ラベリング サマリー レポートの使用

[ラベリング サマリー] レポートには、マップ内のラベリング クラスの概要が示され、品質確認とパフォーマンス チェックを行うことができます。 これにより、ラベリングのパフォーマンス、マップの見やすさ、ラベルをアノテーションに変換する機能に影響を及ぼす可能性のあるラベリング パラメーターの問題点が特定されます。 サマリー レポートには、マップ内のすべてのレイヤーと、すべてのラベル クラスおよび各レイヤーでのラベル クラスのプロパティが一覧表示されます。 各レイヤーには、現在ラベリングされているかどうかに関係なく、少なくとも 1 つのラベル クラスがあります。 ラスター データを参照するレイヤーなどのようにラベリングできないレイヤーは表示されません。

  1. [ラベリング サマリー] レポートにアクセスするには、[ラベリング] タブの [マップ] グループで [オプション] > [サマリー] をクリックします。
  2. 必要に応じて、[検索] バーを使用して、レイヤー名、ラベル クラス名、または以下の情報表示チャートのメッセージを検索します。
  3. 必要に応じて、フィルター フィルター を使用して、メッセージをフィルタリングします。

    すべて

    ラベル クラスが有効か無効かに関係なく、すべてのラベル クラス。

    ラベル付き

    ラベル付けされたラベル クラス。

    ラベルなし

    ラベル付けされていないラベル クラス。

    ラベルなし加重

    ラベル付けされていないラベル クラス。 ラベル クラスに設定されたフィーチャ ウェイトによって、他のラベルに対するバリアとしてフィーチャがまだ動作しています。

    すべて

    縮尺の範囲に関係なく、すべてのラベル クラス。

    縮尺範囲内

    マップの現在の縮尺でラベル付けされたラベル クラス。

    すべて

    フォントの存在に関係なく、すべてのラベル クラス。

    使用できないフォント

    インストールされていないフォントを使用するラベル クラス。

  4. 必要に応じて、[ラベリング サマリーのコピー] ボタン ラベル サマリーのコピー をクリックして、ArcGIS Pro 以外で使用するためのサマリーをコピーします。

表示される情報

[ラベリング サマリー] レポートには、ラベル クラスの主なプロパティの概要がレイヤーごとに示されます。 赤色のテキストで表示される情報は、ラベルの表示を妨げるエラーやマップ ラベリングのパフォーマンスを低下させる問題を示しているので、この情報を確認します。 次の項目がチェックされ、場合によってはレイヤーごとに表示されます。

表示される情報想定される結果

ラベル クラスが有効か無効か

  • ラベル クラスです。
    • ラベル クラスがチェックされます。
  • ラベルなしクラスです。
    • ラベル クラスがチェックされないか、チェックされたがレイヤーが表示されていません。
  • ラベルが非表示のクラスですが、フィーチャ ウェイトによってまだアクティブになっています。 フィーチャは背景フィーチャとして配置エンジンに追加されます。
    • ラベル クラスはチェックされませんが、ラベル クラスに設定されたフィーチャ ウェイトによって配置される他のラベルに対するバリアとしてラベル クラスのフィーチャが動作しています。

シンボルに XY オフセットが適用されるか

  • テキスト シンボルに XY オフセットが定義されています。 これは、配置エンジンではサポートされていません。
    • ラベルを配置する際、配置エンジンは XY オフセットを適用する前にテキスト シンボルの位置を使用します。 これにより、XY オフセットを適用すると、ラベルが重なったり、マップ上に空白ができたりする場合があります。

ラベル クラスに SQL クエリがあるか

  • SQL クエリが定義されています。 フィーチャのサブセットが配置エンジンに追加されます。
    • はい。このラベル クラスには SQL クエリが存在するため、そのクエリを満たしたフィーチャだけがラベリングされます。
  • SQL クエリは定義されていません。 すべてのフィーチャは配置エンジンに追加されます。
    • いいえ。SQL クエリが存在しないため、すべてのラベルが配置の対象として考慮されます。
  • 同一の SQL クエリが見つかりました。 重複したフィーチャが生成されます。 ラベル クラス名をご参照ください。
    • このラベル クラスの SQL クエリは、参照されているラベル クラスのクエリと重複しています。 これによりフィーチャは複数回ラベリングされます。 ラベルを作成するために異なる属性が使用されている場合は、フィールドを連結してラベル条件式にすることを検討してください。

ラベル クラスに対して縮尺範囲が設定されているか

  • 縮尺範囲が設定されています。
    • このラベル クラスには縮尺範囲が設定されているため、設定された縮尺の間にのみラベルが表示されます。

重複するラベル クラス名があるか

  • クラス名が重複しています。 クラス名はレイヤー内で一意でなければなりません。
    • 同じフィーチャ レイヤー内に重複したラベル クラス名が存在します。 すべての名前が一意になるように一方を変更することをお勧めします。

高度なラベル式が設定されているか

  • 高度なラベル式が定義されました。
    • 高度なラベル式が作成されています。 高度なラベル式は、複数のフィールドを連結して 1 つのラベルを作成するという簡単なものから、プログラミング ロジックを含む複雑なものまであります。
  • ラベル式はフィーチャクラスにないフィールドを参照しています。 フィールド名をご参照ください。
    • 高度なラベル式にエラーがあります。 エラーで示されているフィールド名を確認し、フィーチャ レイヤーの属性に存在するフィールド名に変更してください。

どのフォントが使用されていますか? 使用できますか?

  • フォント: [フォント名]; [フォント タイプ]
    • ラベル クラスで使用される「font」または「fonts」は、その「フォント タイプ」とともに一覧表示されます。
    • フォントが使用されるシンボルの部分は、「(表示設定)」、「(ハロー)」、「(吹出し)」のように、括弧でくくられて一覧表示されます。
      注意:

      シンボルのどの部分も一覧表示されない場合は、フォントが「表示設定」で使用されます。

  • フォントが使用できません: [フォント名]; [フォント タイプ]
    • 参照されたフォントは使用できません。 フォントをインストールする必要があります。

[ラベリング サマリー] ダイアログ ボックスの上部にある検索ボックスを使用して、レポートに表示されるテキストをフィルタリングします。 たとえば、ラベル クラスの名前を検索して、そのラベル クラスにのみ関連するリストを表示します。

デフォルトでは、すべてのラベル クラスが表示されます。[ラベリング サマリー] ダイアログ ボックスの上部にある [フィルター] ボタン フィルター をクリックすると、ラベル付き、ラベルなし、またはラベルなし加重のフィーチャクラスを表示するサマリー リストを制限したり、現在の縮尺の範囲内に表示されるラベル クラスだけにサマリー リストを制限したり、コンピューターにインストールされていない使用フォントを一覧表示したりできます。 [ラベリング サマリーのコピー] ボタン ラベル サマリーのコピー を使用すると、ArcGIS Pro 以外で使用するためのサマリーをコピーすることができます。


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