ポリゴンのラベル位置の指定

Maplex ラベル エンジン を使用してポリゴン フィーチャのラベルを配置する際には、さまざまな配置位置から選択できます。 ラベルが所定のポリゴン内に収まらないこともあります。 このようなポリゴンにラベルを付けることが重要な場合、「ラベルがポリゴン内に収まらない場合のポリゴン外部へのラベルの配置」するように設定できます。 [ポリゴン境界外にラベルを配置することを許可] チェックボックスをオンにした場合、このようなラベルは拒否されずにポリゴンの外に配置されます。 このオプションは [ポリゴン内で水平][ポリゴン内で直線]、および [ポリゴン内でカーブ] 配置位置で使用できます。 [外部ゾーン] パラメーターを使用して、「ラベルをポリゴンの外に配置するときの優先ゾーンを指定」することもできます。 各ゾーンを 1 ~ 8 のスケールでランク付けすることで、ゾーンの順序を制御できます。このとき、1 は最初にラベルの配置が試行されるゾーン、8 は最後にラベルの配置が試行されるゾーンです。 また、ゾーンに値 0 を指定することで、そのゾーンへのラベルの配置を禁止できます。 外部ゾーンをランク付けする機能は [ポリゴン周囲で水平] および [ポリゴン周囲でカーブ] 配置位置で使用できます。

[水平方向優先] オプションは [ポリゴン内で直線] または [ポリゴン内でカーブ] 配置位置で使用できます。 このオプションがオンになっている場合、Maplex ラベル エンジン ではポリゴン内でのラベルの水平配置が試行された後、選択した配置スタイル (直線またはカーブ) を使用したラベルの配置が試行されます。 このオプションがオフになっている場合、Maplex ラベル エンジン は選択されている配置スタイルを使用してラベルを配置します。

[ポリゴン内の固定位置にラベルを配置] オプションは [ポリゴン内で水平] または [ポリゴン内で直線] 配置位置で使用できます。 このオプションがオンになっている場合、[内部ゾーン] パラメーターにアクセスして、「フィーチャ内にラベルを配置するときの優先ゾーンを指定」できます。 各ゾーンを 1 ~ 9 のスケールでランク付けすることで、順序を制御できます。このとき、1 はラベル エンジンによって最初にラベルの配置が試行されるゾーン、9 は最後にラベルの配置が試行されるゾーンです。 また、ゾーンに値 0 を指定することで、そのゾーンへのラベルの配置を禁止できます。

[ポリゴン内の固定位置にラベルを配置] オプションを使用している場合、[クリップされたフィーチャ ジオメトリを使用したラベルの配置] オプションが使用可能になります。 これをオンにすると、マップ範囲内にあるフィーチャの部分を使用してラベルが配置されます。 これをオフにすると、ラベルを配置するときにフィーチャ全体が使用され、一部のラベルがマップの範囲外に配置される可能性があります。 最初の図では、[ポリゴン内の固定位置にラベルを配置] が右下に設定されて、ラベルが配置されています。 2 番目の図では、[クリップされたフィーチャ ジオメトリを使用したラベルの配置] オプションがオンになっているため、ラベルはクリップされたフィーチャ ジオメトリを使用してラベルの配置を決定します。

クリップされたフィーチャ ジオメトリを使用したラベルの配置の例。

[ポリゴン内のホールを回避] オプションは [ポリゴン内で水平][ポリゴン内で直線]、および [ポリゴン内でカーブ] 配置位置で使用できます。 これは [境界配置] スタイルでは使用できません。 このオプションがオフになっている場合、Maplex ラベル エンジン でポリゴン内のホールは無視され、ホールの上に重ねてラベルが配置されます。 中庭がある建物や島がある川にラベルを付ける際に、このオプションを使用することで、内部フィーチャの上に重ねてラベルを配置することができます。

[ホールとしてラベリングされたポリゴンの重なりを回避] オプションは [ポリゴン内で水平][ポリゴン内で直線]、および [ポリゴン内でカーブ] 配置位置で使用できます。 [一般配置] スタイルでのみ使用可能であり、[土地区画配置] スタイルを使用している場合は自動的に選択されます。 このオプションがオンになっている場合、Maplex ラベル エンジン は、重み付けされたアノテーション、ディメンション、およびグラフィックス レイヤー、ライン フィーチャとポリゴン フィーチャからレンダリングされたチャート、重み付けまたはラベリングされたポリゴンを、ラベリングするポリゴン内のホールとして処理し、残りのスペース内でラベルに最適な位置を検索します。 このパラメーターをオフにすると、重複するオブジェクトと重み付けされたポリゴン フィーチャがバリアとして処理され、Maplex ラベル エンジン は、バリア オブジェクトに重ならないように、ラベリングに使用するエリアの作成に使用しないようにするため、バリア オブジェクトの端の近くにラベルを配置することがあります。 建物を避け、残りの区画スペースを使用してラベルを配置するために区画にラベリングする場合に、このオプションを使用できます。 左の画像は、建物と車道の内部フィーチャ ウェイトに適用し、配置のバリアとする場合に配置された区画ラベルを示しています。 区画ラベルはその中央近くに配置され、フィーチャ ウェイトで建物を回避しています。 右の画像は、[ホールとしてラベリングされたポリゴンの重なりを回避] パラメーターを使用しています。 建物と車道はホールとして処理されているため、区画内の残りのスペースを使用している建物から離れた場所にラベルが配置されています。

ホールとしてラベリングされたポリゴンの重なりを回避の例
注意:

[ホールとしてラベリングされたポリゴンの重なりを回避] パラメーターを使用すると、土地区画配置スタイルの機能を [一般配置] で使用でき、ラベリングに利用できるオプションが増えます。

Maplex ラベル エンジン では次のタイプのポリゴン配置位置が提供されます。

  • [ポリゴン内で水平] - ラベルをポリゴン内に水平に配置します。 以下の左上の図をご参照ください。
  • [ポリゴン内で直線] - ラベルをポリゴン内に直線状に配置します。 以下の右上の図をご参照ください。
  • [ポリゴン内でカーブ] - ラベルをポリゴン内にカーブ状に配置します。 以下の中央左側の図をご参照ください。
  • [ポリゴン周囲で水平] - ラベルをポリゴンの外の最適な位置に水平に配置します。 このオプションでは「オフセット距離を指定できます」。 以下の中央右側の図をご参照ください。
  • [ポリゴン周囲でカーブ] - ラベルをポリゴンの外の最適な位置にカーブ状に配置します。 このオプションでは「オフセット距離を指定できます」。 以下の左下の図をご参照ください。
ポリゴン ラベルの配置
  1. Maplex ラベル エンジン が有効化されていることを確認します
  2. [ラベル別にリスト][コンテンツ] ウィンドウの表示を利用すると、非常に効果的です。 [ラベル別にリスト] タブ ラベル別にリスト をクリックします。
  3. [コンテンツ] ウィンドウでラベル クラスを選択して、[ラベリング] タブをクリックします。
  4. [ラベリング] タブの [ラベルの配置] グループで [ラベル配置プロパティ] ランチャーをクリックします。
  5. [ラベリング] ウィンドウで、[位置] をクリックして [配置] タブ 位置 をクリックします。
  6. [配置] を展開します。
  7. [配置] ドロップダウン リストから [一般配置] スタイルを選択し、[位置] ドロップダウン リストから配置位置を選択します。
  8. 必要に応じて、[ポリゴン内のホールを回避] チェックボックスをオンにします。

    このオプションは [ポリゴン内で水平][ポリゴン内で直線]、および [ポリゴン内でカーブ] 配置スタイルでのみ使用できます。

  9. 必要に応じて、[ホールとしてラベリングされたポリゴンの重なりを回避] チェックボックスをオンにします。

    このオプションは、[一般配置] スタイルでのみ利用できます。

  10. 必要に応じて、[水平方向優先] チェックボックスをオンにします。

    このオプションは [ポリゴン内で直線] および [ポリゴン内でカーブ] 配置スタイルでのみ使用できます。

  11. 必要に応じて、[ポリゴン境界外にラベルを配置することを許可] チェックボックスをオンにします。

    このオプションは [ポリゴン内で水平][ポリゴン内で直線]、および [ポリゴン内でカーブ] 配置スタイルでのみ使用できます。

  12. 必要に応じて、[ポリゴン内の固定位置にラベルを配置] チェックボックスをオンにします。
    1. 必要に応じて、[クリップされたフィーチャ ジオメトリを使用したラベルの配置] オプションをオンにします。

    このオプションは [ポリゴン内で水平] および [ポリゴン内で直線] 配置スタイルでのみ使用できます。