいて、メジャー値を生成できます。 デジタイズした長さを使用する場合、出力ルート メジャーの単位は出力座標系の単位と同じになります (フィート、メートルなど)。 一方、数値属性を使用する場合、出力ルート メジャーはどのような単位でもかまいません。

この方法でルートを作成する場合、始点メジャーの優先座標を指定することで、メジャー方向のルートへの割り当てを制御します。 優先座標には、左上、右上、左下、または右下を設定できます。 これらのオプションは、マージして 1 つのルートにする複数の入力フィーチャに外接する四角形によって決まります。

次の例では、MILES フィールドの値を求めることで、メジャー値が累積されます。

注意:

始点の優先座標が指定されているため、入力フィーチャのデジタイズ方向は重要ではありません。 この例の場合、始点の優先座標は左下になります。

ルート作成の図

複数の分断したパートを含むルートがサポートされています。 たとえば、道路を表すルートは、川の両岸で同じ名前になることがあります。 このような場合、パート間の空間的なギャップを無視してルートを作成することができます。 空間的なギャップを無視すると、分断されたルートを作成する際に、連続的なメジャー値になります。 空間的なギャップをメジャー値に統合する場合、ギャップの距離は各パートの端点間の直線距離になります。 ギャップの単位は出力座標系と同じになりますが、計測単位と同じであってもなくてもかまいません。

分断されたルートを作成する場合、メジャー値を連続させるかどうかを選択できます。 次の例では、始点の優先座標は左下です。

ルート作成の図

メジャー値が既知の場合

計測データがライン フィーチャ入力の属性としてすでに存在する場合、そのメジャー情報を継承したルートを作成することができます。 次の例では、2 つのフィールドにそれぞれ始点マイル情報と終点マイル情報が格納されています。

このメソッドを使用する場合、ルートに必ずしも増加しないメジャーが含まれるのを防ぐために、各入力ライン フィーチャをメジャーが増加する方向に向けることが重要です。

FR_M フィールドと TO_M フィールドの値に基づいてメジャー値が求められます。

注意:

下図では、入力フィーチャのデジタイズ方向が出力ルートの方向を決定しています。

ルート作成の図