ボクセル シーン レイヤーの視覚化

ボクセル シーン レイヤーを使用すると、ArcGIS Platform 全体で「ボクセル レイヤー」を共有できます。 ボクセル レイヤーの共有またはボクセル シーン レイヤー パッケージ (.slpk) のアップロードによって多次元 3D データを公開し、対象ユーザーが Web シーン レイヤーとしてアクセスできるようにすることができます。

ボクセル シーン レイヤーの例
ダルムシュタット市のヘッセン州立博物館の下に位置する地質モデルと下水設備。 Copyright 2021: Hessian Agency for Nature Conservation, Environment and Geology and TU Darmstadt.

ボクセル シーン レイヤーはボクセル レイヤーと同じ機能を提供します。 たとえば、スライス、セクション、等値面を作成または変更して、「レイヤーを探索」できます。 ボクセル シーン レイヤーの表示設定を変更したり、ボリュームとサーフェス間を切り替えたり、シンボルを変更したりできます。

変更内容はシーンに保存されます。または、シーンを新しい Web シーンとして共有することもできます。 ボクセル シーン レイヤーを含む Web シーンを開いたら、変更内容を Web シーンに保存できます。

スライスを表示するボクセル シーン レイヤーの例

予測された酸素濃度のスライスされたボリュームと等値面が表示されています。

ボクセル シーン レイヤーとジオプロセシング ツール

ボクセル シーン レイヤーは、すべてのジオプロセシング ツールで入力としてサポートされていません。

ボクセル レイヤーの共有

ボクセル シーン レイヤーを作成するには、[ボクセル シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create Voxel Scene Layer Content)] ツールを使用します。 [パッケージの共有 (Share Package)] ツールを使用して、シーン レイヤー パッケージを ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 11.2 にアップロードできます。 詳細な手順については、「シーン レイヤー パッケージの共有」をご参照ください。

共有方法サポートされているポータル
パッケージの共有

ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise 11.2

Web シーン」としての共有または「Web レイヤー」としての共有

ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise 11.2

ボクセル Web シーン レイヤーは、ArcGIS Pro で視覚化するか、ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise 11.2Scene Viewer で視覚化できます。

ボクセル Web シーン レイヤーのアイテムの更新

Web シーンで共有されるボクセル シーン レイヤーは更新できます。 スライス、セクション、等値面を追加または削除できるほか、シンボルを更新して「Web シーンを保存」し、ボクセル シーン レイヤーに対するそれらの更新を表示することもできます。

  1. [カタログ] ウィンドウで、ボクセル シーン レイヤーを含む Web シーンを参照します。
  2. Web シーンを右クリックして、[追加して開く] 追加して開く をクリックします。
  3. [コンテンツ] ウィンドウで、ボクセル レイヤーを右クリックして [スライスおよびセクション] マップ操作 をクリックし、スライスまたはセクションを追加します。

    注意:

    スライスおよびセクション」ツールバーのアクティブなツールは、[コンテンツ] ウィンドウで [ボリューム] または [サーフェス] のどちらが有効になっているかによって決まります。

  4. リボン上の [共有] タブにある [管理] グループで、[Web シーンの保存] Web シーンの保存 をクリックします。

    注意:
    [Web シーンの保存] ボタン Web シーンの保存 は、アクティブなシーンが Web シーンにリンクされていない場合は使用できません。

    最後に Web シーンを変更したアプリケーションが ArcGIS Pro ではない場合は、[Web シーンの保存] ダイアログ ボックスが開きます。 次のいずれかを実行します。
    • [Web シーンの保存] をクリックして、既存の Web シーンを更新します。
    • [新しい Web シーンとして共有] をクリックして、[Web シーンとして保存] ウィンドウを開きます。 元の Web シーンに保存をコミットする前に、新しい Web シーンを共有し、変更されたり失われたりする可能性があるフィーチャを検証することができます。 詳細については、「Web シーンの共有」をご参照ください。

    [Web シーンの保存] ウィンドウが表示されます。

  5. 必要に応じ、[サマリー] フィールドと [タグ] フィールドを編集します。

    サマリーとタグは、ArcGIS Enterprise 10.9 以前のポータルで共有する場合は必須です。

    最大 128 個のタグを入力できます。

  6. 必要に応じて、[共有] の下で、設定を変更します。
    • [すべての人に公開] - コンテンツが一般公開されます。 誰もがコンテンツにアクセスして表示することができます。
    • [組織] - コンテンツを組織内のすべての認証済みユーザーと共有します。 このオプションは、組織アカウントでサイン インした場合に使用できます。
    • [グループ] - 所属するグループのメンバーとコンテンツを共有します。

    共有レベルをアイテムの所有者に設定するには、すべてのオプションをオフにしておきます。

    注意:

    共有設定を変更するには、管理者または Web シーンの所有者である必要があります。

  7. 必要に応じてウィンドウ上部の [構成] タブをクリックし、シーンを保存したときに作成される Web レイヤーを確認したり、Web レイヤーのプロパティを変更したりできます。

    詳細については、「Web シーンの構成」をご参照ください。

  8. [保存の終了][分析] 解析 をクリックして潜在的な問題がないか確認します。

    エラーと警告は [メッセージ] タブにリストされます。 メッセージを右クリックしてヘルプ トピックを開くか、ソフトウェアで処置を行います。 Web シーンを保存する前に、エラー エラー を解決する必要があります。 警告 警告 の解決は推奨されますが、必須ではありません。

    GIS リソースの解析の詳細

  9. エラーを解決し、必要に応じて警告を修正したら、[保存] をクリックして、ポータルの Web シーンを更新します。

    共有設定が変更された場合は、[共有の更新] ダイアログ ボックスが表示され、レイヤーが目的のビューアーに表示されることを確認できます。

    1. [共有の更新] ダイアログ ボックスの [更新] をクリックして、Web シーンにレイヤーが表示されるようにレイヤー共有設定を調整します。

      1 つ以上の編集可能な Web フィーチャ レイヤーをすべてのユーザーと共有できない場合は、メッセージが表示されます。 ポータルのレイヤーのアイテム ページからパブリック データ コレクションを承認する必要があります。 詳細については、「パブリック レイヤーでの編集の許可または禁止」をご参照ください。

  10. 保存操作によって既存の Web シーンが更新されたら、ウィンドウ下部の [Web シーンの管理] リンクをクリックして、ポータルの Web シーンを管理します。