ダイナミック レポート エレメントの使用

レポートのダイナミック エレメントは、レポートの現在のプロパティに基づいて変更されます。 エレメント プロパティを更新すると、対応する写真またはレポート テキストが更新されます。

注意:

レポートで使用されるダイナミック エレメントは、「補足ページ」までは保持されません。ただし、補足ページには、「レポートのヘッダーまたはフッター内で定義されているページ番号を含む」ように指定できます。 補足ページで開始されたこれらのエレメントは、レポートのプロパティではなく開始時のプロパティを反映します。

動的な写真をレポートに追加して、キャプチャされた画像を属性データとともに表示することで、その見栄えを良くします。

プロジェクトのファイル パス、レポートがエクスポートされた日付、統計サマリーなどにダイナミック テキストを追加できます。

ダイナミック テキスト エレメントは HTML と同じようにタグを使用するので、ダイナミック テキストと静的テキストを 1 つのテキスト エレメント内で結合し、使用可能な書式オプションを適用して、結果のテキスト表示をカスタマイズすることができます。 ダイナミック テキストをレポートに追加すると、ラベルのみが表示されます。 実際の値は、レポートを PDF にエクスポートするときに表示されます。 ダイナミック テキスト エレメントのテキストの書式設定のプロパティ (フォント、サイズ、色、位置など) を設定するか、「タグを編集」して出力値を変更することができます。

次に、[テキストの書式設定] ウィンドウの [テキスト ビュー] Text View ボックスに表示されるページ番号のダイナミック テキスト タグの例を示します。

Page <dyn type="report" property="current-page"/> of <dyn type="report" property="total-pages"/>

[タグ ビュー] Tag View では、タグが折りたたまれてボタンになります。 これらのボタンをクリックして、使用する値を変更します。 レポート ビューには次の結果が表示されます。

Page {Current Page} of {Total pages}

フィールド エレメントの追加

レポートの作成後、グループ ヘッダー、詳細、またはグループ フッター サブセクションにフィールド エレメントを追加できます。 フィールド エレメントを追加するには、次の手順を実行します。

  1. サブセクションを選択してアクティブにします。
  2. [挿入] リボンの [データ] グループで [フィールド] をクリックします。

    [フィールド値の挿入] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [フィールド] ドロップダウン メニューで、追加するフィールドを選択します。
  4. 必要に応じて、数値フィールドと日付フィールドの書式を定義します。
  5. [OK] をクリックして、[フィールド値の挿入] ダイアログ ボックスを閉じます。
  6. レポート ビューで、クリックしてフィールド エレメントをアクティブなサブセクションに配置します。

    必要に応じて、ボックスをクリックしてドラッグし、フィールド エレメントを配置します。

フィールド エレメントおよび関連するラベルがアクティブなサブセクションに表示されます。

ダイナミック ピクチャ エレメントの追加

ダイナミック ピクチャを使用すると、ラスター フィールド、URL、またはファイル パスとして含まれるインデックス レイヤーのピクチャを参照できます。 特定のインデックス フィーチャでフィールドの値が空の場合、ピクチャは表示されません。

レポートにダイナミック テキストを追加するには、次の手順を実行します。

  1. レポートの詳細サブセクションを選択します。

    ダイナミック ピクチャは、レポートのグループ ヘッダー、詳細、およびグループ フッター サブセクションでのみ使用できます。

  2. [挿入] タブの [データ] グループで [ダイナミック ピクチャ] ダイナミック ピクチャ をクリックします。
  3. [ダイナミック ピクチャの挿入] ダイアログ ボックスで、[フィールド] ドロップダウン ギャラリーからアタッチメントまたはラスターを含んでいるフィールドを選択します。
  4. あるいは、完全なピクチャ名がフィールドに存在しない、またはピクチャが複数のフィールドで利用できる場合、「Arcade」を設定して現在のピクチャを指定できます。 [式] ボタン 式の設定 をクリックして式の設定を開き、Arcade 式を作成します。

    次に、2 つのフィールドを連結し、正しい URL 形式を提供する静的テキストを使用してピクチャ URL を作成する Arcade 式の例を示します。

    2 つのフィールドを連結し、静的テキストを追加して URL を生成します。

    "https://" + $feature.DomainName + TextFormatting.BackwardSlash + $feature.URLFileName + ".jpg"

  5. レポート ビューで、クリックしてレポートのアクティブなサブセクションにダイナミック ピクチャ エレメントを配置します。

    必要に応じて、ボックスをクリックしてドラッグし、ダイナミック ピクチャ エレメントを配置します。

ダイナミック テキスト エレメントの追加

ダイナミック テキスト エレメントをレポートに追加するには、次の手順を実行します。

  1. ダイナミック テキストを追加するレポート内のサブセクションを選択します。
  2. [挿入] タブの [テキスト] グループで [ダイナミック テキスト] Add Dynamic Text をクリックします。
  3. ギャラリーからダイナミック テキスト エレメントを選択します。

    ダイナミック テキスト エレメントはギャラリーを使用して追加するのが最も一般的な方法ですが、[エレメント] ウィンドウでダイナミック テキスト エレメントを直接入力することもできます。

  4. レポート ビューで、クリックしてレポートの選択したサブセクションにダイナミック テキスト エレメントを配置します。

    必要に応じて、ボックスをクリックしてドラッグし、ダイナミック テキスト エレメントを配置します。

ダイナミック テキスト エレメントの変更

ダイナミック フィールドまたはテキスト エレメントをレポートに追加した後、テキストの外観を変更したり、タグの構文を編集して出力値を更新したりできます。 レポート内のダイナミック テキスト エレメントを変更する方法は 3 つあります。

  • [エレメント] タブで、テキスト シンボル、サイズ、位置を変更することができます。
  • [コンテンツ] ウィンドウで、レポート サブセクションを展開し、ダイナミック テキスト エレメントをダブルクリックして [エレメント] ウィンドウを開き、ダイナミック テキスト タグを表示して編集します。
  • レポート ビューでダイナミック テキスト エレメントをダブルクリックして、ビュー内でエレメントの新しいテキストまたはテキスト タグを入力します。 選択したエレメントの外部をクリックし、変更内容を確定します。

ダイナミック テキスト タグが、[タグ ビュー] Tag View または [テキスト ビュー] Text View[エレメント] ウィンドウに表示されます。 [タグ ビュー] ボタン Tag View は、ダイナミック テキスト エレメントを表します。 これをクリックして、入力ボックスでタグを編集します。 [タグ ビュー] ボタン Text View をクリックして、すべてのダイナミック テキストと静的テキストのプレーン テキストを表示します。

注意:

フィールド値を [タグ ビュー] で変更すると、[テキスト ビュー] で行われたフィールド値のカスタマイズは失われます。

ダイナミック テキスト エレメントのカテゴリ

ダイナミック テキスト タグはカテゴリ別に並べ替えられます。 レポートでは、次のカテゴリにグループ化されたタグをサポートしています。

  • レポート - 現在のレポートのプロパティ値を返します。
  • システム - 現在の日時またはユーザー プロパティの値を返します。
  • ページ番号 - ページ番号またはカウント プロパティの値を返します。
  • プロジェクト - プロジェクトのプロパティ値を返します。

その他のレポート固有のタグには、次のものがあります。

  • 統計サマリー」 - レポートについて要求された統計値を返します。
  • フィールド値 - そのレコードについて要求されたフィールド値を返します。
注意:

フィールド値は [詳細] サブセクションとすべての [グループ ヘッダー] サブセクションに自動的に追加されます。 統計サマリーは、すべての [グループ フッター] および [レポート フッター] サブセクションに含まれます。 追加の統計情報は、レポートの作成後に「リボンから直接追加」できます。

レポート タグ

type="layout" であるタグは、「レイアウト」とレポートの両方で使用できます。 次の表は、レポート情報に使用できるタグを示しています。

レポート

説明構文の例

エクスポート日時

<dyn type="layout" name="ReportName" property="dateExported" format= "short|short"/>

メタデータ

メニューからこのオプションを選択すると、メタデータ タグのセットを含むテキスト エレメントが挿入されます。 詳細については、次のレポート メタデータの表をご参照ください。

名前

<dyn type="layout" name="ReportName" property="name"/>. これはドキュメント名です。

サービス レイヤーの著作権

<dyn type="layout" name="{0}" property="serviceLayerCredits"/>

サブレポート名

<dyn type="report" property="subreport-name"/>. これはレポート セクション名です。

関連レポート名

<dyn type="report" property="related-report-name"/>

レポート メタデータ

説明構文の例

タイトル

<dyn type="layout" property="metadata" attribute="title"/>

タグ

<dyn type="layout" property="metadata" attribute="tags"/>

サマリー

<dyn type="layout" property="metadata" attribute="summary"/>

説明

<dyn type="layout" property="metadata" attribute="description"/>

著作権

<dyn type="layout" property="metadata" attribute="credits"/>

利用制限

<dyn type="layout" property="metadata" attribute="uselimit"/>

システム タグ

次の表は、システム情報に使用できるタグを示しています。

システム

説明構文の例

現在の時間

<dyn type="time" format=""/>

ユーザー

<dyn type="user"/>

注意:

[挿入] タブの [ダイナミック テキスト] ギャラリーから [現在の時間] を選択して、現在の日付と現在の時間の両方のタグが付いたテキストを挿入します。 [エレメント] ウィンドウの [テキスト ビュー] の結果は、「現在の時間 <dyn type="date" format=""/> <dyn type="time" format=""/>」になります。 日付と時刻のダイナミック テキスト値は、「さまざまな方法」で書式設定できます。

ページ番号のタグ

次のタグはページ番号情報に使用できます。

ページ番号

説明構文の例

ページ番号

<dyn type="report" property="current-page"/>

ページ数

<dyn type="report" property="total-pages"/>

総ページ数付きページ番号

<dyn type="report" property="current-page"/> of <dyn type="report" property="total-pages"/>

プロジェクト タグ

次のタグは、現在のプロジェクト設定に基づいて情報をリストするために使用します。 これらの設定を確認するには、[プロジェクト] タブをクリックしてから [オプション] をクリックします。

プロジェクト

説明構文の例

デフォルト フォルダー

<dyn type="project" property="defaultFolder"/>

デフォルト ジオデータベース

<dyn type="project" property="defaultGeodatabase"/>

デフォルト ツールボックス

<dyn type="project" property="defaultToolbox"/>

フォルダー

<dyn type="project" property="folder"/>

名前

<dyn type="project" property="name"/>

パス

<dyn type="project" property="path"/>

保存日時

<dyn type="project" property="dateSaved" format="short|short"/>

統計サマリー タグ

次のタグは表形式の統計情報に使用できます。

統計サマリー

説明構文の例

<dyn type="report" property="field-count" field="FieldName"/>

平均値

<dyn type="report" property="field-mean" field="FieldName"/>

中央値

<dyn type="report" property="field-median" field="FieldName"/>

最大値

<dyn type="report" property="field-max" field="FieldName"/>

最小値

<dyn type="report" property="field-min" field="FieldName"/>

標準偏差

<dyn type="report" property="field-stddev" field="FieldName"/>

合計値

<dyn type="report" property="field-sum" field="FieldName"/>

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