説明
ナチュラル アース図法 (第 2 図法) は、世界地図を折衷擬円筒図法で投影します。この図法は、子午線の投影がナチュラル アース図法とは異なり、短極線に対して急激に歪曲します。これによって、折衷小縮尺図法の中でも独特の見た目を持つ地図が作成されます。
この図法は Tom Patterson によって考案されました。Bojan Šavrič、Tom Patterson、Bernhard Jenny が 2015 年にこの図法の数式を提唱しました。この図法は ArcGIS Pro 1.2 以降と ArcGIS Desktop 10.4 以降で使用できます。
投影のプロパティ
次のサブセクションでは、ナチュラル アース図法 (第 2 図法) のプロパティについて説明します。
経緯線
ナチュラル アース図法 (第 2 図法) は擬円筒図法です。子午線は等間隔の多項式曲線です。中心子午線に対してくぼんだ形状であり、緯線とは直角に交差しません。緯線は不等間隔の直線です。赤道、両極、中心子午線も直線として投影されます。中心子午線は、投影された赤道の距離の 0.535 倍、極は 0.226 倍です。境界子午線は極線とスムーズに結合するので、経緯線は丸みを帯びた形状になります。経緯線は赤道と中心子午線に対して対称的です。
歪み
ナチュラル アース図法 (第 2 図法) は正角でも正積でもありません。一般に、形状、面積、距離、方向、角度に歪みが生じます。歪みのパターンは、類似の折衷擬円筒図法と似ています。面積の歪みは緯度とともに大きくなりますが、経度による変化はありません。高緯度の面積は強調されます。角度の歪みは地図の中心では軽微ですが、エッジに向かうにつれて大きくなります。歪みの値は、赤道と中心子午線で対称的となります。
使用法
ナチュラル アース図法 (第 2 図法) は一般的な世界地図に適しています。
制限事項
ナチュラル アース図法 (第 2 図法) は球体でのみサポートされます。楕円体の場合、長半径が半径として使われます。
パラメーター
ナチュラル アース図法 (第 2 図法) のパラメーターは次のとおりです。
- 東距
- 北距
- 中央子午線
ソース
Šavrič, B., Patterson, T. and Jenny, B. (2015). "The Natural Earth II world map projection." International Journal of Cartography, 1 (2), p. 123-133. DOI: 10.1080/23729333.2015.1093312