複数のレンジの使用

1 つのレイヤーに複数のレンジを定義することで、レンジを切り替えることができます。 1 つのレイヤーに複数のレンジを指定した場合、有効にできるレンジは 1 つのみであるため、1 つのレンジだけが、画面上のレンジ スライダー コントロールに接続されます。 その他すべてのレンジはロックされ、レイヤー上でフィルター設定のように動作し、条件を満たしていないフィーチャを除外します。 有効なレンジとロックされたレンジの切り替えはいつでも可能で、レンジ スライダーの値により、更新された設定に再構成されます。 これによって、多次元データを視覚的に調査して、複数の属性の組み合わせからパターンを見つけ出すことができます。

レンジ プロパティはビューごとに適用されます。 同じレイヤーを 2 つのビューに表示することができますが、ビューごとに異なる値が表示されるように別々のレンジ定義を設定できます。 たとえば、ビル内の空いているレンタル スペースのうち、収容人数が 5 人以上と 3 人未満である部屋を確認するとします。 2 つのビューを使用し、ビルのフロアと部屋の収容人数を範囲として同一のレイヤーを表示できます。 レンジ スライダーを使用すると、ビューごとに、ビルのフロア間をスクロールして、確認したい収容人数の空き部屋を表示できます。

複数のレイヤーに 1 つのレンジ プロパティが定義されている場合、レンジ スライダーの範囲は、すべてのレイヤーのすべての値を考慮します。 レンジが設定された複数のレイヤーを操作する場合は、マップのすべてのレイヤーに対して有効なレンジを考慮する必要があります。 このワークフローは、たとえば、マップ内の複数のレイヤーに Occupancy 属性が含まれている場合のように、共通のスキーマ エレメントを共有するレイヤーで最適です。

ロックされたレンジ

1 つのレイヤーに複数のレンジが定義されている場合、スライダーによってアクティブに表示されるレンジをその中から選択できます。 デフォルトでは、[プロパティ] ダイアログ ボックスで最初に追加されたレンジがレンジ スライダーに接続され、その後でそのレイヤーに追加されたレンジはすべてロックされます。 ロックされたレンジはレイヤーに適用されるフィルター設定と同様に機能するだけで、アクティブには表示されません。 レンジにマウス ポインターを置くことで、どれがロックされているかを確認できます。 有効なレンジを切り替えるには、プロパティ ページでロックされたレンジのボタン ロックされたレンジ をクリックします。 そのレンジが有効になります。

レイヤーに設定された複数のレンジ

有効化してレンジ スライダーと同時に使用できるレンジは一度に 1 つだけです。 他のレンジはすべて、レイヤーに適用されたフィルター設定と同様に機能します。

または、[レンジ] タブで [レンジの有効化] の選択を切り替えることができます。

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  1. ロックされたレンジ