Location Referencing ライセンスで利用可能です。
レイヤーの属性テーブルに行を追加してフィーチャ サービスのイベント レイヤーにイベントを追加できます。 少なくともルート ID とメジャーが入力されると、イベント レコードが生成されます。
注意:
イベントを追加するイベント レイヤーを右クリックし、[属性テーブル] を選択して、ArcGIS Pro サブパネルに属性テーブルを開きます。 イベント レコードを追加するには、最初の空の行内をクリックして、少なくともイベントのルート ID とメジャーを入力します。
ロックの取得やリコンサイルに関するメッセージが表示された場合、「競合の防止」が有効になっています。
イベント タイプ (ポイント イベント、ライン イベント、またはスパニング ライン イベント) によって、マップ上にイベント形状を生成するには、以下が必要です。
- 属性テーブルを使用してポイント イベント レイヤーにポイント イベントを追加するには、ルート ID とメジャーを含める必要があります。
- 属性テーブルを使用してライン イベント レイヤーにライン イベントを追加するには、ルート ID、始点メジャー、および終点メジャーを含める必要があります。
- スパニング イベントを追加するには、始点ルート ID、終点ルート ID、始点メジャー、および終点メジャーを含める必要があります。
属性テーブルの行に編集を行った後、システム提供のロケーション エラー値が更新され、ステータスが示されます。
ステーショニングと対象が構成されたイベントは ArcGIS Pro でサポートされています。 属性テーブルで対象イベントまたはステーショニング イベントを編集するとき、ステーショニング列または対象列に値を指定できますが、イベントはメジャー フィールドで指定された値のみに基づいて描画されます。
イベント ID を指定できます。指定しない場合、イベント ID として機能する GUID をシステムが自動的に生成します。
ロケーション エラー
フィーチャが許容値の外側に追加され、ルート ID またはメジャーが検出されない場合、ロケーション エラーが発生します。
注意:
ロケーション エラーの完全なリストを表示することもできます。
次のいずれかのステータスは、解決する必要がある問題を示しています。
ロケーション エラー | 説明 |
---|---|
始点ルートと終点ルートのライン ID が異なります | 始点ルートと終点ルートのライン ID が異なります。 これは、ライン ネットワークに関連付けられたイベントに適用されます。 |
ルート ライン ID が無効です | ルートのライン ID が無効です。 これは、ライン ネットワークに関連付けられたイベントに適用されます。 |
ロケーションのルート ID が無効です | ルート ロケーションのルート ID が無効です (NULL、空、または無効な値)。 |
メジャーの表示範囲が無効です | 少なくとも 1 つのルート ロケーションのメジャー値が無効です。 |
ルート ID が無効です | ルート ロケーションのルート ID が無効です (NULL、空、または無効な値)。 |
ルート メジャー範囲外の計測範囲 | ルート ロケーションの形状がルート上に存在しません (ルートに M 値が含まれていないか、ルート ロケーションのメジャーがルート上に存在しません)。 |
複数のルート ロケーションが見つかりました | 複数のポイント ロケーションが見つかりました。 ルートに沿ったメジャーが一意でない可能性があります。 |
範囲が NULL です | 始点メジャーが終点メジャーと等しくなっています。 |
親イベントが見つかりません | 始点メジャーと終点メジャーがルート メジャーの外側にあるため、ルート ロケーションの形状が見つかりませんでした。 |
始点メジャーおよび終点メジャーとの部分一致 | ルート ロケーション全体の形状が見つかりませんでした。 始点メジャーと終点メジャーがルート メジャーの範囲の外側にあります。 |
始点メジャーとの部分一致 | ルート ロケーション全体の形状が見つかりませんでした。 始点メジャーがルート メジャーの範囲の外側にあります。 |
終点メジャーとの部分一致 | ルート ロケーション全体の形状が見つかりませんでした。 終点メジャーがルート メジャーの範囲の外側にあります。 |
反転されたライン順序 | 始点ルートのライン順序が終点ルートより低くありません。 これは、ライン ネットワークに適用されます。 |
ルート ロケーションが見つかりません | ルート ロケーションの形状がルート上に存在しません (ルートに M 値が含まれていないか、ルート ロケーションのメジャーがルート上に存在しません)。 |
ルートが見つかりません | ルートが存在しません (ルートがネットワーク内に存在しないか、ルートとイベントの時間範囲が異なり、重複していないことが原因である可能性があります)。 |
ルート形状が空です | ルートに形状がないか、形状が空です。 |
属性テーブルを使用したライン イベントの追加のシナリオ
以下のシナリオでは、イベント (Event1) を Route1 に関連付けるために属性テーブルを開き新しい行を追加して、ライン イベントをイベント レイヤーに追加した結果を詳しく説明します。
注意:
属性テーブルを使用してイベントを追加するとき、ルートに複数のタイム スライスがあり、新しいイベントの開始日と終了日が <NULL> に設定された場合、イベントはルートの最後のタイム スライスに追加されます。
ライン イベントの追加
ライン イベントが関連付けられる前のルート (Route1) のメジャー値は 0 ~ 20 です。
次の表は、ルート属性の詳細を示したものです。 Route1 のイベントの有効なメジャーは 0 ~ 20 である必要があり、有効な日付は 1/1/2000 以降である必要があります。
ルート ID | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|
Route1 | 1/1/2000 | <NULL> |
次の表は、Location Error フィールドでエラーなし値に解決された場合のイベントの詳細を示したものです。
イベント | ルート ID | 開始日 | 終了日 | 始点メジャー | 終点メジャー | ロケーション エラー | 速度制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Event1 | Route1 | 1/1/2000 | <NULL> | 10 | 20 | エラーなし | 55 |
次の図は、形状が生成された後のルートとその関連イベントを示しています。
ライン イベントの追加後に生じたロケーション エラー
ライン イベントが関連付けられる前のルート (Route1) のメジャー値は 0 ~ 20 です。
次の表は、ルート属性の詳細を示したものです。 Route1 のイベントの有効なメジャーは 0 ~ 20 である必要があり、有効な日付は 1/1/2000 以降である必要があります。
ルート ID | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|
Route1 | 1/1/2000 | <NULL> |
次の表は、Location Error フィールドで終点メジャーとの部分一致の値に解決された場合のイベントの詳細を示したものです。 この場合、ルートは 30 ではなく 20 で終了するため、一致は部分的です。 イベント形状は生成されますが、ルートの実際の終点メジャー 20 で終了します。
ルート ID | 開始日 | 終了日 | 始点メジャー | 終点メジャー | ロケーション エラー | 速度制限 |
---|---|---|---|---|---|---|
Route1 | 1/1/2000 | <NULL> | 10 | 30 | 終点メジャーとの部分一致 | 55 |
このような場合は、ルートの有効な終点メジャーを入力して、ロケーション エラーを解決します。
次の図は、Route1 のイベントを示しています。
属性テーブルを使用したスパニング イベントの追加のシナリオ
以下のシナリオでは、スパニング イベント値をレイヤーの属性テーブルに追加した結果を詳しく説明します。
スパニング イベントの追加
次の図は、編集前のルートと関連イベントを示しています。
次の表は、ルート属性の詳細を示したものです。 LineA のイベントの有効なメジャーは 0 (Route1) ~ 40 (Route3) である必要があり、有効な日付は 1/1/2000 以降である必要があります。
ルート ID | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|
Route1 | 1/1/2000 | <NULL> |
Route2 | 1/1/2000 | <NULL> |
Route3 | 1/1/2000 | <NULL> |
属性テーブルで From Route ID、From Measure、To Route ID、To Measure、日付、その他の属性が入力されると、ロケーション エラーが計算され、イベントの形状が生成されます。 この場合は、Event1 は Route1 の 5 から Route3 の 35 までのメジャーを持つスパニング イベントです。
イベント | 始点ルート ID | 終点ルート ID | 開始日 | 終了日 | 始点メジャー | 終点メジャー | ロケーション エラー | 速度制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Event1 | Route1 | Route3 | 1/1/2000 | <NULL> | 5 | 35 | エラーなし | 55 |
次の図は、スパニング ライン イベントを追加した後のルートを示しています。
スパニング イベントの追加後に生じたロケーション エラー
次の図は、編集前のルートと関連イベントを示しています。
次の表は、ルート属性の詳細を示したものです。 LineA のイベントの有効なメジャーは 0 (Route1) ~ 40 (Route3) である必要があり、有効な日付は 1/1/2000 以降である必要があります。
ルート ID | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|
Route1 | 1/1/2000 | <NULL> |
Route2 | 1/1/2000 | <NULL> |
Route3 | 1/1/2000 | <NULL> |
次の表は、Location Error フィールドで 始点メジャーの部分一致の値に解決された場合のイベントの詳細を示したものです。 Route2 上の有効なイベントはメジャー 15 ~ 25 の間にのみ存在するため、イベント形状は 15 を使用して生成されます。
イベント | 始点ルート ID | 終点ルート ID | 開始日 | 終了日 | 始点メジャー | 終点メジャー | ロケーション エラー | 速度制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Event1 | Route2 | Route3 | 1/1/2000 | <NULL> | 10 | 35 | 始点メジャーの部分一致 | 55 |
このような場合は、From Measure セルに Route2 の有効なメジャーを入力して、ロケーション エラーを解決します。
次の図は、スパニング ライン イベントを追加した後のルートを示しています。
属性テーブルを使用した対象オフセットとイベントの作成
Roads and Highways イベント データ モデルでは、対象イベント フィールドの構成と、[対象フィールドの有効化 (Enable Referent Fields)] ツールを使用した有効化がサポートされています。 レイヤーで対象フィールドが構成され、有効化されると、イベントが追加または編集されたときに対象ロケーションが設定され、そのレイヤーで持続します。
属性テーブルを使用してイベントを作成すると、対象対応のレイヤーのルートとメジャーの振舞いが継承されます。
ライン イベントのどちらかのメジャーが更新されると、新しいメジャーを反映するよう、対応するオフセット値が更新されます。
以下の例に、属性テーブルに行を追加し、対象対応のレイヤーでイベント レコードを作成したときの影響を示します。
対象とライン イベントを追加する前
次の図に、属性テーブルを使用したイベント作成前のルートを示します。
次の表は、ルートの詳細を示しています。
ルート ID | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|
Route1 | 1/1/2000 | <NULL> |
次の表に、イベント作成前のイベント対象フィールドの詳細を示します。
FromRefMethod | FromRefLocation | FromRefOffset | ToRefMethod | ToRefLocation | FromRefOffset |
---|---|---|---|---|---|
<NULL> | <NULL> | <NULL> | <NULL> | <NULL> | <NULL> |
対象とライン イベントを追加した後
次の図に、イベント レイヤーに追加されたライン イベントのうち、対象が有効になったものを示します。
次の表に、イベント作成後のイベント対象フィールドの詳細を示します。
FromRefMethod | FromRefLocation | FromRefOffset | ToRefMethod | ToRefLocation | FromRefOffset |
---|---|---|---|---|---|
AllRoutes | Route1 | 0 | AllRoutes | Route1 | 20 |
次の表に、イベント作成後のデフォルト イベント フィールドの詳細を示します。
イベント ID | 開始日 | 終了日 | 始点メジャー | 終点メジャー |
---|---|---|---|---|
Event1 | 1/1/2000 | <NULL> | 0 | 20 |
デフォルト以外の対象を使用するように、属性テーブルを使用してイベントを編集できます。 後からルート編集を行った場合、RefMethod と RefLocation の値は、それぞれ親 LRS ネットワークとルートに戻ります。