ArcGIS Pro Standard ライセンスと Data Reviewer ライセンスで利用できます。
サマリー
[正規表現] チェックは、フィーチャクラスかテーブルの各文字列フィールドで一覧されているテキスト文字列を検索し、指定した形式または値に一致しない文字列を返します。
サポートされているワークフロー
ArcGIS Data Reviewer のチェックは、データの自動レビューを実装するための複数の方法をサポートしています。 次の表に、このチェックでサポートされている実装方法を示します。
検証 | 制約 | |
---|---|---|
レビューアー バッチ ジョブ | 属性 (検証) ルール | いいえ |
はい | はい (ArcGIS Pro 2.9 および ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降) |
概要
文字列フィールドは、値として英数字の文字列を使用します。 これには、フィーチャの名前、計測値 (高さ、長さ、幅、面積)、Z 値、およびフィーチャの作成日などのメタデータを含むフィールドなどがあります。
指定された書式または値と一致しない文字列が見つかったとき、テーブルの行がエラーとして返されます。 たとえば、社会保障番号 (SSN) の書式が正しくないレコードを見つけるには、SSN フィールドに「\b[0-9][0-9][0-9]-[0-9][0-9]-[0-9][0-9][0-9][0-9]\b」と入力できます。 このチェックでは、123456789、123-ab-4567、1123-34-12345、123-4567 などの SSN フィールド値が正しくないフィーチャまたは行を返します。
複数のフィールドを検索する場合は、表現も複数作成する必要があります。 複数の表現を使用すると、対応する表現と一致しない 1 つ以上のフィールドに対して 1 つの結果が返されます。 たとえば、文字列フィールドを 2 つ選択し、そのうち 1 つだけが表現に一致する場合、一致しない方のフィールドを参照して結果が返されます。 どちらのフィールドも 2 つの表現と一致しない場合、2 つの一致しない表現に対して 1 つの結果が返されます。
[正規表現] チェックは、フィーチャクラス全体、サブタイプ、または SQL クエリを使用して選択されたフィーチャのセットに対して実行できます。
注意:
以前のバージョンの ArcGIS Pro でエクスポートされた正規表現チェックは、インポートの変更に対応するため、ArcGIS Pro 3.1 で再エクスポートする必要があります。
構文
パラメーター | 必須 | 説明 | ワークフロー |
---|---|---|---|
サブタイプ | いいえ | ルールが適用されるサブタイプ。 | 検証 |
属性 | いいえ | ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリ。 | 検証 |
検索目標 | はい | ルールによって評価される属性フィールドと正規表現の条件。 | 検証 |
名前 | はい | ルールの一意の名前。 この情報は、データ品質要件のトレーサビリティ、自動レポート、および修正ワークフローのサポートに使用されます。 | 検証 |
説明 | いいえ | 非準拠フィーチャが検出されたときに定義するエラーの説明。 この情報は、修正ワークフローを円滑に進めるためのガイダンスを提供します。 | 検証 |
重要度 | はい | 非準拠フィーチャが検出された時点で割り当てられるエラーの重要度。 この値は、他のエラーに対するこのエラーの重要度を示します。 値の範囲は 1 ~ 5 で、1 は最高優先順位を示し、5 は最低優先順位を示します。 | 検証 |
タグ | いいえ | ルールのタグ プロパティ。 この情報は、データ品質要件のトレーサビリティとレポートをサポートするためのルール作成および管理ワークフローで使用されます。 | 検証 |
備考
チェックを使用する際には、次の点に留意してください。
- このチェックが以前のバージョンの ArcGIS Pro でエクスポートされている場合、インポートの変更に対応するため、ArcGIS Pro 3.1 で再エクスポートする必要があります。
- システムで生成されていない文字列フィールドがフィーチャクラスかテーブルにある場合のみ、このチェックが [レビューアー ルール] ギャラリーに表示されます。
- 読み取り専用文字列フィールドでこのチェックを作成できます。
- ルール評価時には、検証のステータスが [2 (計算不要、検証不要、エラーなし)])、[3 (計算不要、検証必要、エラーあり)]、 [6 (計算必要、検証必要、エラーなし)]、または [7 (計算必要、検証必要、エラーあり)] の入力フィーチャのみが考慮されます。
- [属性] フィルター パラメーターには、比較演算子 (=、<>、>、<、>=、<=) および論理演算子 (AND/OR、IN/NOT IN、LIKE/NOT LIKE、IS NULL) のみを使用できます。
- [属性] フィルター パラメーターでは、フィールド タイプとして、Big Integer、Date Only、Time Only、Timestamp Offset を使用できません。 これらのタイプが選択されると、行ヘッダーが赤色に変わり、ルールを保存できなくなります。